903682 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ぬるま湯雑記帳

三都物語神戸編

2005年3月20日 三都物語三都目 神戸ハイカラ散歩


【コース】
大阪駅⇒ラ・テラス・ダニエル⇒異人館⇒フロインドリーブ⇒ピアザKobe・いのしし君⇒南京町⇒神戸港

【そもそものきっかけ】
神戸、一回も行ったことがなくてですね、どうしても行ってみたかった。この機会は逃せない!と思った。

【今回の狙い】
しーらないまーちをあるいてみーたーいー♪(by永六輔)でもねでもね、神戸らしい「洋」のモノを食べてみたい、と桐安さんにリクエスト出しておりました。ミーハーだもん。

では、行きませう。


★大阪駅~
またまた大阪駅御堂筋口の書店の前で10時半に待ち合わせ。ホテルを出発、バスターミナルのコインロッカーに荷物を放りこんで書店へ向かう。ここすごいね、朝7時半から開いてるみたい。いたく感動。
この日はJRを使って神戸の三ノ宮まで。乗ってびっくり、ぎゅうぎゅうのすし詰め列車。山国にオリンピックが来た時みたいだ…ウソです。山国の私鉄はフンパツして最高4両です、これ何両あるか知らないけど皆この状態でしょう、日曜の朝ですよ。なんなんですかー。
この線が震災後真っ先に復旧したのだ、と桐安さん。沿線は建物が全部ひっくり返ったと教えてもらうが、そういった外見上の爪あとは震災10年後の列車内からはうかがい知ることは出来ない。大災害に見舞われた土地であることが信じられず、心がボーッとしてしまう。ようやく三ノ宮。ごっそりここで降りる。皆ここを目指していたのかあ。


★ラ・テラス・ダニエルモンブラン!
三ノ宮界隈の写真はありません(きっぱり)。典型的なおのぼりさんで、自分の目で見るのに精一杯だったからです。大阪、京都ときて神戸。同じ関西圏なのに、街の色合いが違う。大阪は原色の派手な感じ、京都は茶系統の渋さ、神戸はパステル調。このパステル感覚は過去経験したことがないため、なんとなく地に足がつかない。三ノ宮センター街明るい広い長いきれい。キョロキョロしてしまう。
さて、ワタシたちが向かっているのは元町方向。大丸神戸店を目指しています。うへへへへ、ケーキを食べにゆくのだよ。まずは早々にケーキを食べようと移動しています。ダニエルは神戸でも有名なケーキ店だそうで、そのカフェが大丸内にあるとのこと。楽しみで仕方がない。
大丸。デパートの中そこらじゅうに「山側」「海側」のパネルが下がっている。観光客に聞かれるためか、はたまた地元の方の目印なのか。珍しいなあと思ったんだけど、そうでもないのかな?
いちご!さてさてお待ちかねのカフェタイム。桐安さんはモンブランを、ワタシは季節の果物で苺のケーキを注文。写真を撮ってから半分コして食す。うまー!特にモンブラン。ワタシはモンブランはケーキの中ではそれほど食べない、つまりそれほど好きではない種類だったんだけど、モンブラン観が変わりました。なんて言ったらいいか分からんのだが、とにかくとにかくうまかった。苺のケーキ、こちらはスポンジが紅茶風味、表面がさくさく中しっとりで◎。幸せでした。<写真1・2>


★異人館界隈ユダヤ教教会
ケーキを食べて落ち着いたところで、今度は山側の北野、異人館エリアを目指す。異人館以前に外国の名前の表札が出ている家が何件も見受けられ、ははーと感心。海があって港があるってことはこういうことなのか、と思う。
まずは「北野工房のまち」に寄り道。廃校になった学校を改装したんだってね、お菓子屋さんやアクセサリー、体験工房などがいくつも入っている。ここだけでもいようと思えば半日くらい遊べるかもなあ。
桐安さんは、他ではなかなか見られない建物のところに連れていってくれました。まずはユダヤ教会。あっそうか、神戸は『アドルフに告ぐ』(手塚治虫)の舞台だったんだ!ヒトラーは実はユダヤ人だった、という設定で描かれた作品であります、未読の方はどうぞ。初めてみる建物でした。もうひとつはジャイナ教の教会。建物どころか宗教名すら初めて聞いた。少し足を伸ばした先には北野天満神社があるし、神様仏様はちゃあんと共存できる存在です。
ジャイナ教教会中に入った異人館は、ワタシがケチしたために(笑)風見鶏の館だけでした。朝食と夕食をとる部屋が違っていたりして、なんて贅沢な!とこれまたケチをつけながら見学。ベルばらの中でしか見たことのないようなショクダイもありました。うろこの家等は外見だけ拝んできました。それでいいような気が…。それにしてもすごい坂!このあたりに住むのは大変だよなあ。曇っていたからうっすらだったけど、海が見えました。異人館の写真は多く目にすると思うので、あえてここでは教会画像を掲載します。<写真3・4>


★フロインドリーブフロインドリーブ
異人館から不動坂を下ってきて、お昼を食べることに。ここらへん、本当に洋菓子屋さんやパン屋さんが多い!桐安さんの第一候補のお店を見つけようとするが、迷う。そういう時はまず笑うことにする。2人で歩道橋の上で大笑い。その後歩道橋を下ってガイドブックを眺めているうちに、ワタシのケイタイのブックマークには、iタウンページが入っていることを思い出す。「桐安さん、お店の名前なんていいますか?フロ?フロイン…ドですね、リーフ、ん、ブですか?ブ、はい」…すみません、有名店らしいのですがことごとく知りませんでした。この検索のおかげで住所が分かって方向が定まり、無事にたどり着く。使いづらくて常に文句こいてるiタウンページ、この日ほど役立ったことはない、ありがとうー。笑ったおかげでワタシの脳が揺さぶられ、iタウンページの存在に気づいたことが勝因といえましょう。教訓:道に迷ったら笑え。人が(おそるおそる)声をかけてくれるかもしれないしね。

サンドウィッチーフロインドリーブ、こちらの店舗は教会を改築したカフェ。教会を改装…そういう概念はワタクシ持ち合わせていません。寺を改築しておときの場所をつくるとか、その程度の発想が出来るだけです。柔軟だよなあ。やっぱり人気店で、人がずらっとカフェ入り待ち。せっかくたどり着いたところなので、おとなしく待つことにする。その間に階下でクッキーの買出し。5種類買い込んで、帰ってきてから家で食べました。おいしかったなー。
順番がきてカフェ内へ。うわっテレビかなんかで見たことあるぞ!オーナーの女性の方も知っている!ミーハーの血がざわつきました。店内は明るくフロアは広い。それぞれ違う種類のサンドウィッチを注文(名前忘れた)、1つずつトレード。もう、パンそのものがおいしい!さすがパン屋さんだあ!焼き立てのパンは表面がさくさくで歯ざわりがよく、甘みがあってうまかった~。思いのほかボリュームがあって、満腹満腹。<写真5・6>


★ピアザKobe いのしし像いのしし君
三ノ宮駅前に戻ってまいりました。元町までのガード下にかな店舗がぎっちり詰まっているピアザKobeを少し歩いてみる。写真撮ってませんが、きれいなアメ横といった感じ。人が並んで歩けるかどうかの狭い通路。年齢層は若めなのかな、衣類を中心に行っても行っても店店店。ここだけで山国市内の店舗数を越えてるんじゃないか、と思うくらいでありましたよ。
で、どこだったかなあ、いのししの像。カフェの脇にありました。口をうっすら開けていて、この舌の上にコインをのせて、それがいのしし君の足元の穴に無事落ちれば願い事が叶うという。賽銭ロシアンルーレットとでも申しましょうかね、さっそくやってみる。舌の上を10円玉がつーっと滑って見事にホールイン。すかさず「良縁いらっしゃい悪縁さよなら」を祈願。続いて桐安さん。…わずかでホールインならず。でもゴルフだったらOKですからね、OK。さっ気にしないで南京町へ行きましょー!<写真7>


★南京町南京町・長安門
桐安さん、フロインドリーブにたどりつかなかったら南京町で食べ歩き昼食にしようと思っていてくださったそうです。広いとおりの鯉川筋、ここを一歩奥に入っただけで風景が変わりました。さっきまでパステル調だったのに、いきなり鮮やかな中華街。すごいなあ、たった一歩でこんなにがらっと雰囲気が変わるのか。さすがは神戸、多国籍だなあ。人もぎゅうぎゅう。肉まん、汁そば、あげもち、果物。目は食べたいんだけどハラいっぱいでどうしても手が出ない。この次の課題にしたいと思います。今回は下見のつもりで(負け惜しみ?)ひやかしてきました。震災後の復興も、ここがどこよりも早かったとのこと。一見しただけで元気な街だということが分かるもんねえ。
漢方薬の店なども多く、そのうちの一つに電気鍼を売っている店がありました。初めて見たもんだから「なんじゃこりゃ」とのぞきこんでたら、「ほら、試すのはタダだから。どこの調子が悪い?」と鳳啓介似でピンクの口紅もまぶしい、白衣のオバチャンに声を掛けられ、「腰」と答えた桐安さん。ちょうどペンライトくらいの大きさなのかな「ビリッといくからね」の声と共に、オバチャン電気鍼を桐安さんの腰に発射(←?)。桐安さんしびれる。ワタシ勿論デジカメ撮影。とてもよい画像なのですが、桐安さんの名誉のために封印。お見せできないのが残念です。定価は3万なんぼ。高え。桐安さん「アンタには安くしてあげる」と耳元でささやかれたらしい。ほほえみながら退散。…南京町をあとにして、ぶらぶらと神戸港を目指します。<写真8>


★神戸港神戸港
どうも太平洋側の海を見ると喜んでしまうクセが取れません。子どもの頃日本海側の海へ海水浴によく行きましたが、着いて海の匂いに慣れるまで2・3回「おえっ」となってたんだよなあ。慣れちゃうと全然平気なんだけど。それが大人になって初めて太平洋側の海を見たとき(!)は「おえっ」とならなかったんだよね、海の色も砂浜の色も違ってて、びっくりした覚えがあります。それが嬉しかったんだよなあ。…閑話休題、よく分かってないのですが、ここは瀬戸内海なのでしょうか。だとすると生まれて初めて瀬戸内の海を見たことになります。
家族連れは勿論のこと、デートスポットということでカップルが多い。かたっぱしから海に突き落としてやりたい衝動を抑え(ウソ)、ベンチに腰をかけしばらく潮風に吹かれていました。…女性の二人連れになんと似合わない光景か。桐安さんにはダンナ様がいるってのに、誤解を招く?2ショットですみません。しかし女性同士の2ショットってなんてことないのに、男性の2ショットにはすぐに疑惑が湧いてしまうのはなぜでしょうか。ワタシがやましい心の持ち主だからでしょうか。
「いまならたそがれの明石海峡大橋が…」など遊覧船の呼び込みがにぎやか。たそがれにはちと早いんじゃないか…と思ったりしながら、神戸港をぶらぶらと。景気の悪いらしいショッピングモールMOSAICから、オリエンタルホテルをバックに、この旅行で初めて桐安さんとの2ショット写真を撮ってもらった。これも2人の思い出ということで、お見せできないのが残念です(そればっか)。帰りはバスでと目論んでいたが、目の前で最終バスが発車、歩いて駅へ。最終バス早いわー。<写真9>


阪急で大阪まで。いよいよ旅は終わりです。フロインドリーブのサンドウィッチは本当に腹持ちがいいねえ、食べた時間が遅めだったせいもあるけど、歩いたわりには空腹を感じなかったなあ。梅田の地下街でするっとうどんを。これからまた高速バスにゆられて帰るのだから、このくらいが丁度いい。ここでもああでもないこうでもないと話をして、桐安さんとはまた明日会うんじゃないかと思うくらい、さらっとお別れしました。またお会いしましょう桐安さん。

【まとめ】
神戸でも野望遂行、ケーキもパンも食べました♪よく歩きました。確かに歩いた、でも歩ける範囲に見どころがずらっとあるというのはすごいと思った。だって異人館のある「山」から神戸港の「海」まで歩けるんだぞー。歩いてて楽しいんだぞー。洋菓子屋さんとパン屋さんがいっぱいの、今までの経験にはちょっとない街でした。また行ってみたいです。そしてまた、がしがし歩きたいです。

【総括】土産!
思えば山国に隣接している県を思い浮かべても、まあ山国はでかい県なので特にそうなのかもしれませんが、やっぱり雰囲気は違います。移動時間が短い「関西」ってどうしても一括りのエリアと考えてしまうけれど、それは違うんだなあとしみじみ思いました。大阪、京都、神戸、人も街も雰囲気も違う。考えれば当たり前のことなんだろうけど、自分の体験を通して実感できた旅でした。
桐安さん、3日間おつきあいいただき本当にありがとうございました。<写真10>

【追伸】
…で、三都にまたがって開運祈願してきたワリには、帰ってきて早々部署替えの憂き目にあってんだよね…。

【今回の写真】
<写真1>文句なしのモンブラン。モンブランを見る目が変わりました。
<写真2>こっちもおいしかったですよ。苺のケーキ。
<写真3>ユダヤ教教会。初めてみました。
<写真4>ジャイナ教教会。宗教名すら初耳です。インターナショナル!
<写真5>フロインドリーブ外観。教会だったんだね。
<写真6>サンドウィッチです。具沢山。とにかくパンがうまい!
<写真7>賽銭ロシアンルーレットのいのしし君。
このコのいた場所、いわれ等ご存知の方ご一報を。三ノ宮付近と思われます。
<写真8>賑やかな南京町の長安門。今度はここで食い倒れてみたい。
<写真9>夕闇にはちと早い神戸港。港だー。
<写真10>三都物語での収穫の数々。うふふふふ。



深川下町散歩へ

TOP



© Rakuten Group, Inc.