”まちに出た、建築家たち。”NPO法人　家づくりの会

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• 月曜日、ギャラリー当番です。

  梅雨のころは、アジサイを見ながら、図面を描く日々です。季節ごとに、花やら草花、鉢植えを変え、気分転換しています。写真は、作業デスクの上のアジサイです。雨の多い季節ですが月曜日はギャラリー担当で千駄ヶ谷におります。住まいに関する相談、ズバリお応え致します。どうぞ、お越しください。○7月1日　午後2時～6時まで　千駄ヶ谷ギャラリー今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　濱田昭夫／TAC濱田建築設計事務所建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月30日

• ■建築家アントニン・レーモンド氏のテレビ番組のお知らせ

  濱田です。お世話になっている建築家の北澤さんよりお知らせを頂きました。北澤さんはレーモンドの元で仕事をなさっておられた方です。アントニン・レーモンドは、日本でも素晴らしい作品を残された建築家です。皆さんもどうぞ、ご覧下さい。以下、北澤さんよりお知らせですＮＨＫ総合「プレミアム１０　ザ・ロード～わたしの旅」６月２９日（金）午後１０時～１１時３０分午後１０時４０分から北澤興一が軽井沢スタジオの説明とインタビューに答えております。ＮＨＫが２日間にわたって撮影したものを、放送されますので是非ご覧ください昭和モダン「外国人建築家の足跡を訪ねる旅」と題して、日本で活躍されたアントニン・レーモンド氏とブルーノ・タウト氏の足跡をたどるテレビ番組がＮＨＫで放送されます。アントニン・レーモンドは（１８８８～１９７６）、１９１９年帝国ホテル建設のためフランク・ロイド・ライト氏と来日。１９７３年日本を去るまでアメリカの建築技術や新しい材料を日本に導入し、創造的で意欲あふれる作品を設計した建築家です。私が１９６２年から１０年間、師事した恩師でもあります。この間の夏は軽井沢アトリエで恩師のもとで仕事をして、帰国の際、アトリエを譲り受けて今日まで大切に保存し、使用しております。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　濱田昭夫／TAC濱田建築設計事務所建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月29日

• 長野の大工さんと

  　朝から一日がかりで長野に行ってきました。セカンドハウスを計画中で長野の大工さんと見積りの調整をするためです。　東京は朝からはっきりしない天気で実は竣工現場の撮影も今朝予定していたのですが建主さんにお願いして引越前日に撮影させていただくことになりました。しかし中央道の談合坂を過ぎてトンネルを通過するごとに天気がだんだん良くなり、長野は晴れ間！暑かった・・・。　見積り調整もほぼ考えていた通りに進み(!)大工さんと跡継ぎの話に。息子さんは見事に後継者として活躍されているがお孫さんは女の子ばかりだそうで「あと一代かな、お婿さんかな？」。加えて長野でも「木にこだわって」などという建てぬしさんは減り簡単便利なメーカープレファブがほとんどだとか・・・これはため息の話。もう少し時代が動くと我々は逆に貴重な存在になると思うんだけれど・・・とこれは笑顔な話。でもわれわれものづくりの立場からは非常に深刻な話。　帰りにご自宅の畑で育てた天然苺と天然ワラビをお土産にいただいて帰ってきました。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松本直子／松本直子建築設計事務所建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月28日

• ひさしぶりの連休

  　先週土曜日の山梨行きが中止になり、ずいぶんと久しぶりで土日連休です。西郷村の山荘へ行こうとも思ったのですが、子供たちが忙しく断念。午後になって自宅から徒歩10分の事務所の生き物たちが気になり、ここへやってきました。金魚たちにえさやり。食材のハーブに水やり。そしてなにか分からない植物たちにも水をやり、せっかく来たので一仕事したらもう夕方。暑い暑い。冷蔵庫のビール飲んで帰った。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月26日

• お昼ごはん　蕎麦打ち

  　今年の1月から事務所のお昼ご飯は当番制で毎日つくっています。まかないをやるのはアトリエ系の設計事務所には多いのですが”料理が作れないと良い設計は出来ないよ”と、どこからともなく言われ”そんなものか、やってみる？”と所員と相談して始めました。そして半年。なんとか続いていますが、僕はといえば、ずるして週一の蕎麦打ちで勘弁してもらっています。　今週は月曜シェフ樋口、火曜は打ち合わせで外食、水曜と木曜は現場で外食。（外食が多いですね）そして今日、出番がきました。浅科のそば打ち師匠から自家製そば粉を分けてもらい10割で打っています。それなりに美味しいと思うのですが、そろそろ別な料理もやらないと二人の所員から不満がでてきそうです。”焚き火とダッチオーブンがあればまかしとけ！”なのですがそうもいきません。フランス料理の本でも買ってくるかな、、、まてよ三人で食費一日500 円以内だぞ。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月25日

• 現場にて　その２

  　今日は朝から東北道を北上して那須の週末住居の配筋検査に向かう。朝８時に東京を出た時には晴れていましたが、１０時の那須到着時には霧が立ちこめていました。ちょうど検査が終わった１１時過ぎから急に雨が降り出したため午後予定していたベースコンクリート打ちは延期に。　その後大工さんとnasu cafe shozoで打ち合わせしたのですが、この大工さんの声が大きい！。周りにいた方ごめんなさい。　cafe shozoは１５年以上も前に黒磯の木造２階の店に行ったきりでしたが、独特な雰囲気のある店です。今では数店舗持つ那須では有名な店になってしまいました。こんどは森の景色でも眺めてゆっくり美味しいコーヒーをいただきたい。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月24日

• 現場にて

  朝から町田の現場へ。この家はうちの事務所ではめずらしく太陽熱による床暖房ではなくサーマスラブという土壌蓄熱式の暖房方式を採用して、ソーラーサーキット風に空気を動かします。今日は枠回りの打ち合わせとキッチンをつくる家具屋さんとの打ち合わせでした。大判（A3の貼り合わせですが）の図面の前で打ち合わせ。現場ごとに1/10～1/5の枠回り詳細を書いています。これをもとに大工さんの知恵も借りながら現場ごとに工夫して納めていきます。毎日現場にはりついているわけにはいかないので”こうしたい”という思いを伝えるにはやはり図面が一番なのです。帰りに遅いお昼でスパゲティとピザの店に入るとちゃんとピザ釜で焼いていました。しかも人口薪ではなく上等なナラの薪で。この暑さなのに薪ストーブを焚きたくなってしまった。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月23日

• スロープのある家

  　昨日は一日デスクワークでしたが、今日はスタッフと共に軽井沢に建てる週末住居の設計打ち合わせに出かけました。場所は施主さんが住む町屋。路面電車が走り下町の雰囲気が残る町です。ここではお昼の打ち合わせが多く今までにウナギ、天丼、インドカレー。そして今日はカジュアルなフランス料理屋さんのランチでした。それぞれが施主さん推薦の美味しい店で、設計が完成する頃には町屋の食通になれそうなくらいです。限定８食の牛丼を注文した（写真左）。さすがフランス料理。きれい。　軽井沢の家は愛犬のミニチュアダックスフントと共に家族で週末を楽しみ、時には仕事もするという設定。ダックスフントは階段を使えないが、一.二階を自由に行き来できるようにして欲しいとの要望から階段に代わるスロープを計画しています。　スロープのある家はコルビジェ設計の住宅と軽井沢にあるレイモンドの”夏の家”が有名です。”夏の家”は現在ペイネ美術館として使われており、実際に行ってスロープの感覚を味わうことができました。”夏の家”とほぼ同じ勾配に決め屋根はスロープに沿うように上げていきます。スロープを生かした設計ができれば良い家になるはずです。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月22日

• 立ち上がる緑

  こんにちは、家づくりの会新米会員の松原です。今週はぼくの当番です。テーマは決めず思いつくまま書いていきます。先ずは自己紹介をかねて一昨年建てた我が家の緑について。板橋区にある敷地は24坪。建ぺい率40、容積率80とかなり厳しい条件の中に地下を含め建坪9坪三層の家です。周囲に駐車スペースや家族四人の自転車などを置くと、庭とよべる地面がほとんどとれないので垂直に緑を生やすことを考えました。上の写真は緑のゴーヤカーテンができた昨年夏の様子です。垂直方向に8坪超の広さがあり、夏の強い日差しを防ぎ蒸発散作用により熱を奪ってくれます。これは一本の苗ですから、すごい繁殖力です。そして何より嬉しいのはたくさんの実がなったこと。一夏で50本以上は収穫できたでしょうか。家で食べきれずにご近所に配り、通りがかりの人が見上げて話かけてくれば配り、事務所で食べたりと、たっぷり楽しむことができました。窓の外にゴーヤが十本ほど確認できます。今年は先週末にちょうど一番花を咲かせたところです。この夏もまたゴーヤー屋敷となる我が家。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松原正明／松原正明建築設計室建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月21日

• マツザワ設計仕様　各シリーズ

  Ｓ‐ＨＯＵＳＥはとにかく基本だけをしっかりと作った家です。まあ、完成していないと言えば、そうかも知れませんが、暮らすには十分です。Ｂ‐ＨＯＵＳＥは「あったらいいな～」「欲しいな～」は我慢する、本当に必要なものだけの住宅です。でも、良く見れば贅沢な家です。飾りはありませんが・・・Ｍ‐ＨＯＵＳＥは基本的にはマツザワ設計の考える「いい家」です。子供から年寄りまで、楽しく満足出来る住まいです。後は住む人の暮らし方で色が出ます。Ｆ‐ＨＯＵＳＥは今までの研究結果を活かし、これからもいろいろ挑戦する「こだわり」の住宅です。マツザワ設計で吟味した様々な贅沢？を加えて行きます。但し、装飾は建て主さんの仕事です。あくまでもシンプルに！これで私の一週間が終わります。これからもコミフロ講座を続けていますので、是非遊びに来て下さい。この最後の写真は長い長い打合せを経て、出来上がった建て主さんの家での完成祝いの一こまです。スタッフがバイオリンを弾き、建て主がピアノを弾いて歌っています。こんな楽しいひと時を持てるのもこの仕事の良いところです。では。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　マツザワ設計/松澤静男建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月20日

• つくる楽しさ・成長する家

  １）つくる楽しさ小さい時にいろいろ作った経験が皆さん、ありますよね。私が小さな頃は今のように物が氾濫していませんでしたので、何でも自分たちで作ったり、工夫して遊んでいました。でも、今は豊かな時代になり、何でも（昔は夢のようなもの）誰でも、手に入れることが出来ます。どちらかと言うと、我慢する・させるのが大変なくらいです。物を買って手に入れる時代を過ごして来た若い世代にとっては、物を作るのはすごく新鮮な事の様です。また、物が無い時代を過ごした世代の方には、作るのは極自然な事ですが、体力の要る工事の場合は、ちょっと無理があります。お金を出せばなんでも手に入る、競争させればもっと安くなる・・・そんな家づくりになってしまいましたので、参加して楽しもうとする方は見掛けなくなりました。確かにプロに任せた方が良いものが出来ます。費用対効果を考えても、専門家が良い道具を使って作るのがベストでしょう。そんな中で、敢えて施主施工にチャレンジするのは予算オーバーを何とかしよう！というところから始まるのですが、実際工事をしてみると、なかなか日常の生活で得られない満足感を手に入れる事が出来ます。２）成長する家負け惜しみ・・・みたいな「成長する家」です。本当は全部完成させたかったのに、予算不足でアレコレ保留。これらを暮らしながら、家族の成長に合わせて、ボチボチ作って行く・・・でも、これは決して恥ずかしい話しではなく、本来は極普通の家づくりの姿じゃないでしょうか？「子供部屋を最初は１部屋で後々２部屋に出来るようにしたい・・・」そんな希望が増えています。これは個室個室と騒いだ時代の失敗を教訓とした良い例ではないでしょうか？子供が個室を必要とする期間はホント短い期間で、空いてしまえば物置です。これが２室くっつけた状態なら、大きな部屋に出来るので、様々な転用が可能です。家族の成長に合わせて、家族構成の変化に合わせて、自由自在に間取りが変えられます。完成していない家を楽しみながら完成させたり、気分転換に模様替えをしたり、必要に応じて間取りを変えたり・・・家は成長し続けます。これらを実現するためには、しっかりとした器が必要です。構造的にも、耐久性も、断熱など住み易さのための性能、快適性、安全性・・・最低限必要なものがあります。こうして出来上がったしっかりとした最低限の家？で、どんな暮らしをするのかは建て主さん次第です。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　マツザワ設計/松澤静男建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月20日

• 広葉樹・雑木の魅力

  栗・楢・タモ・栃・山桑・紅葉・ケヤキ・桜・胡桃・ケンポナシ・アサダ・樫・銀杏・？？？いろいろな広葉樹を使ってきました。古い民家を見ると、雑木をたくさん使っています。昔は裏山の木を使って家を建てるのは普通だったのでしょう。でも、大量に家を建てるにはやはり育ちが良く、長物が得られる杉や桧、松など針葉樹が良く、育ちが悪く加工するのに大変で、癖のある広葉樹は使われなくなって参りました。それでも家具などはほとんどが広葉樹です。硬く、木目がきれいなので、乾燥をしっかりして、丁寧な加工をすればすばらしい家具に変身します。ある程度の大きさまでなら、これほどすばらしい木はありません。・・・が、建築で使うとなると問題が山積みです。建築用材としては殆ど流通していませんので、欲しいと思っても手に入りませんし、入ってもものすごく高価なものになってしまいます。世間で言う「銘木」になってしまいます。大きなものはなかなか手に入りません。テーブルなどを作る時は、１枚板では高価になりますので、２枚３枚接ぎとします。狭い板を２，３枚接着して使います。うまくデザインすると１枚板より楽しめるかも知れませんし、狂いには有利です。量が揃いませんが、有るものを上手に使えば違った味が出ます。初めて大量に広葉樹を使ったのは、ずっとずっと昔の「与野の家」です。吉田建築さんが持っていた楓・栃のきれいな板を思いっきり使って、３階建ての階段を作りました。ホント・・・もったいないくらいきれいな板でした。今でも作業場に置かれて、乾燥中の木がたくさんあります。狂いが大きい・・・結構これでいじめられていますが、これもひっくるめて受け入れます。製材して、自然乾燥させている内にバラバラになって使えなくなる木もたくさんあります。丸太の大黒柱などは捩れたようにひびがいっぱい発生し、木によっては大きなひびになる事もあります。背割りを入れるか？入れないか？結構悩みます。テーブルを作る時に、ここ数年は脚と天板を分けています。脚の上に天板を置いて、反ったらひっくり返します。そして、また戻ったらひっくり返します。ついでに、脚を工夫して、テーブルにも座卓にも、大テーブルにも小テーブルにも出来るようにもします。たまに変わった使い方もしますが、癖が強いので・・・好きな人だけにお勧めです。植木屋さんから雑木林を伐採した木をもらったりもします。これらの木はゴミになってしまう運命なのですが、上手に使うとすばらしい宝物にも変身します。名前の知らない木がたくさんあります。岩手の広葉樹の市場は最高でした。よだれが出そうな・・・何に使うか？柱、梁、階段板、カウンター、テーブル、椅子、ベンチ、框、式台、家具使い方割れる・反るは当然と考えて使う。対処もする。世界に１つだけの木・・・その魅力を十分に活かす。あるものを工夫して使う。知恵を出して欠点が魅力になったりする。曲がり・腐れ・・・その美しさを出す為の加工・殴りなど丸太・太鼓・角材・板　加工いろいろ仕上げは自然に広葉樹を使う時は、特に建て主さんとの事前の会話が必要になります。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　マツザワ設計/松澤静男建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月19日

• 家を楽しむ（子育てから老後まで）

  家を楽しむって、何でしょう？家はかつては夫は寝に帰る場所で、主婦にとっては育児や家事をする場・・・でしたかね？私の知らない過去ではありますが、家は建てられれば幸せで、特に部屋数程度しか気にしていない時代がありました。棟梁にお願いして、坪いくらで、何坪くらいの家を・・・なんていう注文をしていました。今でも、ハウスメーカーで造る家はキッチンやユニットバスを選んで、壁紙や床の色を選んで、設備機器類の色を決めて、照明器具を決定して（メーカーやコーディネーターと称する人が選ぶ？）、その他オプションを選んで家を完成させます。これって家づくりと言えるのでしょうか？徐々に選べる範囲は広がっているように見えますが、家そのものを考え、決めているところはあまり見掛けませんね。建て主も家を建てるといっても、予算の制約があり、敷地条件も分らない事がたくさん有り、急にＮＥＴや雑誌から仕入れた知識だけですから、考えるのは設備や色そして広さ、良くても小さな工夫くらいですね。家は建ててから、いろいろな生活をその中でするものです。出来れば子供が小さいうちに家を造って欲しいのですが、子育てから始まって、老後まで様々な生活がその中で行われていきます。楽しむ・・・と言っても、いろいろあります。家づくりを楽しむのは今後の講座で触れますが、出来てからの楽しみ方も様々です。インテリアを考えて、毎日を楽しくするとか、料理を楽しみ、友達も誘ってバーベキューをするとか、日々の掃除に加え、大掃除やメンテナンスを楽しんでいる方もいます。障子を張り替えたりするにも、負担に感じる方も楽しむ方もいます。経年変化を楽しむのも、また楽しいかも知れません。いろいろな楽しみ方が有りますが、ここでは空間を楽しんだり、日々の生活を楽しんだり、家と庭との関係を楽しんだり、休日も出掛けずに家で楽しむ・・・なんて事を考えたいと思います。皆さんにとって『家』ってなんでしょう？何を『楽しむ？』間取りも工夫次第で、結構楽しめます。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　マツザワ設計/松澤静男建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月19日

• 快適な広がり

  ●構造と機能・性能確かに大切なものですが、それだけでは良い家になりませんね。住宅展示場の家がどんなに素晴らしくても、自分で住む事を考えたら、満足のいく住まいにはならないでしょうね。敷地環境条件・家族構成・家族の関係・予算などから始まり、過去から未来まで考えて家は創りますよね。その中に快適さや便利さだけではなく、好みや価値観も割り込んで来ます。構造や機能・性能は必要ですが、これは付随するもので、本来は家の主役では有りません。建築家や施工者が取組む問題で、建て主は自分達家族の生活や、その家で如何に楽しく、快適に、安全に過すか？が大切なんです。最近の家づくりは情報が氾濫し、建て主までが数値に追われ、性能が良ければ「よい家」と考えてしまっているようです。家はそれだけじゃないし、それだけで快適になるとは限りません。ここで言う「快適な広がり」とは、狭い敷地、少ない予算の制約の中での「快適さ」を求めた「広がり」も当然ありますが、その空間の広がりによって、家族のつながりや、建物の室内環境の良さをも追求しています。●創り手側の問題？技術的な問題として、広がりを持たせるためには「断熱」「構造」「冷暖房計画」等の裏付が必要になります。これは私たち建築家が考えて、提案する事です。●使い手側の問題？細かな部屋ばかりでは窮屈で、使い勝手が悪く、あまりオープンにすると、片付かずに、落着かない・・・住む方によって様々です。自分に合った広さ、つながりもあり、また数年後にはどうなるか？良く考えないと、家族構成が変わったり、加齢したり・・・いろいろ変化が訪れます。その中で様々な変化に対応出来る開放性と可変性が必要になります。間仕切りの建具で調整したり、家具を置いて区切ったり、簡単な間仕切りを造ったり、カーテンなどで区画する手もあります。住む場合、プライバシー重視で、全て個室では人間関係にとって良い事は有りませんが、あまりオープンではストレスが溜まります。その家族に丁度良い関係・開放性・プライバシーがあります。細部の調整は、全てを建築に求めるのではなく、住みながらの工夫で対処する必要があります。無理なく、住める間取りが良いですね。生活の場としては、横のつながり・広がりが様々な可能性を持ちます。快適さなどは、上下のつながりも大切で、太陽光を採り入れたり、温熱環境を整える為にも重要です。個室と個室の関係、個室と居間等との関係、水廻りと個室、水廻りとパブリックスペース、水廻りと水廻り・・・いろいろなつながりがあります。繋げ方も様々で、楽しい工夫がいっぱい出来ます。「広がり」とひと言にいっても様々で、敷地や家族などの条件で答えは無数にありますね。松澤 静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月16日

• 自然素材

  ●何故？いまさら自然素材・・・不思議ですね。昔はみんな自然素材で作られていました。と言うか自然素材しかありませんでした。家づくりにも時間と手間が掛かりました。昔・・・と言っても、それほど昔ではありません。ハウスメーカーが台頭して来た頃・・・３０年くらい前ですかね？日本の住宅文化の歴史はその頃、塗り替えられました。高度成長の中で、「軽薄短小」ありましたよね。この頃住宅も変わったんです。私も実はよく知らない時代です。子供の頃をその中で育って来たのですが、建築設計に携わっていなかったので、それほど記憶にありません。新建材・・・ありましたよね。ベニヤにビニールを貼ったみたいな合板。流行りました。きれいで、安くて、施工性が良い。本物の木が高く、印刷された木目のベニヤが広がりました。その後、ビニールクロス？漆喰は古くさく、施工に時間が掛かり、代わり映えしない。新建材のベニヤもイマイチ。簡単に貼れて、いろいろな柄が選べて、安い。施工性も抜群。その頃、柱も集成材になり、天井もラミ天になり、床の間も化粧合板や集成の床柱で作られるようになりました。そして、今は構造では梁も集成材になり、当然国産材ではなく外材です。外材が主流になったのも、木材の自由化という政治問題でした。ドアと枠はメーカーが作る木屑と接着剤とビニールの製品。狂わず、施工が楽で、安い。大工とペンキ屋と左官屋と・・・様々な職人を排除する事で、合理化を図って来ました。で、今自然素材が見直されたのは何故でしょう？今までの良いものはすべて施工性、価格という作り手側の都合で出来たものばかりです。確かに安いのは消費者のニーズですが、犠牲にしたものが大き過ぎました。高断熱・高気密住宅がもてはやされ、今や省エネ、環境のためには欠かせないものになりました。技術も進み、計画換気も必要とされるようになりました。その間にいろいろ問題もありましたが、この高気密により化学物質過敏症なるものが生まれました。シックハウス・・・よく聞くようになりました。ホルムアルデヒド、皆さんご存知ですよね。ベニヤなどの建材から出る有害物質の発散量を制限したり、換気を義務付けたりしましたが、こんな事で安全な室内環境は確保されません。今、規制されているのは極一部で、まだまだ有害な物質は増え続けます。そのような中で、自然素材が見直されて来ました。自然素材がすべて安全という訳ではありませんが、長い間使われ続け、危ないものは排除されたり、改良されたり、使う場所が制限されたりして来ました。その中でも代表が木と漆喰なんです。細かな事を言うと、危ない木も、危ない漆喰も、危ない珪藻土もありますが・・・●化学物質いろいろありますが、石油から出来たもの・揮発性のもの・ビニールのように腐らないが、燃やすと臭い・よく見えないところにいろいろ使われている糊やつなぎ・・・すべてが悪い訳ではありませんが、悪いかどうか？分からないものが多い。便利を得て、健康を害したり、命を失ったり。善玉悪玉の判断は難しい。●自然素材自然に出来上がり、また自然に土や水や空気に。人間が造った以外のものですね。悪さはしません。ゆっくり、落ち着いて付き合えば非常に良いものです。●住宅に求められる安全性と施工性・コストのバランス住宅を造る時にコストが最優先とされています。でも、このコストの考え方が問題なんです。安物買いの銭失い・・・良く言いましたよね。でも、今は１００円ショップなどで十分に良いものを買えたりします。物の価値が分からなくなっています。家は安いだけじゃ駄目です。それは安いに越したことはありません。でも、時間というものを考え、長持ちさせれば多少高くても、結果安い！　健康や安全を犠牲にしての安さは、本当は安くない！環境への負荷が大きく、自然を破壊するものは、結果割高になる！手間と材料の価値が逆転した頃から、ものづくりは大きく変わってしまいました。消費は美徳じゃない・・・と言いながら、まだ続けています。使い捨ての時代は続いています。人が一人一人いろいろなバランスを考えた価値観を持たないといけない時代になっています。人より楽をして、人よりいい思いをするのが良いと思っている人ばかりでは、人間社会は壊れてしまいます。犠牲の上に幸せがある事を自覚しないと。皆でリスクを共有し、幸せも共有しないと・・・自然は一度壊すと元に戻すのは大変です。出来ないかも知れません。大切な自然素材を、あるうちに十分に使いましょう。そして、安全で快適な家で暮らし、自然も守りましょう。松澤 静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月16日

• 強度と耐久性

  ●強度物の持つ強さを言いますが、強さというと範囲が広すぎて、火に対する防火・耐火性能もあれば、防水性とか耐薬品性能などもあるかも知れません。ここでは構造強度に限定しますが、硬さ・粘り強さ・振動などの外力に対する強さ・時間も考慮した強さ・変形を考慮した強さ・・・まだまだいろいろな事が考えられます。単に強いといっても、何が強いのか？分かりませんよね。使用目的に合わせた強さの選択が必要ですので、様々な事柄を総合的に判断しなければなりません。●耐久性長持ちする、性能を維持する力・・・ですかね？外部なら紫外線や風雨に負けない、内部だと摩擦や経年変化に耐える・・・そんな強さですね。住宅規模だと、もしかすると一番大切な事かも知れません。壊れる壊れないはそれほど心配要らなくなりました。構造強度は話題になっていますが、今の構造基準はかなり厳しく、最低限の法規を守っているだけでも、かなり丈夫です。でも、その強度が維持されないと意味がありません。雨漏りやシロアリ被害も注意が必要ですし、選んだ構造材の耐久性も重要です。耐久性はメインテナンスとも大きく関わります。壊れる壊れないだけではなく、ランニングコストも大事ですよね。●木造・鉄骨造（Ｓ）・鉄筋コンクリート造（ＲＣ）・・・構造はどれが良いでしょう？これもこれが一番という答えはありません。用途や使い方によって選ぶ構造が変わります。住宅では普通木造が一番でしょう。軽くて、強くて、使い方を間違わなければ、火災にも地震にも弱くありません。また、木のやさしさは他の構造ではなかなか得られません。鉄骨造は大きな空間を造りたい時に向いています。店舗とか車庫とか、柱の無い広い部屋が欲しい時には良いですね。でも、揺れたり、火に弱かったり（耐火被覆も問題？）で、何でも良い訳ではありません。特に軽量鉄骨造は何が良いのか？分かりません。工業化とか寸法安定性など造る方にはメリットが有りますが・・・。鉄筋コンクリート造は火に強く、形が自由で、長持ち？と言われていますが、重さの制約で多少自由度が下がります。また長持ちもしないようですね。施工精度にかなり左右されるので業者選びが大切です。また、設計も十分に検討しないと、壊すのも大変な建物ですので、後で苦労します。耐火性ではやはり一番優れていそうで、公共建物はほとんどＲＣ造です。最近は木造も見直されては来ていますが、やはりメンテが不十分でも長持ちするのはＲＣかも？●構造とデザイン構造の向き不向きは上記の通りですが、デザイン度では規制の少なさからＲＣが優れていますが、大きな空間などを含めた軽いデザインではＳ造には敵いませんね。構造体を隠す、見せるでいろいろな事が出来ます。面のＲＣ、線のＳというところでしょうか？では、木造は？今までは木造は在来工法が普及していて、なかなかデザインが見えませんでしたが、最近はラーメン構造や面構造も出て来て、様々なデザインが可能になりました。軸組み工法でも真壁構造は柱も見えて、梁も見せると美しさだけではなく、安心感も伝わります。隠しても大丈夫な構造体ですが、見せるとまた違った魅力が出ます。●構造と性能コンクリートと鉄、そして木が主な構造材として考えると、強度以外の視点で見た場合、耐火性、断熱性（蓄熱）、施工性（他の部材との取合い）、遮音性（音響）、リサイクル（再利用）、環境に与える影響などいろいろ気になる事があります。構造を決める事により、これらの建物性能に影響のある要素も決まって来ます。●強度・耐久性とコスト強度・耐久性は建物にとって大切な要素ですが、コストを無視して決める訳にはいきません。確かにお金を掛ければそれなりに強度も耐久性も上げる事が出来ます。でも、バランスも大切です。交換したり、手入れしながら使える部分はイニシャルコストを抑え、なかなかそうもいかない部分はランニングコストの掛からない素材を選ぶなどの工夫が必要です。また安全性をどの程度みるか？によっても構造の選択が変わります。このあたりは非常に頭を悩ませる部分ですが、十分な検討と経験からの判断で選択して参ります。●耐震・免震・制振地震が来ても壊れないように、固めるのが耐震。地面が揺れても、建物が揺れないように、その地震力をかわすのが免震。そして地震の揺れを吸収して、小さくするのが制振です。まったく違った目的を持った技術ですが、地震から財産と生命を守るのは同じです。この中からどれを選ぶかは残念ながらお金で決まってしまいます。一般的に普及しているのが耐震です。地震で壊れないように合板を張ったり、筋交いを入れたり、金物で補強したりと普通に行われていますね。でも、地震で家は壊れなくても、揺れて家財が倒れ、壊れ、怪我をする可能性が高いので、今後はどんどん免震、制振へと向かって参ります。まだまだ技術的には未熟な部分も多いので、徐々に進化して行くと思いますが、簡単で身近な技術は取り込んで行きたいと思います。●安全にもいろいろ地震の様々な技術も同じで、私たちの選択肢は広く、どこを選ぶかが非常に難しいのが現状です。住宅の場合、今を考えるのではなく、少なくとも４，５０年先は考えなければなりません。強度の安全、人体への影響の安全、落下防止などの安全、火災から守る安全・・・いろいろな安全があります。それも継続する必要があります。じっくり考えて、流行の影響を受けずに選びたいですね。松澤静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月15日

• 家族のつながり

  家族のつながりって何でしょう？血のつながり・・・じゃないですよね。かつてプライバシーなど無い時代は、みんなの気遣いの中で生活していました。当然、我慢も必要でしょうし、様々な耐えられない問題もあったのでしょう。そんな日本的な住居から個室重視の西洋的な？住宅に憧れ、まあ、それ程じゃないにしても個室を求めて、住宅事情は変化して参りました。みんなで一緒は当然の生活でしたから、一人一人のプライバシーを尊重した？住宅を求めて、２階建てになり、大きさもドンドン大きくなって参りました。子供は６畳、８畳の個室が与えられ、夫婦にも別々の寝室が・・・。テレビ中心の大きなＬＤＫがあり、台所もお風呂も機能的になり、家事労働も減り、主婦は外へ。子供は大事に大事に育てられ、見えない苦労はあるのでしょうが、すくすくと育って大学を出て、自由に。そんな幸せの中で育ってきて、ふと何か忘れているのに気付く人が出て来ました。家庭でのお互いの関わりが希薄になって、今までには経験しなかった社会問題が発生して来ました。急にスキンシップが・・・なんて言っても、変ですよね。家族のつながりが、知らぬうちに無くなって来ているのです。お互いに干渉せずに、自由に・・・でも、人はそれ程強い人ばかりじゃありません。いつも誰かと一緒に居て、誰かに干渉されて、誰かの支えを必要として居たいと思っている人が多数居ます。教育の場などにその解決を求めるのは変な話で、親子の関係、家族の関係が一番影響を与えていると思います。では、何が出来るのでしょう？社会がこのように個人を、プライバシーをと言っている時に、急にファミリーが・・・なんて言ってもしらけてしまいます。家族関係は頑張って作るものではなく、生活の中で自然と出来上がるものでは無いでしょうか？・・・とすると、住宅は非常に大切な場です。昔の茶の間。家族の交流の中心でしょうか？台所。手伝いをしなくても、食べ物を求めて、お母さんとの会話を求めて、子供もお父さんも、出入りしました。お風呂。お父さんやお母さん、兄弟と一緒に入って、話をしたり、薪でお風呂を沸かす時の内外のやり取り。順番待ちトイレ。特に交流はありませんが、朝出くわして、順番待ちなどあったでしょう？掃除をしたり、夜怖いからと親に一緒に行ってもらったりと。寝室。当然、人数分などありませんでしたから、いろいろな組合せで、成長などに合わせて、雑魚寝？して来たのでしょう。その中での会話や、精神的な面での交流もあったのでしょう。庭。これも憶えているのが、冬野菜を土の中に埋めたり、そこになっているミョウガなどを採って食べたり、庭の草木の手入れもお父さんと一緒にやったりしたものですね。そんな昔の話じゃないんです。家が広くなって、個室を持てて、電化製品の進歩で、家事労働が楽になり、子供にも大人にも楽しい遊びが増え、気候や天候にも左右されない快適さを得て、隣近所との付き合いも必要なくなり・・・変わりましたね。今、住宅の設計の中で何か出来るとしたら・・・松澤静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月15日

• コミフロ講座　家に求めるもの・求められるもの

  ◆コミフロ講座1　家に求めるもの・求められるもの家に皆さんが求めるものと、社会的に住宅に求められるものとの開きが大きくなって来ています。家は比較的自由に造られるようになりました。また、建築家と称される人も増え、様々な住宅が建てられていますが、心配な事もたくさんあります。ハウスメーカーの造る家は日本人が欲しがっている家です。これは間違いありません。でも、それが必要とされる良い家とは限りません。●家に求めるもの建て主が求めるものと、その他の様々な立場の人が求めるものは、当然違いますので、ここでは建て主が求めるものについて考えます。・部屋数・日当りなど快適さ・主にリビングの広さ・収納・充実した設備・ステイタス・ローコスト（本当の意味のローコストではない？）・強度・耐久性・安全性（建材・防犯……）・意匠性（格好の良さなど）●家に求められるもの求められるものと言ったら「社会的に」とか「一般的に」とか「建築的に」とか、建て主が直接希望する事ではないかも知れません。気付かない事も含めて考えてみましょう。・財産価値・安全性（災害などから住む人を守る）・家族をつなぐ・環境との共存・地域とのつながり・家族の成長に合わせた変化？家を建てる時には気が付かない事がたくさんあります。あとで・・・が多いようです。予算といろいろなしがらみで流されて造られる家が多いように感じます。本当に自分たち家族がこれから一生の間住みたい家って何だろう？考えてみて下さい。◆コミフロ講座2　コストと性能家を建てる時に先ず考えるのが、予算です。総額いくら？考えなくて良い方は、幸せな方です。設計監理費を含めて総額２０００万円なんて依頼が多いみたいです。これは設計者にとってはとっても辛いローコストに入るかも知れません。でも、若い建て主さんには贅沢な予算かも知れません。現実には１０００万円で家を建てたい・・・とか、１５００万円で家を建てたいと事務所に相談にみえる方も少なくありません。ただ安くなら、それも可能です。でも、家は５年や１０年で取り替えたり、捨てたりするものではありません。また、家族構成を始めいろいろ環境の変化もありますので、今だけ良ければ良いものでもありません。２０年３０年５０年１００年と手を入れながら住み続けて欲しいものです。そのためには、ただ安い家は造れません。また家族の安全、環境の問題、近隣社会との関わりなど、住宅は様々な問題をクリアーしながら造られるものです。でも、目先の問題として「予算」が・・・。先ず考えなければならないのが、強度（耐震性・耐久性など）と省エネ（断熱性など）と安全（健康に害が無く、怪我をしない造り）が有って、そして予算ですね。性能を確保して、予算を抑えるのが結構大変です。比較的コストと性能は比例してしまいます。最低限守りたい性能を残して、その他の部分で削るのですが、先ず犠牲になるのが家具や住宅設備機器類です。部屋の出入り口のドアや収納の扉を極力無くします。住宅設備機器はグレードダウン、中止、メーカー変更などでコストダウンを図ります。本当に必要な機能ではなく、おまけのあまり使わない機能が多いので、コストダウンしても不自由は感じない場合が多いと思います。贅沢なのですが、残したいのがソーラーシステムと床暖房です。無ければ無いで困らないのですが、出来ればコストに無理があっても採用したいものです。ソーラーは暖かく過すというより、家の中の温度差をなくしますので、健康にも良いのと、温度差が少なく、乾燥気味になりますので、家の耐久性にも良い結果が出ます。床暖房はやはり暖房としては最適です。不快な暖かさではなく、吹抜けにも対応出来ますので、マツザワ設計には不可欠？なんです。コストから考えると止めちゃう２つですが、私の事務所ではローコスト住宅でも、出来るだけ残す努力をします。屋根材・外壁材なども予算のコントロールで変えざるを得ない事があります。面積が大きく、値段も張るのでつい変えたくなります。でも、先々を考えると変えたくない部分でもあります。ステンレスからガルバに・・・この程度は良くある変更です。細かい事を言うと断熱材も値段で変える事があります。断熱性能や環境負荷など変わりますが、仕方なく・・・。性能にあまり関係なく、予算のために変えられてしまうのが木材。確かに強度も関係しますが、木材は殆ど価格で変更します。桧・杉・松・広葉樹いろいろ　これもいろいろ工夫をしながら、価格を調整します。見積書の解説外断熱のコストアップは？構造材のコストアップは？国産材のコストアップは？ソーラーのコストアップは？床暖房のコストアップは？何を削って、何を残す？自分で何が出来る？具体的な話はスライドが終わってから意見交換のような形で行います。数字だけだと誤解する方が多いので、いろいろな絡みを説明しながら工事予算について理解を深めます。数字が小さいのが安いわけじゃない・・・分かっていそうで理解出来ないようです。このコミフロ講座ではお話ししながら理解して頂く、少人数の講座です。本を読んだ知識では得られない情報をしっかりと掴んで頂きたいと思います。松澤静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月13日

• コミフロ講座の紹介です。

  昨年から地域での施工者や職人とのコラボレーションをテーマに、いろいろな試みを手探り状態ですが始めています。以下の講座はさいたま市で私設公民館のような「コミュニティーフロント」という場所をお借りして私が始めたものです。山とのコラボはもう１０年以上続けていますので、そのうちにこれらともつながってくるのかな？って思います。地域で建築家が造り手と一緒に何が出来るか？いろいろ探り始めていますが、その１つをここで紹介させて頂きます。以下は昨年始めるにあたって会場に貼ったポスターの一部です。住まいの講座・思いもよらなかった『いい家（うち）』これだけインターネットが普及すると、情報はたくさん得られます。これらの情報を積み上げれば良い家が出来るのでしょうか？違いますね。思い通りの家は情報の積み重ねだけでは出来ません。建て主の『思い』が有って、それを受け取って家の形にする『人』が必要です。情報はその形を作り上げる時に必要になりますが、その情報を整理して、必要な情報を組合わせて、家を創り上げていく経験や、能力が必要になります。それが『建築家』だったり『棟梁』だったり、家づくりに関わる多くの『職人』そして、それらをまとめ上げる『工務店』『建設会社』などです。物は人が創ります。家も同じです。思いもよらなかった『いい家（うち）』とは、物や情報の寄せ集めでは無く、自分では気付かなかった多くの家づくりに関わる人たちの『心』『気持ち』『愛情』・・・『技術』『経験』などの結集で出来上がった家です。コンビニやスーパーで物を買うのではなく、魚屋、八百屋、肉屋といった商店で物を買う感覚で、家づくりも見て欲しいなと思います。売る方も良いものを真剣に探し、買う方も知識を持って、しっかり選ぶ・・・そんな家づくりについて一緒にお話ししませんか？毎月第１土曜日（連休の場合翌週）　午前10時から12時過ぎまで1時間半程度のレクチャーの後、いろいろ雑談形式で相談を受けます。課外授業として、住宅見学会や伐採の見学などにもお誘いする予定です。家を建てたい方、リフォームを考えている方、ただ家が好きな方、お話しが好きな方・・・自由にご参加下さい。（昨年のものです。）　７・０１　　1.マツザワ設計の取り組みから　８・０５　　2.家に求めるもの・求められるもの　９・０２　　3.家族のつながり１０・０７　　4.山へ行って１１・１１　　5.簡単なソーラー換気システム１２・０２　　6.快適な広がり　１・０６　　7.コストと性能　２・０３　　8.家を楽しむ（子育てから老後まで）　３・０３　　9.自然素材　４・０７　　10.つくる楽しさ・成長する家　５・１２　　11.強度と耐久性　６・０２　　12.広葉樹・雑木の魅力今年はもう少し具体的なテーマで進めて参ります。講座内容は変更の可能性大です。　７．０７　13.設計事務所って？建築家との家づくり　８．０４　14.家づくりを始めるにあたって（資金・工事費・工期・誰とつくる・・・）　９．０１　15.敷地を見る！考える・・・１０．０６　16.欲しい家はどんな家？１１．１０　17.山へ行って（地元の木で家を）１２．０１　18.構造・機能・環境・意匠　１．１２　19.キッチン・収納の工夫　２．０２　20.二世帯住宅を考える　３．０１　21.耐震補強とリフォーム　４．０５　22.外構そして防犯を考える　５．１０　23.本当のバリアフリーって？　６．０７　24.マツザワ設計仕様からこのような地域の講座を通して、いろいろな方との交流が生まれつつあります。コミフロではパソコン教室や英会話教室、手芸教室なども開かれています。皆さんボランティア状態ですが、地域の方が徐々にですが、集まって活動を始めています。その中で私の講座も２年目に入ります。明日からは昨年の講座のテーマからいくつか選んで紹介させて頂きます。松澤静男／マツザワ設計（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月13日

• ながら族

  スタッフが７人にもなると、ボスが同室で仕事をするのがしんどくなる。スタッフがしんどいのか、私がしんどいのか・・・・？そんなことで私は、打ち合わせ室に仕事を持ち込むことが、増えている。スタッフのいる部屋は、常にFMが流れているが、打ち合わせし室には、CDを持ち込み聞くことにしている。最近買ったCDは、竹内まりやの「デニム」。このところの販売枚数は１位をキープしているとのこと。かみさんいわく　　　　　「あなたのような、おじさんが買ってんのよ」確かに、竹内まりや、松任谷由実は、同時代を生きてきている。今回のCDの最後の曲は、五十路に差し掛かった人の歌。彼女も、五十路を歌うようになったか 。歌詞をじっくり聞くと、なかなか良い内容。そんなこんなで、歌詞に聞き入っているため、いまひとつ仕事がはかどらない。そんなときは、バッハに限る。モーツァルトに比べると、感情移入が少なく構成的なので、仕事をしながら聞くのには、もってこい。クラッシックのファンには、軽蔑されそうだが？音楽は、聴く本人が楽しければOK。住宅も、住む本人の住み心地が良ければOK。でも・・・・・建築家としては、そこに美しさも付け加えたい。なんだか言っている事に矛盾があるが・・・・・？お許しを。来週からは、自分のブログに戻ります。本間 至／ブライシュティフト（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月12日

• 建築家との家づくり in世田谷

  今週の土曜日、家づくり講座を行います。会場のCOS下北沢には、今回講師の落合さん主催Ｕ設計室も入居しています。家づくりの最新裏事情が垣間見れるかも・・・。少人数制の講座、気軽に建築家に接するチャンスでもあります。お待ちしております！！【講座内容】■講座：建築家の知恵袋 ／基本に立ち返って学ぼう！■質問コーナー：家づくりなんでも相談会■日時：6月16日（土）午後2時ー4時■会費：500円/一人（当日払い）■会場：NPO法人COS下北沢■定員：20名■講師： 落合雄二・本間至・ 吉原健一■申込：ＮＰＯ法人家づくりの会事務局　info@npo-iezukurinokai.jp吉原 健一／光風舎一級建築士事務所（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月12日

• 暮らしから学ぶ

  我が家は３世帯３世代住宅。この家が出来た１８年前から、洗濯の係りは、お袋が。誰が決めたわけではないが、自然発生的に。多世帯で住む秘訣といえば・・・・・、お互いに決め事を作らない。何事も自然発生的に進めていく。　　　　・・・・・お互い、状況の中で助け合う。そんな訳で、９０歳になるお袋が、自発的に洗濯をする。今週は、かみさんも不在、お袋さんも不在。さあ洗濯は・・・・？息子たちには、「自分のもは自分で洗えよ」といい含めていたが、結局は、日中家にいる私が洗濯をすることに。住宅を設計していて、いつも悩むこと・・・・・洗濯の干し場と、干し方。我が家では、洗濯物は中庭テラスに干す。プランター置き場の手摺を、洗濯物を干すバーにしている。実は、設計時に考えていたわけではない。お袋いわく、「そこに棒があったから、干しただけ・・・・フムフムフム。もう一つ。　　　・・・・南側のテラスの手摺。当時はデザインで考え出したもの。昨日登場のクーシーが６年前、我が家に来て思ったこと。犬にとっては抜群の手摺だったと。職住近接の生活を、２０年もしていると、日常の暮らしから学ぶことが沢山ある。本間至/ブライシュティフト　（NPO法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月09日

• 間取りと生活

  この一週間は、こいつとべったりの日々が続いている。私の個人ブログには、しょっちゅう登場していたが、写真でのお披露目は、これが最初。我が家の愛犬クーシー。この一週間、かみさん不在のため、こいつのお世話は、私の役目。なんといっても朝がつらい。私の部屋で寝ているクーシーだが、朝６時半、息子の出かける時間、玄関まで見送りに行かないと、気がすまない。よって私は、この時間に起こされ、寝室の扉を開けて、彼の水を所定の場所に運ぶことに。ふらふらな足取りで・・・・・・・低血圧の私は、朝がつらい。夜は夜で、階段が下りられないクーシーを抱き、寝室へ連れて行く。現在、腰を痛めている私には、また、これもつらい。・・・・でも、幸いして我が家はスキップフロアー。階段半分の上がり下がりで、ことが済む。でも待てよ・・・・・・。この家の間取りがもしかして、しなくても良いことを、してしまっているのかもしれない。生活と家との関係は、結構、こんなものなのかも？本間　至/ブライシュティフト　　（NPO法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月09日

• 本が出ました！

  なんと、なんと、５年前に完成した「初台の家」の建主さんが、家づくりの体験談、そして５年間の生活をまとめた本を書き、昨日、その本が届きました。家づくりを思い立ったその時からの、紆余曲折。そして新居に引っ越し、５年間の生活。家を通して、暮らしと家族について語っています。届いたのが昨日の今日なので、まだ、斜め読みしかしていませんが、家づくりを考えている方々には、なかなか面白い本かもしれません。ただ、決して、家づくりのノウハウ本ではないので、情報収集が目的の人には・・・・・？建築家として思ったことは、我々の仕事、責任も重いが、実にやりがいのある仕事だなぁーと、今更ながら、実感。これだけの本を書くのは、さぞかし大変なことであったと思う。家づくりに関わった職人さん、そして我々としては、こんなに嬉しいことはない。来年の出版に向けて、原稿を書いている身としては、この本の出版は、エネルギーをもらう形となった。●本の題　「からっぽのいえのつくり方」●著　者　　澤　章●発行所　　　文芸社本間　至/ブライシュティフト　（NPO法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月08日

• ｢木の家１３」見学会のご案内

  大地に育ち大地に還る＝自然循環再生する木を主役に！と、当工房が取り組む13作目の「木の家」の見学会をご案内致します。今日、造園設計の道を選んだ娘とその所属グループのＳＯＹぷらんの仲間が植栽工事に取り組んでいます。とても感じよくなってきました。日　　時　　6月10日（日）午後1時45分 から 4時見学住宅　　神奈川県相模原市「木の家１３」設計監理　　野口泰司／野口泰司建築工房集合場所　　JR相模線「番田」駅改札口前に午後1時30分集合　　　　　　　　海老名13：08　ー　番田13：27　　　　　　　　橋　本13：17　ー　番田13：28会　　費 　 無料定　　員　　10組（申込先着順）申 込 先　 ＮＰＯ法人家づくりの会　info@npo-iezukurinokai.jp木は人の健康に大きくプラスし、地球環境に負荷を掛けない、他に比類ない建築素材のチャンピオンです。杉板を主体に白い漆喰・家具・建具・でシンプルに仕上げられた、天井高のある連続し変化する空間を是非体感下さい。夫妻それぞれの居場所、一寸自慢の階段ホールに開かれた御主人の書斎（写真左下）と、厨房に続く奥さんの趣味のバッグ作りの為の作業室（写真右下厨房裏）。土日に楽しむ近くの畑からの四季折々の収穫を味わうバーベキューの為の庭や、ミニキッチン付ルーフバルコニーも実現しました。奮ってのご参加お待ちしています。構　　造　　木造２階建真壁（しんかべ）造使用素材　　天竜葉枯らし天然乾燥材（構造材）　　　　 　　 　杉厚板30（床材）　 　　　 　　　杉板厚15、しっくい（壁材）見どころ　　変化に富む高めの天井高　　　　 　 杉材と白い仕上材・家具・建具の新鮮な対比　　　　　　 　 楽しさ・豊かさの為の空間の仕掛けの数々●この住宅の詳細については野口泰司建築工房ホームページ「設計を追う」「現場から」欄を 　ご参照下さい。http://homepage2.nifty.com/ntkk/●６月９日（土）にもオープンハウスを開催します。　10日にご都合の付かない方は、工房主宰オープンハウスにお申込下さい。野口泰司／野口泰司建築工房（ＮＰＯ法人家づくりの会所属建築家）

  2007年06月08日

• 無料家づくり相談を受けたい方は、こちらまで！

  私が所属する「ＮＰＯ法人家づくりの会」では、日祭日を除く毎日午後２時から６時に無料家づくり相談を行っております。明日９日土曜日は、私の当番日です。千駄ヶ谷の家づくりの会ギャラリーに、お気軽にどうぞ。（http://www.npo-iezukurinokai.jp/　をご参照ください）○忘れられた出前帳アジサイの季節がやって来ました。事務所近くの道の傍らに、ひっそりと咲いたアジサイを鉢に生けてみました。ただ側に置かれた小さな存在ですが、仕事の合間にふと眺めるだけで、自然と心がなごんでくるものです。事務所のミーティングルームの壁を背景にアジサイを写してみましたが、背景になっている古びた和紙の筆書きは、実は、明治時代の出前帳なんです。よく見ると、明治33年5月吉日となっています。当時の寿司屋さんの台帳のようで、出前先のお品書きと数量が筆書きで綴られています。実はこれは、ある建主さんが新築のために旧家を解体なされた時、その屏風の芯材から出てきたものです。当時の建具屋さんが、この出前帳をもらい受け、屏風の裏地貼りとして使ったのでしょう。今で言うリサイクルですが、当時はこのようなことは構えてするわけでもなく日常行われていたことが偲ばれます。珍しいものなので、その建主さんから頂戴し、事務所の壁に貼っています。こんな小さなことも大事にして設計に生かしています。濱田昭夫／TAC濱田建築設計事務所

  2007年06月08日

• 集成材壁式工法住宅（印西の家）オープンハウス

  見学会のお知らせです。私が所属する家づくりの会の設計者と、すでに建てた熱心な建主さんのコメントや会への応援活動に刺激されて、会の幅広さを示すために急遽書き込みました。お見せするのは１０年ほど以前から開発研究してきた厚み１２センチ幅４５センチ長さ５ｍの大版集成材をソリットのまま使って内外の仕上げなしの住宅です。好きになれるかどうかは保証の限りではありませんが少なくとも誰も見たことの無い工法（様相）の建築であることは保証します。日程は急です。６月９日　午後１時半千葉ニュータウン中央駅に来ていただければ御案内します。遅れてきた方は次の携帯へ：０９０４５２９９２６５（担当萩原）詳しくは結（ゆい）設計のホームページを参照下さい。http://www.yui-sekkei.co.jp

  2007年06月08日

• 設計の肥やし

  住宅の設計をしていると、疑問をはさまずに、ことを進めている事がある。子供がいれば子供部屋。子供がその部屋で何をするか？あまり深く考えないで設計している。我が家の息子たちは・・・・はて？寝ているか、本や漫画を読んでいるか・・・・その他は？そんな訳で、居間が子供たちの個室化してくる。父親としては、居間に、皆の物が散乱してくるのには、耐え難いものがある。ので、ので、・・・・月に一回は爆発する。「今日中に自分の部屋に持っていかないと、全て処分するぞ！」でも、それはそれで面白い物が置いてあることがある。今回、目にとまったのが、「道徳教育講義」上の息子の教科書だ。日本画専攻で「道徳教育講義」将来食っていける可能性が少ないので、教職課程らしい。そういえば、おばあちゃんに「教育勅語」について訊ねていた。大正６年生まれの母。「教育勅語」を知らないはずがない。「なんじ臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ・・・・・・」戦後生まれの私には、全く馴染みがないが。「教育勅語」で、おばあちゃんと孫との会話に花が咲く。そんな他愛の無い日常生活が、住宅設計をしていると、設計の肥やしになる。住宅設計とは、形を考えるのではなく、生活を考えることだと。本間至/ブライシュティフト（NPO法人家づくりの会所属）

  2007年06月06日

• お気に入り

  建築家が、常に建築（住宅）のことを考えているか・・・・？毎日の仕事としては考えていますが、ブログに書くものとしては、・・・？です。自分のブログも、週一でアップアップしている状態ですから。特に私は職住一体なので、日常生活にまみれて、頭の中は、雑然としている。先週金曜日、台所で洗い物をしているとき、グキ、腰に痛みが！建築家は腰を痛めやすい。かみさんが仕事で、一週間、不在なときに限って。腰をかばいながらの生活、他のところが凝ってくる。息子たちの手を煩わせるのにも、限界が。後は自分を頼るだけ。ここで登場するのが、私のお気に入りグッズ。物をデザインする仕事をしている身、形にはこだわる。機能優先の即物的な物は、許せないし、かといって、手の形に似せた擬似的な形も・・・？そんなこんなで、なんともいえない可愛らしさが、気に入っている。この数日は、枕元にも居てくれた。さぁーこれは、彼氏でしょうか？　彼女でしょうか？かみさんは仕事で不在・・・。本間至／ブライシュティフト（NPO法人家づくりの会所属）

  2007年06月06日

• “ポタラ宮”　への道‐（その５）

  ここから先の内部の撮影は禁止されているため、これが最後の写真（上）となります。ここは、基層部でこれより、白宮、紅宮とつづきます。内部はかなり複雑な構成で、どこをどう歩いたか覚えていません。建築構造的には、壁が厚い石造で、床は木製の梁、柱で造られていました。中庭に面した回廊、トップサイド窓など、西洋建築に使われる様式が見られ、中東、及び西洋建築の影響を受けていることが一目で理解できます。私の旅もおわりに近づきました。私の友人とは毎日メールで、お互いの旅程を知らせ合い、最後に成都で待ち合わせ、同じ飛行機で日本に帰ってきました。現在、ラサへは鉄道が開通しております。もし、これからチベットへ旅行するかたは、鉄道が良いのではないでしょうか。ラサから昆明へ向かう飛行機から見たヒマラヤ山脈の写真（下）を最後にわたしの旅をおわりにしたいとおもいます。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月05日

• “ポタラ宮”　への道‐（その４）

  石積の塀で囲こまれた、ラサ郊外の農家の写真（上）です。右側の住居部分と左側家畜小屋部分が並列に建っています。居室は冬太陽の光が差し込むように南向きに配置してあります。家の前の道路脇には、家畜のフンが皿のように丸く平らにして、干してありました。木材が少ないため、だいじに燃料に使うのだそうです。結局、帰りの飛行機のスケジュールと自分の体調を考え、ポタラ宮に上ったのは、12月4日、ラサに来て7日目のことでした。午前9時、ポタラ宮に入ることができました。一段一段ゆっくりと階段を踏みしめながら、上るといままでの苦労が忘れる思いでした。真ん中の写真のディテールについて、擁壁の上部半分（セピヤ色の部分）が石ではなく、日本の昔の屋根などに見られる“かや葺き”のようになっているのわかるでしょうか。これが、デザイン上のものか、あるいは、構造上の理由なのか、未だに解りません。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月04日

• “ポタラ宮”　への道‐（その３）

  ラサに到着して3日が経ちましたが、私はまだポタラ宮に上ることはできません。軽い高山病らしく、体がだるく、食欲がなく、頭痛と息切れがして、到底20階の高さもある建物の階段を上れそうにないと考えたからです。私の友人は一足先にポタラ宮に上り、階段の上りがきついことを話していました。友人は数年前にアンデス山脈で高山病にかかり、高地になれているらしいのです。同じホテルに泊まっていたある旅行者は、高山病がひどくなり、病院で点滴をしてきた、と言っていました。私は体調が回復するまで待つことにし、友人には次の目的地へ向かってもらいました。写真左はラサ郊外のデプン寺内にある僧侶の宿舎。中国の北部から来たという若い僧侶は、自分の部屋に私を招いてくれて、ウーロン茶でもてなしてくれました。温和なその表情に、人をひきつける強いものを感じました。ラサは標高3650ｍあり日差しが強く、毎日晴天が続きます。その晴天を利用して、太陽光でお湯を作ることが普及しています。写真右はデプン寺の中庭で、太陽光集熱器でお湯を沸かしている様子です。集熱器はいたってシンプルで、パネルの仰角や方位をかえることが出来ます。僧侶の話では約45分でやかん一個のお湯が沸きあがるそうです。ここ以外にも、ビルの屋上に集熱器を設置しているのをたくさん見かけました。パネルの表面はクロムメッキがしてあるよう見えました。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月03日

• “ポタラ宮”　への道‐（その２）

  7世紀初め、チベット最初の統一王朝がラサに都を開きました。その後、17世紀、ダライ・ラマ5世が、ポタラ宮をラサに建てました。チベットは現在中国の統制下にあり、チベット自治区と呼ばれています。チベット王朝のダライ・ラマ14世は現在、インドへ亡命しており、ポタラ宮は主のいない観光用の建築として、中国の公安警察が管理しています。ラサ旧市街にあるジョカン寺の前で、巡礼者が五体投地（地面にうつぶせになり祈ること）をおこなっている様子。人々の中には1000ｋｍも離れた地方から、巡礼のため、一年以上かけて、五体投地をしながら、ラサにやってくるひともいるそうです。チベット仏教が非常に神秘的であるということを、あらためて知りました。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房建築家探しは家づくりの会へ

  2007年06月02日

• 横浜講座その４（野口泰司／野口泰司建築工房）

  ＮＰＯ法人家づくりの会所属神奈川の建築家たちによる横浜講座、「6人6様のこだわり」　いよいよ、明日（6月2日午後1時30分～、於：大倉山記念館、東横線大倉山下車）に迫りました。　不思議なくらい、作風の異なる6人の、しかもとても「素敵な住宅」と「そのこだわり」に出会えます！！　何故、そんな違いが生まれるのか？そんなミステリアスな謎解きがあなたの家づくりに決定的な影響を与える筈？　私も、竣工間近かの住宅「木の家１３」の現場に、明日乗り込んで激写？、出来たてほやほやの生きの良い写真を仕込んで臨みます。　　　　　　　　　【 日　時 】 6月2日（土）午後1時30分～4時 30分【 会　場 】 大倉山記念館　　第1会議室　　　　　　東急東横線「大倉山駅」下車　　徒歩7分　【 受講料 】 ５００円／1人（当日会場にて受付）【 定　員 】 ２０人（申込み先着順、定員になり次第締切り）【 申込先 】NPO法人家づくりの会　横浜講座申し込みのページへ　　　　　　間に合わない場合、当日飛び込みもＯＫ．　　　　　　振るっての参加お待ちしています。　　

  2007年06月01日

• “ポタラ宮”　への道‐（その1）

  わたしは建築の勉強と称して家族を説得し、一人旅、あるいは、友人と旅行をするのが好きです。年も押し迫る昨年の11月、チベットのラサへいってまいりました。今回は、そのときのお話をしたいと思います。だいぶ昔ですが、ポタラ宮の1枚の絵を見て、チベットにこんな美しい建物があるのか、と心のどこかに焼きついていました。暮れの忙しい時期をものともせず、同じ建築設計をしている友人と計画し、決行しました。11月26日、成田発の飛行機で、まず中国の成都に入り、そこでチベット行きのチケットを買いました（日本では購入できない）。11月28日、7：50成都発の飛行機にのり、10：00am、標高3640ｍのゴンカル空港に到着しました。飛行機を降りて、ターミナルビルへつづくスロープを歩いていると、体が少しだるく感じました。これが高山病の始まりとは知らず、るんるん気分でバスに乗り込みラサへ向かいました。ラサ市内に入ると、ポタラ宮がしだいにその姿を現し、やがて、その美しさと、雄大さに圧倒されます。抜けるような青空にまっすぐにそびえ立つその姿は、ギリシャのパルテノン神殿などよりはるかに美しく、高貴に見えました。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房建築家探しは家づくりの会へ

  2007年05月31日

• 横浜講座その３（満田正二／満田正二建築デザイン研究所）

  2007/6/2（土）大倉記念館での横浜講座にて、講師をやらせていただきます満田正二と申します。土地に潜む力を掘り起こし、どのように設計に生かしているか、できる限り簡便に工事中のもの、計画中のもの２題を使いお話します。興味がございましたらご参加ください。【 日　時 】 6月2日（土）午後1時30分～4時 30分【 会　場 】 大倉山記念館　　第1会議室　　　　　　東急東横線「大倉山駅」下車　　徒歩7分　【 受講料 】 ５００円／1人（当日会場にて受付）【 定　員 】 ２０人（申込み先着順、定員になり次第締切り）【 申込先 】NPO法人家づくりの会　横浜講座申し込みのページへ

  2007年05月31日

• 横浜講座その２（水口裕之／水口建築デザイン室）

  2007/6/2（土）大倉山記念館にて開催される横浜講座にて講師のひとりを努めさせて頂きます水口裕之です。当日は『シンプルライフ‐居心地の良い住まい』と題して、最近完成した３つの住宅について、敷地条件や建主の御要望、外観の見せ方、内部空間の構成など、、、どういったことに留意して設計を行ったか、その過程などお話しさせて頂く予定です。ぜひ奮って御参加をお願いします。【 日　時 】 6月2日（土）午後1時30分～4時 30分【 会　場 】 大倉山記念館　　第1会議室　　　　　　東急東横線「大倉山駅」下車　　徒歩7分　【 受講料 】 ５００円／1人（当日会場にて受付）【 定　員 】 ２０人（申込み先着順、定員になり次第締切り）【 申込先 】NPO法人家づくりの会　横浜講座申し込みのページへ

  2007年05月30日

• 横浜講座（菊池邦子／テリトプラン）

  6月2日（土）大倉山記念館での横浜講座、２番目講師、今回プロデュースの菊池です。「古きに学び今に活かすナチュラルモダンな家」と題してお話しします。　私は大正時代から昭和１０年代頃までの住宅が好きで、横浜でそういう家の見学や保存支援に参加しています。昨日は郊外型住宅として横浜に残る住宅の改修完成披露式がありました。芝生の庭で聞く、お祝いに披露されたピアノの調べは格別でした。住み続けてきた家を住みながら改修するのは、本当に大変な事が多いのですが、出来上がってみると、この家に関わった人たち全員に、本当によかったという思いが湧いてくるようでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写真はその家の応接間【 日　時 】 6月2日（土）午後1時30分～4時 30分【 会　場 】 大倉山記念館　　第1会議室　　　　　　東急東横線「大倉山駅」下車　　徒歩7分　【 受講料 】 ５００円／1人（当日会場にて受付）【 定　員 】 ２０人（申込み先着順、定員になり次第締切り）【 申込先 】NPO法人家づくりの会　横浜講座申し込みのページへ

  2007年05月29日

• 6月　日曜講座のお知らせ

  敷地を生かした住まいづくり～住まいづくりの第一歩は、敷地を読み取ること～間取り、プランは重要ですが、その基本となるものは敷地との関わりから生まれたものでなければ本当ではありません。広い、狭い、奥に長い、変形、旗ざお地、建て込まれた過密な土地、傾斜地等、敷地形態の条件とその環境は様々です。この講座では、敷地の持つ良い所、その持ち味を、設計者がどのように活かし住まいづくりに取り入れたか、様々な条件をどのようにして機能的で、心地よい空間へとつくりあげていったのかを、実例を交えながらご紹介したいと思います。最後の３０分は「家づくり何でも相談会」。住宅に関するどんなことでもご相談をお受けいたします。皆様のすまいづくりに是非お役立て下さい。ご参加お待ちしております。【 日　時 】６月３日（日）午後２時～4時30分【 会　場 】 家づくりの会ギャラリー【 受講料 】 ５００円／1人（当日会場にて受付）【 定　員 】 ２０人（申込み先着順、定員になり次第締切り）【 申込先 】NPO法人家づくりの会　日曜講座申し込みのページへ＜ 講 師 ▼濱田　昭夫／ＴＡＣ濱田建築設計事務所　『敷地を生かす家づくり』▼ 満田　正二／満田正二建築デザイン研究所　『土地に潜むアプリオリな形』▼ 諸角　敬／スタジオＡ（アー）　『三角の敷地に家を建てる』

  2007年05月28日

• あまりに予想と違う提案、採用できます？

  もうひとつ特異な評価について。先日新幹線で2時間ほど離れた街まで打ち合わせに行ってきました。以前設計したその地での工事中の住宅を見、設計者の名を調べ依頼してくれた方との打ち合わせで、その地で二件目の住宅でした。1件目の住宅は実は採用されないかもしれないと思って提示した案でした。(写真参照)このような案を提案するには設計者にもかなりの勇気を必要とします。機能は十分満たしていて、空間も敷地条件をかなり上手に活用してあり自信はあったのですが形態に個性があり過ぎ尻込みされるか好まれないことがあるからです。でも依頼してくれた方は提案をよく吟味されよさを理解して採用してくれました。初めての設計者でしかも遠方の者となれば普通なら二の足を踏みたくなる案ではなかったかと思います。1 件目の方は設計者をかなり探し回ったようです。その地での設計者は殆ど調べ尽くしたそうです。2，3年前に職場用の建物をつくった経験のある方でした。二件目の方への提案は最初の方への提案とかなり違う提案でしたが採用していただき今実施設計中です。その方は事業をやられていてやはり色々な建築を経験済みの方で建築や図面を知っておられました。いずれの方も自分の目や判断で評価しようとする方でした。設計者にはそれぞれ癖がありその提案は似たような傾向はありますがそれでも皆その敷地ならではのものを作ろうとします。受け入れやすい案となることもあります。しかし誠実にその依頼者と敷地の条件を吟味していくと特異な案になることも少なくありません。それでもそれを素直に提示できるかどうかは依頼者からの信頼の度合いによります。かなり信頼されてあると思えれば採用されにくいと思われそうな案も提示できます。依頼者もそれだけ選択の幅が広がります。　どうか設計者を信頼してあげてください。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤原昭夫／結（ゆい）設計建築家探しは家づくりの会へ

  2007年05月26日

• 住宅展

  阿佐ヶ谷地域区民センター１Ｆで今日から住宅展がスタートしました。中杉通りのケヤキ並木もいい感じです、散策がてら是非お出掛けください。【 会　場 】　阿佐谷地域区民センター・1階展示室「阿佐谷ぶらっとりー」　　　　　　（杉並区阿佐谷南1-47-17　電話 03-3314-7211）　　　　　　・ＪＲ中央線「阿佐ケ谷駅」徒歩３分　　　　　　・東京メトロ丸の内線「南阿佐ケ谷駅」徒歩８分 【 入　場 】　無料（事前申込み不要）【 主　催 】　NPO法人 家づくりの会【 後　援 】　杉並区

  2007年05月25日

• 事務所に珍客

  今週は評価をテーマに話しをしてみます。　正直自分も評価して選ぶというのは苦手です。事務所スタッフの募集でも公募で多くの中から選んだときより紹介等で押しかけ的に来てもらった時の方が事務所に合った人材だったりしたことが多かった事実があります。どうも面接での自分の評価能力を信用できません。　設計者は仕事柄依頼してきた人を無条件にいい人と思う傾向があり又そう思わないといい設計は出来ないところもあり、人の否定的見方が不得手かも知れません。　最初に自分達が選ばれた(評価？)事例を話します。先週の金曜日私どもの事務所に山形県天童市の中学3年生の男子学生3人が社会見学ということで訪ねて来てくれました。将来建築家になりたく勉強に来たということでした。設計者として大事にしていることは？とか、事務所の特徴は？とか、どんな設計を心がけているかなどよく考えると極めて難しい質問をされました。　閨A片方の事務所では断られて私たちの事務所を訪れたとのことです。2時間ほど色々話して帰りましたが、来たかいがあったかどうかは聞きそびれてしまいました。　中学生の段階からすでにやれる子は、何になりたいか、それにはどこを見学すべきか等自分で調べ、評価し、選択することでき、またそのような方向から誰もが評価や選択にさらされている時代になっているのだと改めて感じさせられました。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤原昭夫／結（ゆい）設計建築家探しは家づくりの会へ

  2007年05月24日

• 評価力を評価

  　先日、連続講座へ参加くださりありがとうございました。内容は如何でしたでしょうか。参考になる家や自分に合った設計者は見つかりましたでしょうか？　家づくりは家や設計者をどう見るかの建築主の評価力が問われる機会でもあります。他人の批評は容易に出来ますがその評価が自分に利害をもたらすとなると俄然難しくなります。よく女性の活躍が珍しいところでの働きが話題になり、その方の優秀さがマスコミ等で取り上げられることがあります。しかしそれはむしろ未知の段階でその女性の優秀さを見抜いた上司の評価力こそ優秀ではないかという気がします。　　首都東京大学の学長になられた西澤潤一さんは評価力の評価を提案しています。今日、学会も文科省の研究費の審査も欧米等で評価されたものを評価するだけで本当に評価力が問われる未知の研究を自分の目で拾い出し評価することが少ないことを嘆いておられます。　確かに日本の良さや日本人の働きの評価は海外から知らされてようやく日本でも理解される傾向があります。テレビや雑誌での評価も結局人気取り商売で、視聴率や販売部数のため評価すべきものを取り上げるのでなくすでに人気ありそうな人や人目を引きそうなものを取り上げようとします。自分の目での新たな評価ではなく、過去の人気に頼った構成になりがちです。　　でも自分の住宅はそうは行きません。他人がいいといっても住むのは自分です。自分に心地よくなければ意味ありません。それで皆さんどんな家や設計者がいいかメーカーや設計者を見て回ります。でも何故か否定的批評は出来ても自分に合うものを自分の眼で拾い出す選択はなかなか出来ず結局営業熱心な人や雑誌等の評判にすがって決める方が多いようです。　先日の講座では設計者の能力が問われていました。今度は皆様が未知の中から自分に合った家や能力の人を見出しうるかが問われることになります。　選ぶとは選ばれる者の能力が問われるのではなく選ぶ者の見識が問われると言う所以です。　　自分の家だけはくれぐれも他人の評価の上に築くことがありませんように。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤原昭夫／結（ゆい）設計建築家探しは家づくりの会へ

  2007年05月23日

• 家づくり杉並講座「 環境に配慮した住まいづくり 」

  家づくり杉並講座「 環境に配慮した住まいづくり 」近年、一般の住まいには、ビニールやプラスチックなどの石油製品が多用されています。多くの人たちが悩まされているアレルギー症を防ぐ一環としても、地球環境を悪化させないためにも、環境を配慮した住まいが求められています。　　この講座では、環境や健康に配慮した住まいづくりを分かりやすく豊富な実例写真を取り入れたお話を致します。　後半の「家づくりなんでも相談会」では、日頃の家づくりの素朴な疑問から専門的な質問まで何にでもお答え致します。　阿佐谷地域区民センターでは「杉並ＮＰＯまつり」が開かれています。講座・住宅展と合わせた多彩な催しに是非ご参加下さい。【 講 座 内 容 】　　《 室内環境 》　　・シックハウスを起こさない家／自然素材の活用（講師：山本ミヤ子）　　《 地域の環境 》　　・住まいの外部空間と植栽／街並みを意識する（講師：落合雄二）　　《 自然エネルギーの利用 》　　・自然エネルギーのあれこれ／環境にやさしく（講師：松澤静男）【 日　時 】　5月26日（土）　午後2時～4時半【 会　場 】　阿佐谷地域区民センター・4階（変更あり）　　　　　　 「すぎなみNPO支援センター研修室」　　　　　 （杉並区阿佐谷南1-47-17　電話03-3314-7260）　　　　　　・ＪＲ中央線「阿佐ケ谷駅」徒歩３分　　　　　　・東京メトロ丸の内線「南阿佐ケ谷駅」徒歩８分【 参加費 】　500円／1人（資料代・当日会場にて受付）【 定　員 】　25人（先着順）【 申込先 】　ＮＰＯ法人 家づくりの会事務局　　　　　　　杉並講座申し込みのページへ【 主　催 】　NPO法人 家づくりの会【 後　援 】　杉並区【 講 師 】 （家づくりの会所属一級建築士）※落合雄二／Ｕ設計室1978年明治大学建築学科卒。雨水利用など自然環境を取り込んだ設計を得意とする。穏やかな生活をイメージさせる中に秘めたる熱意。世田谷区でＵ設計室主宰｡ ※松澤静男／マツザワ設計1976年日本大学建築学科卒。木のぬくもりと太陽のあたたかさを大切にした家｡苦しみ、楽しむローコスト住宅。暮らす楽しさ・快適さを追求。さいたま市でマツザワ設計主宰｡ ※山本ミヤ子／一葉建築アトリエ1963年中央工学校住宅科卒。福祉住環境コーディネーター２級。家族間の意見調整をし高齢者・障害者住宅が得意。リフォームにも積極的に取り組む。杉並区で一葉建築アトリエ主宰。

  2007年05月22日

• 住宅展「住まいから考える環境づくり」

  住宅展「住まいから考える環境づくり」5月24日（木）～ 28日（月）・午前10時 ～ 午後6時　於：杉並区阿佐谷地域区民センター住まいは住み手の利便性や資産づくりだけでなく、健康の維持や家族の融和・地域のコミュニケーションに深く関わっています。　人々の健康や地域の環境・街並みを考慮した住まいづくりを行なっている「ＮＰＯ法人家づくりの会」のメンバーで、実例の写真や模型建材等の展示を行ないます。　開催中はメンバーが詰めておりますので、ご質問にお答え致します。　　家づくりや地域の環境に関心のある皆さまのご来場をお待ちしております。 【 展 示 内 容 】　　● 環境を考慮した住まいの実例写真・模型・素材　等　　　《 室内環境 》自然素材を使った家づくり　　　《 地域の環境 》植栽、借景、街並みを考慮する　　　《 自然エネルギーの利用 》ソーラー、太陽光、雨水利用　等 【 会　場 】　阿佐谷地域区民センター・1階展示室「阿佐谷ぶらっとりー」　　　　　　（杉並区阿佐谷南1-47-17　電話 03-3314-7211）　　　　　　・ＪＲ中央線「阿佐ケ谷駅」徒歩３分　　　　　　・東京メトロ丸の内線「南阿佐ケ谷駅」徒歩８分【 入　場 】　無料（事前申込み不要）【 主　催 】　NPO法人 家づくりの会【 後　援 】　杉並区【 出 展 者 】 （家づくりの会所属一級建築士）　　　　　　植木　秀視／植木設計事務所　　　　　　落合　雄二／Ｕ設計室　　　　　　倉島　和弥／企画設計室ラビットソン　　　　　　高野　保光／遊空間設計室　　　　　　長浜　信幸／長浜信幸建築設計事務所　　　　　　坂東　順子／Ｊ環境計画　　　　　　本間　至／ブライシュティフト　　　　　　松澤　静男／マツザワ設計　　　　　　山本　ミヤ子／一葉建築アトリエ建築家探しは家づくりの会へ

  2007年05月21日

• 環境に配慮した「安心」な家づくりの実例をご紹介

  　春の連続講座最終日、5/20（日）に、私は、環境に配慮した「安心」な家づくりの実例をご紹介します。　日光や雨、風、眺望等の自然環境や自然素材などの「自然の恵み」と、進化し続ける建築材料や設備機器などの「現代の科学技術」をバランスよく組み込んだ家を二つ見ていただきます。　このバランスの取り方やプランは、それぞれの家族にむけての解ですが、どちらも「人にも環境にも優しい（お財布にもやさしい）暮らしを楽しむ健康住宅」です。　当日は、これからの家づくりに参考になるような話をしたいと考えています。お気軽にお出かけ下さい。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　坂東　順子／J環境計画春の連続講座申し込みのページへ※当日受付,飛び込みでも、大歓迎致します。

  2007年05月19日

• 講座のご紹介です。「健康で快適に暮らすには？」

  5/20(日)PM1:30～　環境に配慮した「安心」な家づくり講座にて「健康で快適に暮らすには？」についてお話させていただきます。　独立したての作品第一号から自然素材を積極的に用いて設計活動をしてきました。自然の素材には精神の癒される魅力や人工的でない安心感、本物ならではの素材感、存在感、美しさなどがありその魅力にひかれたことが理由です。　加えてなるべく自然でシンプルな状態で気持ちの良い環境であるべきだという私の住まいに対する考え方が自然の素材を用いる要因になっています。　ただ自然の素材を使えば健康住宅！というわけでは勿論ありません。私の考える健康的快適住宅についてお話したいと思います。■自然素材とつきあう■快適の源は何からつくる？■どんな暮らしを求めていますかこれらのテーマを軸にお話させていただきます。皆様のお越しをお待ちしております。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　松本直子／松本直子建築設計事務所春の連続講座申し込みのページへ※当日受付,飛び込みでも、大歓迎致します。

  2007年05月18日

• 地球環境に配慮した、パッシブな家づくり方法と冷暖房機器

  5月20日（日）家づくりの会　連続講座を担当する藤田辰男と申します。講座の主な内容について下記の通り予定をしており、当日、お会いするのを楽しみにしております。●自然の力を利用したパッシブソーラーハウスについて夏至の太陽高度をうまく利用した遮光、遮熱の方法や断熱、また冬至の太陽エネルギーの取り入れ方など、パッシブな家づくりの基本をお話します。●省エネルギーと最新の給湯・暖房設備について月々の光熱費を少なくし、冬、暖房費を気にしないで快適に暮らしたい、と考えている方のために最新の省エネルギー暖房機器と給湯設備について、実例を使ってお話したいと考えています。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　藤田辰男／藤田辰男設計工房春の連続講座申し込みのページへ※当日受付,飛び込みでも、大歓迎致します。

  2007年05月17日

• 安心・安全に暮らす事にこだわった家

  20日（日）第4回講座担当の小谷野です。実例では「安心・安全に暮らす事にこだわって建てた2件の家」をご紹介します。1件目は、東京都杉並区に建つ在来木造2階建ての住宅です。この家は、見た目には平屋建てに近く、内部にロフト風の書斎を持っています。その部分のみが２階の家です。建てるにあたって、もっとも注意を払ったことが「健康にとって安全」であることです。理由はお施主さんの家族が、アレルギー体質であったことによります。まずは構造となる木・柱などの材料選びでした。できるだけ国産材の自然材を使用すること。次に仕上材選びです。これもシックハウスのない材質にこだわった選定となりました。２件目は、安心な事はもちろんですが、より「構造的に安全な住宅」を希望されてできた建物です。この家は、茨城県結城市に建つ在来木造２階建ての２世帯住宅です。建主さんと同居する若夫婦はともに現役の構造設計士です。設計中は、意匠など全般的な事は私にまかされましたが、節々で構造上のチェックが入り、間取りや形、空間等より構造優先での作業となりました。基礎設計・木造構法や材質の選定方法などかなり神経を必要とした家づくりでした。この事は、工事監理にも及びました。それでもなんとか完成しました。当日は、資料とスライドで、もっと詳細な話ができるかと思います。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　小谷野栄次／結（ゆい）設計事務所春の連続講座申し込みのページへ※当日受付,飛び込みでも、大歓迎致します。

  2007年05月17日

• 安心できる家づくり　　建主さんとの対談

  安心できる家づくりについて私の設計した家の建主さんと対談します。建主側から見た設計者に依頼する時の大切なポイントを、お聞きすることができるのではないかと思っています。何を悩んだか。何が設計者選びの決定打になったのかなど、楽しい会話の中で、お話をお聞きしたいと思います。今日の日記を書いた人→NPO法人家づくりの会所属建築家　川口通正／川口通正建築研究所春の連続講座申し込みのページへ※当日受付,飛び込みでも、大歓迎致します。

  2007年05月16日

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