酷道416号線を走ってみた◆ 「石川県にもある酷道。 国道416号線を走ってみた」 ◆2008年 5月 5日(月:祝) 【 酷道とは? 】 一般的に『国道』と言われれば道路の花形と言っても良いように、2車線以上&歩道付きという幹線道路というイメージだが、 ここで言う『酷道』とは、読んで字のごとく『ひどい国道』。 つまり国道なのに国道らしからぬ道路の通称なのだ。 定義としては様々にありますが、自動車教習所にてクランク実習が苦手だった人にはオススメ出来ない道路ですww 安易な気持ちで行くと良くて車に傷が付き、最悪の場合には自分の生死にも関わります。 【 国道416号線とは? 】 福井県福井市~石川県小松市までを結ぶ全長約86kmの一般国道。 しかし、形式上は繋がっていても福井県勝山市野向町横倉 ⇔ 石川県小松市新保町までの福井・石川県境にある大日峠は 車両完全通行不可区間という国道なのに国道らしからぬカオスな道路である。 なお、石川県側は小松市街~同市尾小屋地区まではスキー場がある関係でキレイな道路なのだが、その先は・・・。 ■ とりあえず、走ってみた。 国道8号線から分岐して、一般国道416号線を走ってみる。 至って普通の道路だ。のどかな田園風景、そして国道の証である『おにぎり型』の標識もある。 なんだ・・・拍子抜けだな~?と思っていると小松市尾小屋地区に到着した。 ここは、昭和40年代まで鉄道があったことで有名。 そして、ここから悪魔の誘いが始まったのだ。 あれ?道幅が狭くなったぞ? そこには、不気味な看板があり・・・ 『この先、通行不可』 そして、おにぎり。(笑) う~ん・・・でも、国道には間違いないみたい。 あれだけ自己主張しているんだし。 RPG風に言うなら『→戦う:逃げる』の表示が出そうだが、今の自分に『逃げる』という選択肢は無い! いざ、終点まで行くぞ! 登り始めて100メートル。 細い道路と『路肩注意』『落石注意』という、いかにも的な標識が立っていた。 「大げさだな~?」と思い、その先のカーブを曲がると・・・ ちょ・・・wwwwww 落ちる!!落ちる!!! 標識の意味を、やっと理解しました。 御覧の通り、1車線しかない道路なのですが、左側が完全な崖! 落ちたらイチコロです。 谷底が見えん・・・つか見たくない!! 写真画像では伝わらないですが、助手席側が断崖絶壁(場所によってはガードレール無し)なので相当怖いです。 あぁ、それとマジで落石の残骸が道端にゴロゴロと転がっていました・・・。 ついでに、勾配も結構キツいし、対向車が来たら完全にオワタ...orz そんな感じで良い具合にスリルを味わいながら、山を登って行くと・・・ トンネル(隧道) キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! これも幅が狭い!! しかも、いかにも的な雰囲気があるし・・・お化け出ないよね?(ぉ トンネルを抜けると、再び崖の淵を走ったと思えば2車線の整備済み道路に出たりと・・・忙しい道路。 そして、暫く進む。 あれ?急に道幅が狭く・・・つか、隣が川じゃないですか?! ここ本当に国道か?! 酷道・・・いえ、国道です!! まぁ、ここで引き返しても良かったんですが、どうせなら最後まで行こうじゃないか?と思い車は、山奥へ 本日2回目の警告。 あと、7kmもあるの~? この看板、結構テキトーに作られていて道の形状は、もっとウネウネしてるし距離も10km以上ありますよ? しつこいようですが、誰がなんと言おうと国道です! 先を進んで、今度は立派な赤い鉄骨の橋を渡って、しばらく進むと・・・ あれ? 【 冬季閉鎖・なだれ・落石のため通行止 】 選り取りみどりだな~?(ぉ 近くで作業していた軽トラのおじさんの話だと、「この先で大きな落石があったので行けないし危険」らしいです。 冬季通行止じゃないのね...orz 行けないものは仕方ないので、残念ですがココで引き返すことにします。 本来ならば、この先に『国道昇格記念碑』や珍看板『この先通行不能区間』そして補助標識『これより』付きを見たかったが・・・ ちなみに、冒頭でも言いましたが福井県へは自動車では行けません。 登山道で繋がっているみたいですね。 そして、元来た道を戻ります。 しかし、国道看板があるのが不思議に思う道路だよな~? 帰り道にも注意してくれる石川県の親切っぷりw 登りでは、崖の雰囲気が伝わり難かったですが下りでは怖いくらい鮮明に分かります。 なんとか無事に、小松市尾小屋地区まで下山出来ましたが、ちょっとだけ寄り道しますw 小松大倉岳スキー場の一角にある尾小屋鉄道資料館。 まぁ、資料館って言っても屋根付きの屋外展示場があるだけの簡易施設なんですけどね・・・(苦笑) この尾小屋鉄道。 現在のJR小松駅から尾小屋地区まで結んでいた鉄道で日本で最後に廃止になった非電化の軽便鉄道でした。 まぁ、あとはWikipediaの該当ページで見て下さい。(いい加減だな) 蒸気機関車の後方に連結されていたキハ3気動車の運転席も見学できます。 しかし、レトロで良いけど身長180cmの自分には、かなり狭い車内でした。 軽便鉄道って、そういうものなんですね。 さて、ドライブを満喫できたので金沢へ戻ります。 ちょっと、いつもと趣旨が違う変わった旅行記でしたが森林浴&運転に自信があるという方は是非行ってみては? 真面目な話ですが、沿線にはキレイな清流があり山菜も豊富でしたよ♪ よ~し、次は同じく小松市にある石川県道43号(主要地方道:丸山加賀線)でも行って見ようかな? この路線、石川県の主要地方県道なのにも関わらず北陸最強(ある意味、日本最強)とも呼ばれる県道なんです。 それは最強・・・もと言い、最狭のトンネル『戸谷隧道』があるから。 このトンネルには通行制限があり『高さ制限1.7m&幅制限0.8m』 それが本当なら、恐らく自分の身長だと通り抜け出来ませんwww でも、そんな所がドライブ&道路好きな自分には興味を、そそられます。 試しに『戸谷隧道 石川県』で、ググってみましたが・・・・・やっぱり、行くの止めます。 半端無いなコレ。 |