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CCUとは?

CCU=冠動脈疾患集中治療室。
対象患者は、冠動脈疾患つまり、急性心筋梗塞、不安定狭心症を専門的に治療するところであり、専門性の高い場所である。
しかし、日本の現状は、冠動脈疾患だけとは限らず、重症心不全、重症不整脈、急性大動脈解離、また心臓手術後の患者なども収容されており、純粋なCCUはあまり存在しないかもしれない。
病院によっては、病棟の中に組み込まれているところもある。あるいは、ICUの中に併設されていたりもする。
どちらがいいかはわからないが、循環器をよく知ってるナースがCCUを見たほうがいいと思う。
全室にモニターが配置され、セントラルモニターでもモニタリングできるようになっている。
24時間、不整脈がないか監視できるようになっている。
CCUにおける重要な目的の1つが不整脈監視であるのは間違いない。
従って、ナースは不整脈の種類、対応の仕方を熟知していなければならない。
構造は基本的にICUと同じ。
オープンフロアが多いが、個室の所も多い。
呼吸器などをつけて眠らされている患者ばかりでないので、オープンだと環境的に厳しいと思う。
重症者、たとえば、ショック状態に陥った患者には、IABPやPCPSといった医療機器を駆使する。
さらに、人工呼吸器、輸液ポンプなども日常的に使用し、医療機器の種類は多岐にわたり、またしっかりと管理する必要がある。
ただCCUは、内科だけならば見た目の雰囲気は、病棟とそう変わらない。
一見、重症度も低いようにみえる。
呼吸器やIABPなどを使っていないと、軽症に見えてしまうが、心筋梗塞はいつ何があるかわからないため、油断はできない。
ただし、今は心カテをして根本的に治療してくるため、安心してみていられる。

CCUの一日は、病棟と同じで申し送りから始まる。
病棟と違うのは、ナースステーションでは、申し送りはできないこと。
何故なら、常に患者を見ていかなくてはならないから。
よって、ベットサイドで送っている。
受け持ち人数は一人~二人。
多くても三人。
それ以上だと看るのが辛いし、集中治療看護とはいえないかもしれない。
点滴や、チューブ類が多いので、点検も重要。
点滴はカテコラミンなどの微量でいくものが多いため、特に注意。
また、全身状態もよく観察している。
フィジカルアセスメントは必須だ。
頭から、足の先まで細かく観察していく。
意識レベル、皮膚の色、暖かさ、肺の音、心音、腹部の硬さと音、末梢動脈の触れと強さ。脳神経など・・・・。
バイタルサインは一時間~二時間ごとにチェックする。
水分バランスなども、必要に応じて一時間~四時間おきにしている。
それから、落ち着いたら、ケアをする。
ケアも重症患者なので、多くは二人で行なう。
重症者の体交は2時間おきにしている。
あとは常にモニタリングである。
ここでは心電図が読めないことには話しにならない。
心電図の微妙な変化、不整脈は見逃さない。
アラーム設定も適切か必ずチェックする。
不整脈はリコールなどでも過去になかったかも定期的にチェック。
アタック(胸痛)があれば、すぐに12誘導で心電図をとる。
心電図で異常があればすぐに医師を呼ぶ。
急変がいつおきるか分からないので、DCや救急カートなどは万全の状態で準備しておく。
入院が多く、また転出も多い。
出入りのかなり激しい部署である。
継続的に観ることはあまりなく、平均的にも一週間も滞在することはほとんどなく、一日~三日ぐらいでどんどん病棟へ移っていく。
それゆえ、サマリーを書きまくるので辛い。
忙しい時はものすごく忙しいが、患者がいないときはかなり暇にもなる。
その日その日で勤務のきつさが変わるのも大きな特徴。

ここから主観を少し。
よく、CCUと病棟どっちがキツイかといわれますが、ハッキリいうとどっちもキツイ。
精神的にはCCU、体力的には病棟がキツイと思ってます。
病棟の時は、10人とか受け持つし、夜勤などは20人以上を受け持つことがあるわけです。
CCUのように、常時傍にいて看ているわけにもいかないし、その必要性がないのも確かです。
新卒の子とかは、CCUは看護じゃないとかいう人もいますが、それは違うと思います。
CCUこそ、看護が濃厚にできるところです。
CCUで看護ができていなかったら病棟でできるわけがないと思います。
重症患者とはいえ、少ない受持ち患者をじっくり看るので、アセスメントなどを鍛えるには最適かもしれません。









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