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2013年10月29日
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カテゴリ:映画
EPがコンパクトなターンテーブルの上でまわっている。
女性が、男性が、べつの部屋で寝ているのが上方から。そして回転し、だんだんと近づいてくる。男性はアダム(トム・ヒドルストン)、女性はイヴ(ティルダ・スウィントン)。アダムの上にはリュートがのっている。

ジム・ジャームッシュの最新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は、21世紀における吸血鬼たちの物語。アダムはデトロイトに、イヴ(そしてジョン・ハート演じるクリストファー・マーロウ)はタンジールに。タンジールでブツの受け渡しをする店は「Café mille et une nuits(カフェ千夜一夜)」。

吸血鬼だから夜しか出歩かない。だから、夜の物語。

『ナイト・オン・プラネット』も夜の映画だった。
最近のジャームッシュ作品はいくつか見落としているのだが、この映画にはほとんどユーモアがない。そしてただよっているのはある倦怠、そして不安。

イヴが、鞄に本を詰めてゆくシーンは美しい。ごくごく短いあいだ、指でいろいろなことばで書かれたページをさあっとたどる。英語がありフランス語があり日本語がありアラビア文字がある。それを。見知った古典のタイトルが、背表紙にみえる。

イヴが乗る飛行機、出発も到着も夜の便は、Air Lumière。
デトロイトで乗るタクシーでは、アラブ系の音楽がなっている。タクシーを降りるとスカンクがいる。スカンクは、上から撮られて、白い縞が。

シューベルト《弦楽五重奏》のアダージョは、アダムが作曲し、シューベルトに自作として発表させたというエピソードがでてくる。この五重奏、映画のなかにときどき使われたりすることが意識されているのだろうか? たとえば『インド夜想曲』に?

アダムは名をださないミュージシャン。自宅にスタジオがあり、古いレコードや楽器がならんでいる。持ちこまれるヴィンテージのギターを買ったりする。あるものには「ウィリアム・ローズ」と名づけたり。
ギター・マニアにはたまらないだろう。ギブソンのどれどれというふうに。
タンジールでイヴがアダムにプレゼントするのは、ウード。「ココボロ?」と素材を尋ね。
ヤスミン・ハムダンが《HAL》をタンジールのバーでうたっているのを、アダムが聴きいるところも。

イギリス文学へのちょっとした連想がいくつも。
パスポートの偽名が「スティーヴン・ディーダラス」だったりするのは、やっぱりちょっと笑う。
そうしたなかだからこそ、ジョゼフ・ヴァン・ヴィセムのリュートが、金属的でぱりぱりしたひびきが、生きる。そして、ときにエレクトリック・ギターのノイズィな音とかさなって、美しい。わたしのことば(造語)をつかうなら、ハーモノイズ。

吸血鬼たち、というより、特にアダムが「ゾンビ」に対して嫌悪しているところが気になる。というか、この「ゾンビ」とは何か? 文字どおりゾンビというよりは、メタファーとして暗示されているのは?
そして、そのどれもにおいて、わたしは、だけれども、『ポーの一族』がどこかに影をおとしているようにみえてしまったりするのだが……

吸血鬼映画の系譜はずっとあるが、この作品もやはり21世紀のもので、その意味では、岩井俊二『ヴァンパイア』とけっして遠いところでつくられたものではない。

映画、最後のセリフは、Excusez-moi。
http://onlylovers.jp/

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』、イタリア語字幕がついてるけど、一応、トレイラーはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=k1Sv4uaaT5k







Last updated  2013年10月29日 22時39分44秒
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