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True Joy ほんとうの歓びを

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January 19, 2013
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亡くなられたという報道を拝見し、知りました。
数日前。

その時に、『戦場のクリスマス』など映画の話…当たり前で、映画監督ですものね。

そんな時に


この本を思い出しました。

男性の書いた本で、男性が訳されている…って、大島渚さんが訳しているから、読んでみようかなぁ~ってちょっと、大島渚さんが訳しているというところに惹かれてみた本でもありました。

このシリーズ3冊くらいは大島渚さんの訳だったと思います。その中の一冊の訳者あとがきに次のように書いてありました。

 私はこの本を訳しながら、深く深く考えさせられた。それは自分自身についてである。
 過去のある時期までの自分がいかに不完全な人間であり、男であり、恋人であり、夫であったかについてである。
 この本の著者が力を込め、最も心を込めて語っていることの一つに、その人間の生い立ち、子ども時代がいかに現在の彼あるいは彼女の性格や行動に影響を及ぼしているかということがある。たった一つの言葉、あるいは相手に対するごくささいな反応の一つひとつですら、その人間の生まれ育ちに根ざしていないものはないというのである。


私は元々、あとがきから本を読む癖があって、よっぽど誰かのお勧めなどで手に取るなどしない限りはあとがきから読んでみるということをしていました。この本に出会った時も、胡散臭いなぁ…なんて、単行本で出会ってますので、その表紙の絵にめんどくさいなぁ…という思いがよぎりながら、でも、この本をすすめる話を聞くし…って読むかどうか…他の本でもいいのではないか?なんて手に取り、あとがきを読んで読んでみることにしました。

大島渚さんなんて、テレビの中でたまに見かけて話している姿を見るくらいの存在でした。そして、どんな人なのか?なんて知りませんでした。だけど、この人の幼いころからのことなど書いてあったのを読みながら、アメリカの心理学者の本だけど、いろんなことを知った上でうまく訳されているのだろうなぁ…って思って手に取りました。

ん…男性目線での捉え方では?なんて訳も感じながらも、きっとこんな風にまとめあげるには英文を読みこなす…内容の意図しているところを取るのは難しいだろうなぁ…って思いながら読んでました。

実際、これらのシリーズは、訳者である大島渚さんがおっしゃっているように、ある意味男女の関係…その根本にある幼少体験…というか、親をはじめ周りの大人たちの関係や関わり方の影響力について書いてある部分が多く、心理学の専門書と比べると読みやすい…けど、男女がうまくいくように…目線でまとめられていて、ポイントがあちこちに散らばめられている感じで専門書とは違うかな…って感じ。

テレビで見る印象や『戦場のクリスマス』から受ける印象とは違う世界の本を訳されている…けど、その多才ぶりと懐の広さはすごいと思わされて読んでいたのでした。


いろんな大島渚さんの顔があったのだろうと思うのです。
そんな中で、この本を通して見えた葛藤は、初版がいつなのだろう…?なんて思いながらも日本においては先見のある…これから必要とされる内容だね…。


いろんな生き方があって、その中で自分が選んだ生き方とは思いますが、訃報を耳にしたときに、本当にある意味一時代を生きて影響を与えてきた人達がドンドンいなくなっている…と思わされるそんな一人の他界に思えました。



ご冥福をお祈り申し上げます。







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Last updated  January 19, 2013 02:49:32 PM
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