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昨日は、浅草寺の境内に立てられた平成中村座の芝居小屋で夜の部の歌舞伎公演を、今日は香港映画の『インファナル・アフェア』を観てきました。
平成中村座の夜の部の演目は、『弁天娘女男白浪』(作:河竹黙阿弥)、『本朝廿四考』(人形浄瑠璃)、『人情話文七元結』(作:三遊亭円朝)の3本。 出演は、中村勘九郎、中村扇雀、片岡市蔵、中村七之助、坂東新悟、坂東弥十郎、中村福助、他。 江戸開府400年と言うこともあって、浅草寺の境内には現金と両替した小判が使用可能な“浅草奥山風景”と言う江戸の町が作られ、芝居小屋はその町並に隣接して建てられていました。 私は、平成中村座の為にわざわざ設営された芝居小屋で歌舞伎を観るのは今回が初めてだったんですが、これが思っていた以上に花道や舞台との距離が客席と近くて、その一体感が何とも心浮き立つ楽しい舞台でした♪ その平成中村座の2階には、江戸時代の芝居小屋には存在したと言う、舞台上の真横にあるので、幕が閉まると一緒に隠れてしまう桜席と言う席が設けてあったんですが、ここに座ると幕引き後の舞台裏も丸々見えてしまうので、休憩時間にはそこへ遊びに行って、舞台裏の様子を覗いたりすることが出来たのも楽しかったです♪ そしてその舞台裏のスペースの予想以上の広さに、小屋そのものの作りが渋谷のシアターコクーンと似ているんだなぁ…と言うことを発見。 シアターコクーンが、コクーン歌舞伎として平成中村座の公演場所になっているのも、広さも形も昔の芝居小屋と作りが似ていて使い勝手がいいからなのかもしれないなと思いました。 それにしても観るたびに惚れ直してしまうんですが、どうして勘九郎さんはあんなに愛嬌のある魅力的な役者さんなんでしょーか!? 3本の演目の中では、最後の『人情話文七元結』が1番面白かったんですが、酒と博打に明け暮れるダメおやじ・左官長兵衛を演じていた勘九郎さんの、表情と言い、セリフ回しと言い、その合い間の絶妙な間と言い、どれをとっても味があって素晴らしかったです! そして長兵衛の女房・お兼を演じる扇雀さんとの息もピッタリで、ふたりのどつき漫才のような夫婦ゲンカがむちゃくちゃおかしかった笑いっぱなしの二幕でした。 いや~、ホントにいいですね、勘九郎さんの人情話! 今思い出してもほのぼのとあったかい気持ちになれる、幸せ~なひとときを過ごすことの出来た歌舞伎鑑賞でした♪ そして今日は週に1度のレディースデイと言うことで、公開前から気になっていた『インファナル・アフェア』を観てきました。 いや、もう、確かに評判通りのよく出来たドラマで、ストーリー展開的には切ない映画でしたが、かなり面白かったです。 トニー・レオンの哀愁漂ううらぶれた感じや、アンディ・ラウの凛々しいエリート姿で策を巡らす表情など、それぞれの役者のその時々の立場や状況においての演技が素晴らしかったし、香港の街並みや日常生活もさりげなく垣間見させて、全編通して過剰に音楽で感情を煽り立てたり、ヘンに思わせぶりなカットを多用したりすることもない、押さえ気味のクールな演出も良かったなぁと。 あと、アジア映画ならではの、仏教の考え方を話のテーマに取り入れているところも面白かった。 この映画、ブラッド・ピット主演でハリウッドリメイクされる予定だそうですが、この仏教思想をキリスト教世界ではどう見せるのかがちょっと興味あるなと思いました。 しかし、しみじみと余韻に浸っているエンドロールで、アンディ&トニーが演歌のように熱い歌詞を熱唱するテーマソングには思わず吹き出してしまいましたよごめんなさい! いや、その、おふたりの歌声そのものはなかなか麗しかったんですが…(汗)。 …と言うことは、ハリウッド版ではブラピが共演者とデュエットして熱唱…することは絶対にあり得ないと思うに10万HK$。 実は鑑賞前に、この映画の続編製作が決定したと言う情報を目にしていたんですが、確かにこれなら続きを作ることも可能だなと思いました。 いかにも続きを匂わせるような思わせぶりな終わり方ではなかったので、映画としてはこれ1本で十分、作品として成り立っていたんですが、よく考えると残りの潜入者が謎のままだったし、そう言う、漠然とした不安を感じる余韻を残している作り方も上手いなと感じました。 もし、続編も今回と同じぐらいのレベルで製作されるならまた必ず観に行きたいです。 ところで。 先週、友人のダジマオさんから、新番組で始まったハーロックがカッコいいからぜひ観て~!と言うメールをもらいました。 どうやら、毎週火曜日の夜中に、懐かしの『キャプテン・ハーロック』のTVアニメが、リメイク版として始まったとのこと。 自分は小さい頃からガンダムシリーズには馴染みがあったけれども、松本零士氏のアニメはほとんど観てこなかったので、作品や登場人物の名前は知っていてもどんな話かはよく知らなかったんですが、そんなにオススメなら試しに観てみるか~と、平成中村座を観て帰宅した日の夜に軽い気持ちで観てみたら、これが錚々たるスタッフ陣でビックリしてしまいました。 ハーロックの声が山寺宏一さんだったってことに、まず、へぇ…!って感じだったんですが、作画が結城信輝氏で製作がマッドハウスで監督がりんたろう氏で…って、何だかかなりスゴいメンバーのような気がするんですけど…!? 話もこれからどうなるのか気になるし、久々に毎週かかさず深夜アニメをチェックして観てみようかと言う気になりました。 …って言うかむちゃくちゃイマサラなんですが、そう言えばハーロックって宇宙海賊だったんだよなと。 最近、何だか海賊ものに縁があるなぁ…(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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