|
カテゴリ:映画
先週の27日(金)に、ケヴィン・レイノルズ監督作品の『トリスタンとイゾルデ』を観て参りました。
ジャンル的には、一応、禁断の愛(騎士と王妃の恋愛もの)…と言うことになるとは思うんですが、時代背景が時代背景なだけに?(<ローマ帝国が崩壊した後のイギリス暗黒時代)、予想外に激しい戦闘シーンが多かったので、必ずしもロマンチックな恋愛一辺倒の映画ではなかったなと。 物語の冒頭で、ふたりの生い立ちや人間関係をわかりやすく描写し、恋愛と忠義の狭間の古典的な男女の三角関係(運命の悪戯)を丁寧に踏襲しつつ、それがイギリスとアイルランドの敵対関係の行方とストーリー展開的に上手く絡まっていたので、考えていた以上に時代もの的人間ドラマとして興味深く観られました。 あと、自分は大モトのケルト伝説の話は大まかにしか知らなかったせいか、映画ではふたりが誤って媚薬を飲んでしまって~と言う恋愛関係の陥り方はせずに、薬草に精通していたイゾルデが瀕死のトリスタンを助けて必然的に…と言う設定だったので、とりあえず恋愛感情的には納得出来る展開だったかな…と思いました。 それから劇場パンフでも言及されていましたが、映画ではトリスタン(騎士)とイゾルデ(王妃)とマーク王の恋愛的三角関係に加えて、トリスタン(王の後継者)とメロート(王の甥)とマーク王の親子的三角関係もさりげなく重要な要素を持っていたので、その二重構造の描写も良かったかなと。 個人的に面白いな~と思える作品には、得てして反復や対比の二重構造が盛り込まれている場合が多いかな…?と思うんですが。 ビジュアル的には、綺麗に装飾を施された小船で、花嫁のイゾルデが川を渡ってマーク王のもとへやってくるシーンに、ラファエロ前派の絵画を彷彿とさせられてちょっとクラクラしてしまいました。 でも、もうちょっとイゾルデが美人サンだったら以下略(爆)。←決してキライなタイプの女優さんではなかったんですが…(汗)ペネロープさんだったし…。 ちなみに、トリスタンは蜘蛛男シリーズでハリー・オズボーンを演じているジェームズ・フランコ、イゾルデは雷鳥のレディ・ペネロープを演じたソフィア・マイルズ、マーク王はゾロ伝説で敵役を演じた渡辺謙似のルーファス・シーウェルでした。 個人的には、ルーファス・シーウェルのマーク王がいち押しです。 ゾロ伝説の紳士然としたビジュアルも好みでしたが、今回の髭面オヤジ王はもっと好みでした♪ ただ、同胞の遺児のトリスタンを実の息子のように可愛がって(可愛がり過ぎて)いたので、甥のメロートがかなり気の毒でした。 よく途中でグレなかったわよねメロート…結局、最期も健気だったしさ…(涙)。 ところで、トリスタンと言えば後世にアーサー王の円卓の騎士のひとりに加えられたことで有名ですが、当然のことながら(?)今回のこの映画でその設定は皆無でした。 そう言えば、『キング・アーサー』のトリスタンの愛鳥(鷹)の名前はイゾルデだったよなぁ…って、あの鷹、女の子だったのか…!(<そーゆー問題?/爆)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|