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ノラちゃんが我が家を訪ねてくれた。
本当はもうひとり連れてくる予定だったのだが、なんと「マアーディは遠すぎる」 との理由でお母さんが行かせてくれなかったらしい。 家からその子の家方面に行くのには3、40分程なのだが…。 エジプトの女の子は友達の家にも泊まりにいけない。 こういうところは保守的過ぎて、エジプト人に生まれなくて良かったと思ってしまう。 ノラちゃんに会うのは誕生日会以来だった。 ノラちゃんは日本の歌を歌うのが大好きで、今日は鬼束ちひろのinfectionの歌詞を自分で書いてきたという。たぶん間違いだらけだから直してほしいとのこと。 あまりよく知らない歌だったので、ノラちゃんの持ってきたCDをパソコンに入れて聴いて見ると、ほとんど聞き取れていた。 ノラちゃんが間違えている箇所は私でも聞き取りづらいところだったので、 かなり能力が高いと思う。 エジプトの音楽を聴いてもここまで歌詞を聞き取る事はできない。 日本に行ったことのないノラちゃんと、エジプトに1年以上もいる私。 アラビア語が専攻でないにしても、これにはかなり反省させられる。 論文の資料がちょっと集まったことを伝えた。するとノラちゃん、なんと私のために2ページにわたるレポートを書いてくれていたという。 ノラちゃんに論文のテーマを伝えた時にかなり不審な顔をされたので、 エジプト人に受けの悪いテーマじゃ書きにくいと思ったものだったが、 まさかそんなことまでしてくれるとは。本当に頭が下がる思いである。 またかなり長い時間をかけて私の手元にある宗教歌の歌詞を解説してくれた。 内容がわかればわかるほど、今の私には手におえないことがわかった。 小さい頃からコーランに親しんでいれば誰でも知っているはずの逸話や、 預言者ムハンマドを表す複数の名前など、バックグラウンドにイスラームのない 私にはとても理解できるはずのない内容である。 幸いノラちゃんは熱心なイスラム教徒でこういったことに関してはよく知っていたので助かった。それでも普段使わない難しい言葉ばっかりだと言っていた。 手に負えないとは言っても、やはりこなさなくてはならない。 不明のまま日本に帰ってからでは一層どうにもならないので、できる限り自分で考え、わからないところを積極的に質問してくしかない。 とりあえずはオムラーン教授の本をある程度把握せねば。 ノラちゃんも大学でかなり難しいことを習っているようだ。 カイロ大日本語学科のアハマド・ファトヒ先生は源氏物語をアラビア語訳した人だが、その先生から古事記や落窪物語、源氏物語などを習っているそうだ。 また誰が教えているのか聞かなかったが、なんと丸山真男の『日本の思想』をやっているらしい。 教えている先生が内容を理解した上でやっているのか、それともタイトルから決めてしまったのか知らないが、「日本語」を勉強する学生には相応しいとは思えない。 先生は振り仮名をふったコピーを渡し、学生にわからない単語の意味を調べさせ、内容を理解させるというやり方らしい。 日本人が日本語で読んでもすらすら読み進められるものではないのに、何を到達点としてこの教材を使っているのか疑問である。テストに出るのなら相当可哀想。 ノラちゃんとの時間はとてつもなく有意義であった。 あっという間に門限が迫ってしまった。 最後に鶴を折りたいということで、慌て気味で作った。 何度か折っているのだが、一人ではまだ折れないらしい。 日本人の殆どは小学校に上がる前に一度は折っていると思うが、 エジプトには折り紙文化が全くないのだから仕方ない。 ちょこっと修正をしてあげながら、ピンクのかわいらしい鶴ができた。 ところで、太ってきた。 去年もまさに同じ頃太ったのだが、その太りぶりはひどいものであった。 鏡を見るたび去年の恐怖がよみがえり反省する。 が、どうもポテトチップスサイクルにはまり込んだようで、抜け出せない。 そんなところにのらちゃんの持ってきたお土産はチプシーチーズ味の大袋! 参ったと思いつつ、私は食べないというノラちゃん(がりがり!)の横でばりぼり食べてしまった。 あー顔が変わってきた…。 明日は4時に人と約束があるのだが、もしも1時くらいに集まれるなら、 その前にノラちゃんと仲間達と一緒にギザで乗馬をすることになった。 ただし日差しが強いのでやはり4時くらいからというのが濃厚らしい。 それにしてもエジプト人も素敵な休日の過ごし方をしているものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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