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2010年04月23日
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予想よりはやく5限の「中央図書館ツアー」が終わったので、
かなり降っている雨のなか、タクシーをつかまえ、上野へ。

創造の杜’10 藝大21
クセナキス ---音の建築家---

18:30開場のつもりだったが、すでにひとがなかにはいっている。
見回すとM.S.が中央あたりにいたので、その隣に席をとる。

18:15からプレトーク(はじまるまで知らなかった)。
福中冬子による「運動する音:クセナキス作品のダイナミズム」。
流暢ではあるが、そこにいる人たちにとってはおそらく多くのことは既知で、
本人も「ご存知でしょうが」を何度かくりかえしていたのだけれど、
特にポイントとして聴き手に届けたいというものは感じられない。
もし中沢新一や今福龍太だったら、と、こちらはいつしかまるでべつのことを夢想しはじめている。
エッシャーの絵をスライドで映しながら、この画家のことを「マンガ家」と呼ぶところがあって、
おもわずわたし、M.S.と顔をみあわせる一場面も。

指揮は、ジョルト・ナジが予定されていた。
しかし、
アイスランド火山の噴火のせいで航空便がキャンセルとなり、来日が不可能となる。
かわりに日本滞在中のダグラス・ボストックが台にたつ。

ピソプラクタ/PITHOPRAKTA(1955-56)
イオルコス/IOOLKOS(1996)-日本初演-
メタスタシス/METASTASEIS(1953-54)
 -- intermission --
シルモス/SYRMOS(1959)
デンマーシャイン/DAMMERSHEIN(1993-94)-日本初演-

クセナキスのオーケストラ作品をこれだけコンサートで聴くのははじめて。
意外だったのは、聴きなれている《メタスタシス》《ピソプラクタ》が、
とても瀟洒に、繊細にひびいたこと。
やはりレコードやCDで、耳を近寄せながら、かなりの音量で、
というのがあたりまえになってしまっているので、
逆に、音のヴォリュームの点で、ライヴだと、物足りなくなってしまうのだろう。
音量、というより、音圧、だろうか。
それに、もっと大きな音をたてるオーケストラ曲に、
あるいはロックに、電子音響に、わたし-たちは日頃からかこまれている。
ただひとついえるのは、
うちこまれるウッドブロックの緊迫感、は、この演奏には欠けていた。
妙におずおずとしていなかったか。
逆にわかるのだ、聴きなれたレコード/CDが、
もちろんフランスでは賞をとったものではあったが、
やはり「いい」演奏だったのだ、と。

おもいのほか、
90年代、つまり晩年の《イオルコス》《デンマーシャイン》における
音の重ね、
それぞれの楽器の運動量はずっと少ないけれども、
弦のひとつひとつ、木管・金管のひびかせる、文字どおりの「音響」が
じつにうつくしかったのは発見だった。
前者におけるテューバの目立ちと動きをずっと耳は追っていた。

プレトークで語られたように、
クセナキス作品を、ライヴで、演奏者が弾いているのを「見る」のは
また音響だけと違った情報が、音楽のいとなみのありようが、「わかる」のも
事実ではあろう。
とはいえ、如何にも拍を、休符を数えている、
ひとつの発音をどこかしら躊躇していたり、妙に気負っていたり、というのも
こちらが注意してしまうと、よくわかってしまう、ということだってある。
つまりは、視覚的に演奏がどうなのか、が「わか」りもするのだ。
何度か、そういう意味で、ひっかかるところがあったのも事実。
演奏は、よくやっている、しかし、個人的にはどこかしら不充足、であった。
そんなことを言ったとしても、
これだけのプログラムをこなしたことは評価されていい。
指揮者が替わって、あまりリハーサルだってできなかっただろうし。

ロビーにでると、「現代音楽」を専門にする人たちを見掛ける。
会場は8割程度うまっていたが、いいほうだったのだろう、きっと。
これだけの雨、そして芸大オケという、一種特別な団体だったのだから。

司会・進行は松下功。
2010年4月22日(木)19:00開演、東京藝術大学奏楽堂





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Last updated  2010年04月23日 14時42分46秒
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