|
テーマ:旬・シュン・しゅん♪(3106)
カテゴリ:料理・食べ物
週末の夜、帰宅すると、ウチの相方が、突然、ジンギスカンが食べたいと言い出した。
BSで色々なジンギスカン料理を食べ歩くという番組を見たらしい。 私はあまり気が進まなかったが、すでにタウンページでわが町にある唯一の専門店を見つけて、営業時間などは調査済みだった。 ところが、翌朝、起きて朝食を食べてしばらくし、地震で頭が揺れた頃には、もう気が変わっていた。 ![]() 【大盛り】北海道ジンギスカンセット(2種類 計1kg) 先週行ったすし屋(穴子の稚魚ノレソレを出してくれた)にもう一回行きたいという事で、仕方なく昼前に出かけた。だがそのすし屋は、日曜のお昼は休業していて、例によって相方の機嫌が悪くなってきた。 ノレソレの話 それで、私は新しい店を開拓しようと提案し、海の近くにある駅前のすし屋だったら間違いないんじゃないのってことで、行ってみることにした。少しわかりにくかったが、海まで歩いて5分くらいのローカル駅のそばにその店は建っていた。店構えはなかなかのものだ。期待できると思って入った。 春の魚(さかな) カウンターの端っこに腰掛けると同時に、予約の客たちが次から次へと入ってきた。結構な繁盛店のようだ。おススメのネタが書いてある黒板を見ると、私の好きなサヨリがあったので、後から来た客が注文を始める前にとりあえず、サヨリの刺身とビールを注文した。 次は何を注文しようか考えつつ、意外と脂がのっていたサヨリをつまみながら、忙しそうな大将の動きを眺めていた。予約客が食べ始めようとしていた寿司懐石みたいなのの中に、カレイの唐揚げが見えたので、相方は自分も食べたいと言い出した。 すると、大将が「今日は予約で一杯で、揚げモンはでけへんのや。白衣を着るヒマもないくらいや」とよく見るとこのオヤジ、ジャージで寿司を握っている。 相方はあきらめて例の黒板に書いてあったシャコをつまみで注文しようとした。そしたらそのオヤジさん「最近の客は旬ちゅうもんがわかってない人が多いね。時期やないからシャコはないわ」と来た。それにカチーンと来た相方、「そしたら、黒板に書くなよ!」と、そしたらオヤジ「お客さん、たまにいいのが入ることもあるんや」というような応酬になった。 ![]() このオヤジさん、ウチの相方はどうも直感的に合わないようで、「鬼瓦権造」のような風貌に加え、「オレは忙しいぞー」という空気を発しているし、よほど忙しいのか、息づかいもハアハア荒い。このへんのところが、相方の感覚にあわず、ますます機嫌が悪くなってきている。 オレたちひょうきん族 THE DVD【1985~1989】FINAL(DVD) ◆20%OFF! オヤジさん、どうも「黒板に書くなよ」に反応したらしく「あー、これは昨日切れた。それは日曜は市場が休みで仕入れてない、、」とまくし立て始めた。「ふーん、そしたら、おススメの肴は何があんのよ?」と相方の問いに、「そうやなあ、時期は最後やけど、木曽岬で上がった白魚があるわ。最後やな」と仕方なさそうに答えた。揖斐川の河口で白魚が獲れるらしいということは聞いたことがある。 すかさず、私は間に入って、「じゃあ、それをください」と注文した。なんと弱気な客だろう。でもしょうが醤油でつまんでみると、なかなかうまみのある魚である。それで、ビールをもう一本追加した。 ![]() 【刺身用】白魚「しらうお」200g旨みのある海水及び汽水域産厳選 でも相方の気は収まらないらしく、なにやらブツブツ言いいつつ、オヤジさんを睨み付けるように、ビールを飲んでいる。そのうち、オヤジさんがその殺気のようなものを感じたのか、さっきはちょっと言い過ぎたと反省したのか、よくわからないが、カウンターの方にすり寄り「お好きでしたら、いい赤貝をお出ししましょうか?」と勧めてきた。 しかし相方は「もうエエわ。勘定して。」ときた。オイオイちょっと待ってくれよ。わたしゃ、エエ赤貝食いたいやないか。あーもう完全にキレてる。これはもう、「二度とくるかあ、ぼけえ~」の状況と言える。 さっさと勘定を済まして、相方は「口直しに、いつものとこへ行ってにぎりを食べるわ」と言う。えー?すし屋のハシゴかい?まあエエか、件のすし屋から一駅上って、バス通り沿いにあるそのすし屋の大将は、確かに忙しくても、口や顔には出さない、温厚な人である。その人柄を我々夫婦ともども気に入って、たまに顔を出す。時刻は一時を過ぎていたので、長居しそうな客が来たなあと内心思っていただろうが、そんな感じはおくびにも出さない。 ![]() 生粋 宮の雪 1800ml カウンターの端っこには、同年代くらいの男が一人で焼酎を飲んでいた。相方がいつものごとく声をかける。「お近くの方ですか?」前にも書いたが、相方はあちこちの飲み屋で知り合いを作ってしまう。これは一種の趣味かと思う。色々話しているうち、その男性、相方の通っていた高校の同級生の元恋人ということがわかり(世間は狭いね)、共通の知り合いの話を肴に結構盛り上がってしまった。ビールはいつの間にか日本酒に変わり、酒がどんどん進んだ。さすがの大将も暖簾を片付け始めたので、最後にきすを握ってもらい。お開きにした。 酔っ払ったまま、帰りにショッピングセンターに寄り、ベランダでBBQをやれるようなテーブルを物色して帰宅した。外は薄暗くなっていた。だんだん気候もよくなってきたので、今度は、また知り合いを呼んで、ジンギスカンでもやろうというのか? なんで泊めるんやあ、知らん人 の話↓ 変な外人や名前も知らない学生なんかはやめてほしい。 またまた、何かが起こりそうな春の予感がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[料理・食べ物] カテゴリの最新記事
|