身近な街の法律家「司法書士」

2006/03/16(木)22:44

司法書士新人研修講師!(後編)

タワゴト(64)

本番当日。 …朝から肌寒いイヤな雨空でした。傘持ってくるの忘れてました…。 私の講義の前には、このブログではお馴染み?の「きくりん先生」が講義をする事になっていたので、一緒に会場に入りました。 事前に下見をして、会場の作りや勝手は把握できたていたので、緊張感は思ったより少なく、ちょっと安心。 そしてすぐに先発の時間となりました…控え室で一人出番を待つのは精神的にツラので、きくりん先生の講義を聴く事にしました。 彼と事前にリハーサルをしたときは、まだ講義の内容や時間配分などが正直余り練られていない印象でした。(彼も本当に超多忙のなかでの準備でしたから仕方がないんですよね…(^_^;) ですから、ちょっとだけ心配だったのですが、本番はしっかりとまとまって時間配分も完璧に仕上げていたのにはビックリ!さすがヤル時はヤリますね! そして、それが彼から私へのプレッシャーという置き土産となりました(^_^; さて、あっという間に私の出番です… 会場は以前と変わって少し小さいサイズのホールに移ったのですが、扇状に段々と配置された聴講用の椅子イスイス!その数450以上… 一番上の段の高さは2.5階分くらいはあったでしょうか?こちらからはまさに見上げるという感覚。そして一番近いひとは本当に目の前。視線が刺さります… 私の講義は戸籍簿の資料を見ながら、所々で板書もしつつという形式だったので、動きやすいようにピンマイクを使う事にしました。(その事が後で大惨事を巻き起こす事になろうとは…(^_^;) 講師の立場でこんな事を言うのは不謹慎かもしれませんが、私は講義を受ける事が本当に苦手で、自分がこの研修を受けていたときも、ほとんどが寝てしまっていたか、頭の回転が遅くてボンヤリしていた、というのが正直なところです。 ましてや今年の新人研修は、全国研修から裁判事務研修、そして地区ブロック研修までほとんど休み無くブッ通しの受講生活だったそうで、受講者の皆さんの疲労はピークに達していたと思います。 ですから、講義の途中でイネムリしてしまう事は全く構わない、むしろゆっくり眠ってください…と言いたい位の気持ちでした。 しかし、少なくとも受講する気持ちはある、内容にはとても興味があるというひとが受けても、講義自体が非常に退屈で、講師が手持ちの資料の棒読みをする…こんな無意味な講義にだけはしたくありませんでした。 そこで私はたとえ内容は退屈でも、出来る限り声を出して、そして指示を出すことで資料に目をやる事を常に意識させ、能動的に講義に参加してもらえる内容にしようと努めたつもりです。 そしてその成果が見事に現れた…というよりも講義を受けている皆さんは私の頃に比べても非常に意識が高い方々が本当に多くてこちらが感心してしまうくらい熱心に受講してくださる方が多かったと思います。 これは裁判事務などの講義を集中的に行うなどによる、最近の司法書士会のカリキュラムの充実の表れなのだと正直に感じました。 そして、それは講師としてはとても嬉しい事でした。そして逆にピンとした緊張感としても伝わってきました。 休み無しで80分という長時間の講義でしたが、配布された資料は非常にボリュームがあり、普通に見ていても、とてもこの時間内に把握しきれるものではありません。ノンビリやっていてはあっという間に時間が足りなくなります。私自身は、最後までまさに秒単位のスケジュールで動いていたと思います。 そんな中でありながら、結果的には講義中に大きなミスを犯すことなく、ほぼ完璧なスケジュールで進めることができました。これは今思い返しても奇跡だと思います。 ただ、やはり今回は時間内に収める事ばかりに気が向き過ぎてしまい、バタバタとした印象は拭えなかったと思います。もっとポイントを押さえてメリハリを付けて講義をしたいところでしたが…残念。 この辺りは今後の課題となるでしょう。もし講義を受けた方とお話をする機会がありましたら、ぜひご意見を頂きたいところです。 最後は皆さんから拍手を頂き、終わった事の安堵感とまだ抜けきらぬ興奮状態で、夢うつつの状態でした。 そして、一気に緊張がほぐれて舞台裏へ。研修担当委員の方が出迎えてくださいました。控え室に戻る廊下を歩きながら… 「オツカレさまでした!」 「いやーすっごい緊張しましたよぉ~」 「そうですか?結構しっかりやってたようですけど…」 「まぁ、教卓のところにはアンチョコがあるのでそれを見ながら、なんとかなりましたけどねー。でも板書するところはアンチョコが見にくいんですよねぇ~」 「…ヨコスカ君!ヨコスカ君!マイク!マイク入ってる!!!」 「ああああああぁぁぁぁぁ~ッ!!」(場内大爆笑) やっちゃいました…(^_^; 終わってみれば、なんだか夢のような経験でしたね… 最初は胃に穴が空くほど悩みましたが、今はやってよかったと思っています。 最後に、今年の全国研修から始まり、裁判事務に関する特別研修、そして登記手続や立会の実務に関する各ブロック研修と、ほとんど休む間もなく、合宿による新人研修研修を続けてきた皆さん、本当にオツカレ様でした! しかし、受験時代のツラさに比べたら前向きな気持ちで臨む事が出来たと思います。そしてこの研修で知り合った方々はきっとこれからの財産になると思います。 恐らく来年も?この単元の講師となる事は間違いない(というか、すでにその旨の連絡がありました…(^_^;)でしょうから、見事司法書士試験に合格したアカツキには、ぜひとも私にお気軽に声をお掛けください!(^_^)/ それでは長文乱文失礼しました…

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