”まちに出た、建築家たち。”NPO法人　家づくりの会

先週の土曜日は晴れ。

事務所にて雑務などこなして、午後２時、集合場所の新大久保駅に到着。
本日は、淑徳大学の「江戸東京水際散歩」という公開講座に、思いつきで参加してみるのだ。

実は事務所の近くに昔小川が流れていたのを知り、古い地図などで調べてみたりしていたのだが、先日インターネットで「蟹川」を検索していると公開講座のホームページがヒットした。

講師の後ろに付いて八人ほどの参加者で歩き始める。私は初めてだが、他の方々は何度も参加しているらしく顔見知りのようだ。

むかしどや街だった辺りを南下し、長光寺という島崎藤村の娘の墓のある寺、小泉八雲の旧居があった辺りを通り、鬼王神社という富士山構の残骸の残る社を訪ねた。
川はどうしたのだろうと思っていると、靖国通りの支線が大きく窪んでいる辺りが蟹川の跡との事。
その後、西側に蟹川の谷を望む西向天神に立ち寄り、鳥居が南北に抜けている抜弁天を抜け、永井荷風の断腸亭跡を通り、蟹川と神田川（江戸川）近くで合流する加二川の跡の曲がりくねった細い道を北上し、夏目漱石旧居跡に立ち寄って、早稲田にて解散となった。
蟹川の跡をずーっと辿るのかと思っていたのだが、そうでは無く、文学散歩と言った趣であった。

私も時たま、仲間と「街歩き」をしているのだが、他の街歩きに参加するのも楽しいものだ。
街歩きは趣味の一つだが、建築の設計と全く離れた趣味かと言うとそうでも無い。というのも、普段は建築を単体で見てデザインしているが、都市の歴史や地形、連続する街並みや時々現れる古い痕跡などを通して建築を見るのも、脳みそには良い刺激になるからだ。

写真、寺の手前を横切っている細い道が小川の跡。寺へは橋を渡って出入りしていたのではと想像する。08/05/17/16:04　

今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　 荒木 毅／荒木毅建築事務所

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