野澤武史のラグビーモチベーター!!

2010/09/24(金)08:39

関東大学対抗戦 帝京大ー立教大 王者登場!

2010対抗戦(20)

【関東大学対抗戦】  帝京大 50-10 立教大  昨年大学選手権を制した帝京が対抗戦に登場。まだまだ試運転の段階ですが、盤石な強さを見せつけました!  昨年はセットプレー、ディフェンス、キックマネジメントという3つの柱が学生離れしていました。今年のチームがどう進化しているのだろう?と興味深く試合を見ました。注目していたのは5ボンド、9滑川両選手。  まず、滑川君ですがランコースが素晴らしい。コンタクトの発生場所の読みが非常にいい。常に最短距離を走り、テンポのあるアタックの起点となっていました。単純なエラーがいくつかありましたが、シーズンが深まるにつれて解消されると思います。  一つ欲をいえば、左スクラムからの8-9でしょうか。8-9のキモは9が相手10の足を止められるかにあります。彼のようなスピードあるのであれば、自分でもっと仕掛けてもいいのでは。相手10と視線が合えば、足が止まりますから相手12,13のところでこちらの12,10,11のオーバーラップができる、という話です。パスを第一チョイスにすると、やはり流されてしまいます。  ボンド選手は圧倒的な存在感でした。僕は昨年のJSPORTSのラグビーアワードのMVPに彼の名前を書きました。それくらいプレーの質、ハートの部分で突出した選手だと思います。昨年の決勝で大きな怪我に見舞われましたが、ジャパンAのツアーにも参加。この日も非常にクオリティの高いプレーを見せてくれていました。  特に、ディフェンス時の内側からのサボらないプッシュアウト。あそこまで粘れるロックはトップリーグを探してもなかなかいないでしょう。彼が交代した後、帝京としてはラフな試合展開がありました。彼の存在感の大きさを感じたプレーでした。  立教は、早稲田との開幕戦を解説させていただきました。初戦よりもアグレッシブなプレーが多かったです。ランナーのおもいきりの良さは素晴らしい。モールディフェンスも前半は健闘しました。10番は一年生の中澤君。身長もあり、物応じしない性格のようですので、今後が楽しみです。エリアマネジメント、いかに敵陣で戦うか。ここが整理できれば、より力が発揮できると思います。  帝京は、どの選手も体がしっかりしていますね。これはシーズン後半の大きなアドバンテージでしょう。少し気になったのは、スクラムくらい。昨年の1列が揃って卒業しましたから(既にトップリーグでも活躍中!)、まだスクラムで圧倒する力はないように感じます。対抗戦では明治のスクラムの充実が伝えられています。今のラグビーではスクラムの優劣は最も大きいアドバンテージの一つだと思います。このあたりも、今年の対抗戦のカギを握るのではないでしょうか。

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