始まりの前に。
春になり、本格的に始まる前にイタリアへ視察。写真とお土産話から経過報告させていただきます。広大な田んぼは整地され、豊富な水がひかれています。ここでの農法は、種もみは直播であるため、どうしても密集してしまい、自然農法では雑草の問題もあり、管理が難しいということ。そして、大型機械での整地なのできれいに平らにはならないため、水管理が難しいので稲の成長にも影響するとのこと。そんなことからさまざまな案が検討され・・・今回は、農哲学院分2町歩の田んぼ作りであるため、万全を期し日本の田植え機を準備することとなりました。福井農苑から、田植え機、そして苗ケースが輸送されました。ゆくゆくは、現地で等間隔の直蒔きの機械など開発されていくことでしょう。Fulvioさんがきれいに準備してくださっている農哲学院の田んぼ。写真で感じる限り、景色や雰囲気が福井の田んぼに似ており親しみがわきます。 この農園では、忙しい時期に近くの町からバイトを雇い、雑草の管理や稲刈りなど行うので宿泊施設も充実しています。今年・・・来年あたりは、日本からのボランティアもイタリア農苑に向かうことになるでしょう。そのためにも、イタリアに行くことを前提に、日本の福井農苑で相生農法での米作りを学ぶ予備院生の募集も行って行きます。興味のある方は福井農苑までご一報ください。fukui@agro-philosophy.com お米と豆を主食とする食卓。近くにはステキなお城もありました。Fulvioさんは、常に他の命を優先する生活を送られており、多くの方に慕われ信頼されているようです。農哲学院にかけてくださっている誠心にこたえられるよう、私たちも最善を尽くして行きます。人柄があふれるご家族の温かな笑顔。イタリア貊農苑のスタートにあたり、北海道の美深農苑から、ヤス(山田靖也くん)が米作りに向かいます。5月6日にロンドン入りし、9日にイタリア入りです。貊農苑に来て4年目のヤス。福井での稲作経験、そして丸二年の北海道の開拓経験を経てのイタリア。命への感謝と畏敬、可能性を信じる心。そして、計り知れない努力。相生農法に育まれた彼のやさしく逞しい心が、イタリアでどんな花を咲かせるのでしょうか。現地からの報告が楽しみです。ありがとうございます。(ゆう:福井より)