041815 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

最期の日


最期の日


Dec 16, 2005

sukarabe
幸せじゃなくて不幸のスカラベ

私がgonちゃんのために作ったスカラベを渡したくて
逢いたいって伝えた
今日は8時くらいに仕事が終わりそうだから
その後なら逢えそうだって言ってたのに
お天気も悪いし何時になるか解らないから
やっぱり無理だって
ダメだって

私はただスカラベを渡せればそれでイイのに
それもダメなんだって思っていたら
なんか気持ちがシュンシュンシュン…って縮んできた

私が逢いたいんだよ
雪がたくさん降っても全然かまわない
それでもイイから逢いに行こうと思ってたのにさ

gonちゃんなんて大嫌い

でもどうしてもどうしても逢いたくてたまらなくて
黙って一人車を出してgonちゃんのところの近くまで運転した
夜の雪道を1時間半かけて運転するなんて
今までの私じゃ全然考えられないことだったけど
gonちゃんに逢いたい気持ちが限界になって
私を動かしたんだと思う

8時少し前に市内に入って近くのスーパーの奥の駐車場に停めて
すぐにgonちゃんにメールした

gonちゃんが困るだろうなって思ったけど、
やっぱりどうしても逢いたくて来ちゃったよ。
できれば数分でもイイから逢いたい。


エンジンをかけたままコーヒーを飲みながら返事を待つことにした
1分が過ぎるのがこんなに遅く感じたことは今までなかったかもしれない
私はいつも物事を悪いほうに考えちゃうから
逢えないって言われるか無視されるかどっちかだと思ってた

10時まで待とう
それで返事が来なかったら帰ろう

泣きそうになりながら諦め半分で空しさいっぱいになりつつも
ほんの少しの期待をもって紫煙をくゆらせていたところにメールが届いた

これから帰るよ。いまどこ?



10分くらいで着くからね


奥まっていたところに停めていたのにすぐにgonちゃんは来てくれた

私の車の助手席に乗り込んで一服し始め、ぽつぽつと二人で話し始めた

ヨカッタ 本当に逢えたんだ 嬉しい


私はポケットから印伝の小銭入れを取り出し中から銀色のスカラベを出すと
gonちゃんの手を開いてあげてスカラベを手のひらに置いた

幸福のスカラベだよ
絶対にgonちゃんはイイ方向に進むからね


私はgonちゃんの手をとってギュッと握った
ホカホカの手 気持ちもホカホカ
するとgonちゃんがまるで子供にするような感じで私にキスをした

嬉しい 嬉しい 嬉しい

少し涙が出てしまった
だってさ、逢いたい気持ちがもう限界だったんだよ
死にそうなくらい逢いたかったんだもん


© Rakuten Group, Inc.
X