三都物語京都編2005年3月19日 三都物語二都目 京都はんなり散歩【コース】 錦市場・虎枝⇒若王子⇒叶匠寿庵⇒哲学の道・銀閣寺⇒下鴨神社⇒美濃吉 【そもそものきっかけ】 関西に行ったら京都は外せん! 【今回の狙い】 縁結び祈願と運試しじゃー! 【その他】 「はんなり散歩」と銘打ってみましたが、全然はんなりではありません。むしろ「がしがし」散歩です。 それと言い忘れていましたが「桐安(キリヤス)さん」、もちろんこれ仮名です。 ★錦市場・虎杖 昨日と同じく、大阪駅御堂筋口の書店の前で10時に待ち合わせ。少し早めに着いたが、今日もすでに開店。この本屋さんは朝早くから働くなあといたく感心。お客さんも多いよね、いいなあ。本日は阪急を使って京都へゴー。卒業式シーズン、駅や車内で昨日に引き続き袴姿のお嬢さんたちをよく見かける。おめでとう。 烏丸駅で下車、その足で錦市場散策へ。うっ写真撮り忘れた(泣)。錦市場は学生時代来たかなあ、高校の時来たかなあ、全く記憶にありません。お土産屋さんぎっしりの新京極は、中学の修学旅行で来た覚えがあるんだけど…えー、錦市場初めて来たということでよろしいかと。脳みそ真っ白。 だし巻、惣菜、鮮魚、京野菜、和菓子、漬物…うらやましい。見てるだけでも楽しいアーケード街って地元にはないからなあ。お店の人の姿が見えない、元気がない、しかもお惣菜を売ってるところはほとんどない、やっぱり「ちょっと夕飯のおかずを」と買いにいけるような商店街じゃないと賑わわないんだよなと思いつつ、ひやかし歩く。友人のお土産に金平糖を買う。 早お昼をこの辺でとろうと、錦市場からちょっとわき道に入ったところ、たまたま目に入った「虎杖(いたどり)」に。おばんざいとり放題、このコトバに魅かれました(笑)。夜はお酒の飲める店になるそうです。綺麗です。うん、やっぱりうす味だ。お剛家はこの5倍くらい塩分使ってるぞ。食物繊維を中心にわしわし食べる。満足。<写真1> ★若王子(追記1参照) 唯一ワタシが迷わず道案内できるエリアが若王子と哲学の道。京都にくるたび、どうしても若王子へは行きたくなってしまう。ワタシがいう『若王子』とは地名ではなく、栗塚旭さんの自宅兼喫茶店。今回は桐安さんを強引に巻き込み(←桐安さんはワタシの「栗事情」をよーく知ってます)、名づけて「突撃!となりの若王子」を決行。喫茶店は現在休業中だって分かっているんだけど、どうしたかなあ、再開の気配はあるかなあとつい様子をみたくなるファン心理。四条河原町からバスで向かう。しかし永観堂・南禅寺行のバス道は相変わらず工事してるねえ。道も爆烈に細いし、毎回ひやひやするぞお。 これで3度目若王子。敷地は広いし、森だし、観音様は見えるし、喫茶店の看板は立ってるし。観光客の何組かは知ってか知らずか不思議そうな表情で石段を下っていき、しばらくすると不思議そうな表情で戻ってくる。ワタシがまるきり栗さんを知らない観光客だとしても、同じ行動に出るなあ。「ここはナニ?」って思うなあ。そうして同じ反応を示すよなあ。でも休業中の現在、栗さんにしたら頻繁に家を覗かれてるみたいで落ち着かないだろうなあ、と思いながらも同様の行動に出るワタクシたち…栗さんすみません…。門のまえでうろうろしてたらちょうどお出かけ前の栗さんにお目にかかれ、わずかながらお話すること叶いました。いらっしゃるとは思わなかった。うへードキドキしたー。若王子で栗さんをお見受けしたのは初めてです。運試し(といったら失礼か)は吉と出ました♪三度目の正直。<写真2> ★叶匠寿庵 栗さんに遭遇した動揺を鎮めて態勢の立て直しをはかるべく、川を挟んではすむかいの叶匠寿庵に入る。ホントは若王子でお茶出来ればいいんだけど。再開楽しみにしてます栗さん。 ここ有名な和菓子屋さんだそうで…過去素通りしてましたわ。ぱっと見和菓子屋さんというより料亭みたい。店内は照明を落としてしっとりした雰囲気。窓際の席を案内されたので、窓の外目の前若王子。例のごとく不思議そうに足を止め、不思議そうに石段を降り、不思議そうに石段を上ってくる人々をみやりながら、先ほどの出来事を反芻したり、身の上話(?)をしたりと楽しくゆっくり喫茶。ワタシはあんみつを、桐安さんは名物わらび餅を注文。2つともデジカメにおさめたが、心の乱れが画像に反映、特にあんみつはブレブレで、栗ショックの大きさがうかがえる。それでもまだマシなわらび餅画像をここでは掲載します。このお餅すごく弾力があって、楊枝では切れずに桐安さん手づかみで口に運ぶ。にょーんとこれまた凄いノび。おそらくこれが正しい食し方です。<写真3> ★哲学の道・銀閣寺 桐安さんは哲学の道は初めてとのこと。大正はデモクラシー、灯台はもと暗しー(←意味不明)、地元関西の方はわざわざ行こうとは思わないよね、ワタシも諏訪湖を見たのはつい最近。店を出て、哲学の道を下鴨神社方面へのバス乗り場がある銀閣寺方向へ散策。時期が早すぎちゃったからいけなかったけど、桜の頃はきれいだろうなあ。お散歩にはもってこいのコース。若王子と銀閣寺はちょうど哲学の道の端と端に位置しているので、急がずに歩いて20分くらいかな。 話を聞けば桐安さん、銀閣寺も記憶がないらしい。小学生の時の遠足で来たような気もするが、当時は特に興味もなくて(当たり前だ)、それっきりになってしまったとのこと。それじゃあ見ていきましょうと銀閣寺へ。 天下の名刹ということで、やっぱり人手が多いかな?そうでもなかったか(どっちだよ)。砂で出来た巨大プリンは向月台というそうで、どうやって固めてるのか不思議。前来たときは前日の大雨で砂庭(銀沙灘)が流れてしまったとかで、職人さんが板で叩いて直していました。思わず見惚れた。職人さんカッコいいなあ。誰にも出来るってことじゃないもんね。 銀閣寺はいつ来ても緑がきれいだと思う。常緑樹が多いのか、空気がすうっとしている気がする。背に山のある銀閣寺、山の登り口あたりにここでお茶をたてる水を汲むという「お茶の井」があるが、なんで小銭が投げ入れられてるのかね、気持ちは分かるが趣旨が違うぞ。肝心な銀閣寺の写真はありません、こんな写真を撮ってきました。<写真4> ★下鴨神社 銀閣寺から下鴨神社に直接行くバスは出てなくて、下鴨本通を2停留所分歩かねばなりません。すみません桐安さんワタシの縁結び祈願のために…。下鴨神社に行きたかったのはもう一つ理由があって、糺の森。ここは『新選組血風録』『燃えよ剣』など時代劇ロケ地で有名なので一度行ってみたかったんですー。 下鴨神社の裏から入る格好となりましたが、無事到着。時間も時間だったせいかあまり人もいなくて静か。木もうっそうと茂っており、ひんやりしている。雰囲気あるなあ。 早速縁結びの神様として有名な相生社にお参り。お賽銭の5円玉を用意してあったが、それじゃなんだなと思って100円プラスで105円。なんだか消費税込みのお賽銭になってしもうた。「悪縁ばっさり、良縁ぎっちり」を祈願、ここでも桐安さんにお願いしていただく。お守りでも買おうか絵馬でもぶらさげようかと思ったら、すでに販売終了。五時くらいだったんだけどなー。肝心なところでヒキの弱さが。 相生社の脇には二本が絡まって一本になっている「連理の賢木」があって、両端に紅白だったかな、紐がついていた。これなんですかね、と桐安さんと掴むところだったが、立て札を読むと一方を男性が一方を女性が持って願をかけると末永く縁が結ばれるようで、あやうく「末永い女性カップル」が成立するところだった。 糺の森、なんとなく「この風景はあの場面?」というところがありました。安全対策のせいか柵と言うか棒というか、そんなのがあったりして風情は若干おちるけど、それでも嬉しかったです。<写真5> ★美濃吉 京都はいろいろおいしいお店があるけれど、祇園なんぞでシロートがわけも分からず入ったら、目の玉飛び出るくらい高いってことが考えられる。ぎゅうぎゅう詰めのバスで四条に戻り、阪急百貨店のレストラン街で夕飯をとることに決定。味については保証つき、桐安ご夫妻オススメの美濃吉へ。新装開店したばかりとあって、店の前には樽酒も置かれている。少し待ったけど話は尽きない二人だもんねー、しゃべっているうちに店内に通される。店内は派手なんだけど落ち着いている。さっそく京懐石弁当を注文。 サービスの食前酒として樽酒がおちょこグラス(正式名分からず)に注がれて出された。やたっ♪桐安さんはこれにちょっと口をつけて、ほんのり赤くなった。うっ可愛い、アタシャまたまたビール頼んじゃいましたよすみませーん。 こういうお弁当形式というかお重のものは、いろんなおかずが楽しめるのが嬉しいですね。ちょっとちょっとだから平気、と思っていたら最終的にはおなかパンパンでした。全体的に上品な味で、煮物や胡麻豆腐おいしかったー。京都で京懐石って…もしかしたら初めてだったかも…。<写真6> 帰りも阪急で。桐安さんと「目の前に座っている方はオトコかオンナか」という難問を考えながら大阪に戻ってきました。ワンピース着てたんだけど、ちょーっと微妙な方だったもんで。結局答えは分からずじまい。6:4でオトコとみた。いよいよ明日は最終三都目、神戸です。(つづく) 【まとめ】 ワタシの意向が前日よりもさらに色濃く反映された散歩となりました。すみません桐安さん、京都引き回しの刑だよこりゃ。回った箇所は決して多くありませんが一箇所じっくり型で慌てず騒がず、おかげさまで栗さんに会えて、縁結び祈願も出来て、懐石弁当も食べました。大阪に引き続き大変よく出来ました! 【追記】 追記1:若王子 ファンの間では有名な喫茶店。ものがあふれている喫茶店としても有名で、小説やテレビでも取り上げられたことがあります。ネコも多い。画像は若王子の石段でたたずむネコでございます。若王子ネコ。 哲学の道には公衆トイレがなくて、銀閣寺方向からきた観光客の方が栗さんちでトイレを借りることが多かったことから、トイレ休憩も出来てお茶も飲める場を作ったとのことです。それが今から30数年前ということになるのかな。俳優業をしながら喫茶店にも立つ、というスタイルだったようです。 一緒に喫茶店を切り盛りされていたお義姉さまが亡くなられて、数年前から休業。よって、その意味ではワタシは若王子未経験者です。再開する予定でいらっしゃるということで、ここでお茶を飲みながら「土方」話や「風」話、「ターンオーバー」話などをすることがワタシたちの夢であります。 【今回の写真】 <写真1>虎杖のおばんざいランチです。取り放題第一陣。 <写真2>若王子に今も残る「でんぽう・でんわ」の看板。昭和ですなあ。 <写真3>昔のマンガの餅みたくノびたわらび餅。さすが名物です。 <写真4>哲学の道のいわれを書いた立て札。この画像しかないや(涙)。 <写真5>下鴨神社、本当に静かでしたー。 <写真6>京懐石弁当。三色田楽もついてましたが、撮る前に胃袋へ。 |