2010/02/13(土)04:48
[レシピ] 八朔ピールの作り方 努力と根気の1日目 [全二日]
さて、特に面白いことも書かないけど、今回は八朔で八朔ピールを作るよ、という話。
はじめに断っておきますが、このレシピでは、2日かかります。
もし、14日のバレンタインデーに使用することを想定するならば、ギリギリです、今すぐ手持ちの柑橘系で試してください。
チョコにくるむ方法は、5分でできる超簡単な方法がアリます、次のエントリに書きましょう。
そして、えらく面倒で地味な工程で、難しいレシピです。
正直なところ、このレシピで、全くもって100%成功した、というのが過去に1回しかありません。
必ずと言って良いほど、ちょっと失敗します。
今回は、最後に少し焦がしてしまい、砂糖を回収できませんでした。
材料
・剥いた皮 300g
・砂糖 400g(あと分量外として100gぐらいも必要)
・水 大さじ1.5
必要な材料は以上です。
剥いた皮を300gというのは、大体、小さめの八朔で5個、大きめだと3個か4個ぐらい。
本当は、100gぐらいから作ると、作りやすいです。
ちなみに、レモンだろうと夏みかんだろうと、何でもできます。
レモンだと、3個で100gぐらい皮が取れるので、本当はそちらの方がおすすめ、失敗も少ないし。
皮が100gにつき、砂糖は120gを目安に、作ってください。
今回は大量で、長期保存する分が多くなると見込んで、少し砂糖を多めにしています。
使用する水は、大さじ1以下にはしないでください、失敗しやすいです。
砂糖はなんでもいいです。
おすすめはグラニュー糖です、宝石のようにキラキラした出来上がりになります。
うちではいつも三温糖で作っています、素朴な見た目と純朴な味になります。
つまり、次のような参考レシピもアリます
レモンピール
・剥いた皮 100g
・砂糖 120g
・水 大さじ1
出来上がりの収穫品は、3種類です。
ソフトタイプのピール、これは柔らかくて、原型をとどめていて、ちょっとしっとりしているピールです。柔らかくて舌触りも良いのですが、保存には向きません。
ハードタイプのピール、これは完全に砂糖でコーティングされたもので、固くてもぎゅもぎゅしていますが、湿気に気をつければ長期保存できます。
砂糖、最終的に投入した砂糖を2割ぐらい回収できます。柑橘系の匂いのする砂糖で、ケーキを焼くときとかに使ってね、ってレシピには書いてありますが、紹興酒を飲むときにザラメの替わりに使ったりしてます。
さて、写真と共に、懇切丁寧な作り方講座。
まず、皮を剥きます。
外側の固いところに包丁で軽く切れ目を入れて、4つになるように剥いていきます。
できるだけ、白くてふわふわした部分、硬い皮と薄い皮の間の部分を、一緒に剥いてください。
今回食べるのは、この白くてふわふわした部分です。
その時に注意することは、「必ず上から剥いて」ください。必ずです。例外はありません。
上とは、ヘタがついている方、木の枝にくっついている方です。
なぜかというと、その方向に剥かないと、白くてふわふわした部分が、薄い皮にくっついてしまうからです。
上から向くと、上手に、外側の硬い皮にくっついてきます。
こんな感じで、ひとつの八朔から、4枚取れます。
白いふわふわした部分も、あんまりスジスジしている部分はとっちゃってください、フィーリングで。
どんどん剥いてください、5個だとこんな感じなります。これで300gです。
中身は適当に食べてください。
本当は中身活用レシピ、「八朔のスカッシュ」とか作ったんですが、見事に失敗しました。
さて、今回の、というか初日の山場です。
剥いた皮の、いちばん外側の一番硬い部分を、うすーく、うすーく剥いてください。
写真だと、上が剥く前、下が剥いた後、です。
この写真だと、わかりにくいですが、向かって左が剥く前、右が剥いた後です。
かすかに薄くなっているのがわかっていただけると思います。
で、根性で、全部剥いてください。
ちなみに、今回おいちゃんは、ここまでで2.5時間ぐらいです、だいぶ手馴れてきました。
そしたら、縦に切ります、今回は4等分しました。
つまり、八朔1個から、4枚×4等分で、16枚取れることになります。
全部切ります、今までの苦労を考えると、だいぶ楽しい作業のはずです。
剥いた皮のアップです。
表面のつぶつぶ(ぎゅってやって、目潰しとかする部分)は残っていて構いませんというか、残してください。あくまでも、表面の硬い部分を削ぎとる気持ちで。
さてアク抜きをしますが、ココで気合を入れてください、タイマー必須の時間勝負です。
(だもんで、この部分の写真はないです、あしからず…)
まず、鍋に熱湯を用意してください。
それとは別に、大きめのボウルに、冷水の用意を、あと氷もあると良いですよ。
今まで丁寧に作業していたピールの元になる皮を、金属の水切りボウルのようなざるのようなものに入れてください。
鍋のお湯が沸騰したら、火を消して、ざるごと皮を投入します。
3分たったら、冷水にとります、その間に、鍋の熱湯はまた沸かしといてください。
3分たったら、火を消して、鍋の熱湯にさらします、その間に、冷水は取り替えて、氷を入れたりしてパキパキに冷やしてください。
これを、3回繰り返します。
(熱湯にも冷水にもガンガン色が抜けます、逆に抜けないと何かが間違っています)
一文で書くと、「熱湯と冷水に交互に3分ずつさらします。これを3回繰り返します」となります。
最後の冷水にさらした後、冷水を入れ替えて、ラップなどして一晩おきます。
そう、ここまでが、初日の作業です。
お疲れ様でした、二日目の作業はこちらのエントリで。
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