|
1日(水)『モナリザ・スマイル』
3日(金)劇団Studio Life『ドリアン・グレイの肖像』 新宿・紀伊国屋サザンシアター 10日(金)『華氏911』 13日(月)『スパイダーマン2』 14日(火)G2プロデュース『痛くなるまで目に入れろ』 新宿・紀伊国屋ホール 20日(火)『琳派 RINPA 展』(企画展)&『近代日本の美術』(常設展) 北の丸公園・東京国立近代美術館 東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』 日比谷・帝国劇場 25日(土)『エルミタージュ美術館展』 両国・東京江戸博物館 『らくだの涙』 渋谷・Bunkamura ル・シネマ1 28日(火)『LOVERS』 29日(水)『SURVIVE STYLE 5+』 30日(木)『スウィングガールズ』 先月の舞台は、究極のエゴを息子に押し付ける父親の物語なのか、それとも子離れ出来ない親バカの物語なのか解釈が迷うところの『痛くなるまで目に入れろ』が一番面白かったんですが、鑑賞前に食べたデザートアイスのせいで、上演中に思いっきり中座してしまいました(爆)。 寒い所(冷房の効き過ぎている所)で冷たいものを食べるのは危険だってわかってたでしょう、私のバカバカ!(涙) ここで改めて映画&舞台鑑賞前にやってはいけないことをおさらい…。 その1:コーヒーを飲まないこと(トイレ直行確定の為) その2:お酒を飲まないこと(夢現の狭間へ直行の為) その3:寒い所でアイスを食べないこと(限りなくトイレ直行の可能性大の為) ………ちょっと、いえ、かなりカグワシイ香りのしてきそうな話でヤな感じ…(恥)。 『ドリアン・グレイの肖像』は、もしかしたら今年のマイワースト舞台になっちゃう…かもしれない(汗)。 何だか上演時間がイヨーに長くて疲れてしまったんですが、仮にもプロの演劇集団なんだから、もう少し要領良く演出して手短に話をまとめることは出来ないのかしら??? ホントは初めて観た時点でここの劇団の芝居はもう観ないつもりでしたが、外部公演に出演するといい演技をする座付き役者が何人かいるし、英国の退廃美が漂う『ドリアン~』だったら、前回観た近未来SFの『OZ』よりは劇団のカラーに合ってそうだから~との友人・不破さんの誘いに乗って観に行ったものの、この劇団の持つちょっと学芸会ちっくな耽美趣味への苦手意識は、結局、ほとんど払拭されることはありませんでした(苦)。 12年ぶりに日本で再演されることになった『ミス・サイゴン』は、やっぱり初演で観た時とはところどころちょっと演出が変わっていた…ように思いました。 サイゴン陥落のシーンにあった、京劇でよく見られる大人数での大きな紅い手旗のバトントワリングの演出が好きだったんですが、それが新体操のリボンのような演出に変わってしまっていたのはちょっと残念でした~。 サンゴン陥落は全体的に禍々しい雰囲気の漂う暗いナンバーのシーンですが、アンサンブルの迫力ある歌と演技が大好きな自分にとっては、かなりゾクゾクしてしまうお気に入りシーンのひとつです。 キャストは、メインが市村正親(エンジニア)、松たかこ(キム)、井上芳雄(クリス)、岡幸二郎(ジョン)、高橋由美子(エレン)、泉見洋平(トゥイ)、高島みほ(ジジ)の組み合わせで鑑賞。 市村エンジニアは、やっぱりちょっとお年のせいか心なしか声量が足りないような気がしましたが、さすが初演から続投しているただひとりのキャストだけあって、ベトナムとフランスの血を受け継ぐ者の悲哀を滲ませたコミカルな演技は、相変わらず大変素晴らしかったです。 松たかこのキムは、未だかつて観たことのないような逞しいキム像で驚愕。 いえ、その、逞しい女性は大好きなんですが、この話的にはもうちょっと可憐なキムの方が個人的には好み…かも(汗)。 松キムは、政情不安定なベトナムに生きる女性にしてはちょっと健康的過ぎる気がすると言うか、ラストは「私の夢しっかり託したのでヨロシク!!」と言わんばかりに随分と力強い感じで、子供を命がけで守る凛々しいシングルマザーと言ったオモムキには好感が持てましたが、井上クリスの恋人と言うよりは、同じ修羅場を生きた同志(戦友)っぽい感じに見えた…かも。 その恋人役の井上クリスは、夢破れて心の荒んだ米兵のクセして、純度の高いお坊ちゃん気質丸出し(爆)。 オペラ『蝶々夫人』で言うところのピンカートンなクリスは、概して女性からはなかなか共感を得にくいタイプだとは思うんですが、井上くんのキラキラしさが彼を憎めないキャラにしていると言うか、クリスはクリスで運命に翻弄された可哀想な人間なんだなと思える純粋さが感じられました。 とりあえず私的には、ゼヒとも井上くんには、彼のお坊ちゃん気質が十二分に生かされそうなレ・ミゼのマリウス役を演じて欲しいんだけどなぁ…! ところで、『ミス・サイゴン』の再演を知った当初は、「ナゼに今さらベトナム戦争???」と不思議に思ったんですけど、奇しくも現実がその時に感じた違和感をなくしてしまって、東宝の慧眼に恐れ入るやら、どうにもこうにもやるせないやら…。 まぁ、あくまでも欧州人の目で描かれた『蝶々夫人』ベースの物語ですが(<ベトナム戦争もののミュージカルだったら、今年の春に観たわかぎゑふさん脚本の和製ミュージカル『タン・ビエットの唄~美しい別れ~』の方が、多角的にベトナム側の悲哀を描いていてより胸に迫ってきました。玉麻尚一さんの音楽も、クロード=ミッシェル・シェーンベルク御大に負けないぐらいの素晴らしさだったし…)、おかげで思っていた以上に色々と考えながら観ることが出来ましたが。 『華氏911』を観た時も思いましたが、世界の警察・米国サンは、歴史から学ぶことは何もないんでしょうか…?(涙) 長くなってしまいそうなので、映画の鑑賞記はまた後日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|