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加齢と共に免疫機能は崩れる

加齢と共に免疫機能は崩れる

免疫機能を司る免疫細胞
は、私たちの身体を構成する約60兆個の細胞のうち約2兆個、重さにして約1kgほ
どのものです。
全細胞のうち毎日3000億個以上の細胞が死に、同じ数だけ新しい細胞が生まれ、
免疫細胞も1日に100億個が入れ替わります。このような膨大な数の細胞が、一生
懸命働いてくれることで私たちの身体は守られています。
免疫機能を司る免疫細胞とは、いったいどのような物なのでしょうか?

免疫細胞はどこで造られる?
各免疫系の器官でそれぞれの免疫細胞は造られます。免疫系器官には骨髄、胸腺、リ
ンパ節、血管、膵臓、腸などがあります。その中で一番重要な骨髄には、リンパ球や
赤血球の元になる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が存在しています。骨髄で造
血幹細胞の分裂から生まれたリンパ球のうち、胸腺に行ったリンパ球はここで教育さ
れてT細免疫細胞は非常に沢山ありますが、元をたどると1種類の細胞から生まれま
す。免疫細胞のほか、血液の中のものはすべて1つの種類の細胞から生まれます。そ
れが、造血幹細胞(多能性幹細胞=原始マクロファージ)です。
免疫細胞は造血幹細胞から分化して生まれてきた白血球です。分裂した細胞は
リンパ系幹細胞とマルチ系幹細胞になりますが、最終的に生まれる細胞はリンパ系が
T細胞、B細胞、NK細胞。マルチ系がマクロファージ、顆粒球(好中球90%以上、
好酸球、好塩基球)、赤血球、血小板となります。

免疫細胞の成分は?
免疫細胞を構成しているのはアミノ酸です。アミノ酸は、私達の身体を作り上
げている重要な物質、タンパク質を構成している成分です。アミノ酸は20種類有
り、その組み合わせによって、身体のほとんどの部分が作られています。


加齢と共に免疫機能は崩れる
年齢を重ねるごとに免疫細胞の機能は低下します。
この主な原因は、免疫細胞のT細胞の生産を担当する胸腺と、リンパ球をたくさん含
んだ脾臓の萎縮が加齢とともに他の臓器に比べて、速くなることが考えられます。胞
(胸腺由来)になり、全身に供給されます。それ以外のリンパ球はB細胞(骨髄由来)に
なります。
T細胞が老化の影響を受けやすい主な理由は、T細胞の補充がほとんど新生児期に限ら
れ、その後十分に補充されないためです。したがって、老化に伴って免疫細胞・免疫
組織の機能は多かれ少なかれ低下しますが、中でも免疫応答全体をコントロールする
T細胞系が特に影響を受けやすいと考えられています。マクロファージも減少しま
す。
また加齢による胃腸の衰えからくる腸内の細菌バランスの崩壊なども免疫低下の原因
と考えられます。

ガン細胞を単独で直接攻撃するNK細胞の活性化も右図のように15歳前後をピークに
加齢と共に減少傾向にあります。健康な人の体内でも、毎日100万個ほどのガン細胞
が生まれています。このガン細胞は、免疫機構が正常に働いていればすぐに摘み取ら
れ、即ガンにはなりませんが、加齢と共にその危険度は高まります。

そればかりか壮年期になるにつれ、さまざまなストレスにさらされ、自律神経系にも
影響を与え免疫バランスが崩れる危険が増します。(免疫は体内システム全体に関っ
ている)

これら免疫機能の低下、免疫バランスの崩壊に伴い、壮年期以降に、感染症発症の増
大、ガンの発症、生活習慣病の増加、これまでには無かったアレルギー症状の発症を
経験することがあります。また、自己攻撃性のリンパ球が増え、自己組織への攻撃が
起こったり、各種疾患をもたらすことも知られています。


日常的な免疫機能の低下原因

ストレス ストレスが免疫系に与える影響は非常に大きいと言われています。
現代の社会では、対人関係・仕事や勉強などが原因で、ほとんどの人々がストレスを
感じています。

加齢 加齢によって、免疫細胞の活性が低下します。
環境 現代社会を取り巻くさまざまな環境悪化や環境ホルモンなども、免疫力
を低下させる要因となります。

食生活 加工食品やインスタント食品、ジャンクフードの氾濫に伴い、現代人
は知らず知らずの間に食品添加物を体内に取り込んでしまっています。 また、多忙
な現代人には十分な栄養摂取が難しく、片寄った栄養バランスは近年ますます問題に
なっています。

生活習慣 不規則な生活による睡眠の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒など
抗生物質 20世紀発見された抗生物質は人類に多大な恩恵を与えてくれまし
た。しかし今日、抗生物質の多用により耐性菌などが頻発、免疫低下の要因になって
います。

薬 案外、薬が実は毒物だということを知らぬまま、病院などで出される薬を
何種類も長期間、乱用するのも、副作用だけではなく免疫低下の一因です。


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