にゃごの雑貨動物園

さっきのつづき




家にたどりつき、水泳の荷物を片付ける娘の様子が少し変だ。


―どうした？


「痛い。」


３０分経って痛みが出始めたようだ。


―肩か？


「腕。Ｔシャツの袖が擦れて腕が痛い。ちょっとさわっとるだけやのに…」


―フフフッ、それはまだ序の口さ。これからがもっと悲惨なんだから。


「えーーーっ、何とかしてよ」


―仕方ない。私が発明した技を授けよう。母の”化粧水”と”アイス枕”を用意するのだ。
　日焼けは最初が肝心だからな。


「アイス枕はいくつ？」


―２つ。あと、薄いタオルも２枚だぞ。




準備ＯＫ！さぁ、始めるとするか。




―服を脱げ。そして、うつ伏せになるのだ。


「えー、脱ぐの？」


―当ったり前やん。親子で何が恥ずかしい。


「仕方ないなぁ。」


「背中がカユイ。肩もカユイ。あーーーーカユイ！」


時間が経つにつれ、症状が出てきたらしい。


―カユイからって掻くと悲惨だぞ。


「わかっとるって」


まず、アイス枕で背中と肩を冷やす。


「気持ちい～～～い。」


　　　ダイソーで２００円で買ったものだが、これが結構役に立つ。
　　　暑くて寝苦しい夜も、これさえあれば快適に過ごせるのだ。
　　　アイス○ンは高いがこれは安い。おすすめです。


「太ももがカユクなってきた。」


―太もも？


見ると、確かにそこも真っっっっ赤だ。こんなところも焼けるんだな。


アイス枕を太ももに移動。


そして、冷えた肩と背中に化粧水を塗る。ペチペチ。
どんどん肌が吸い込んでいく。ペチペチ。


　　　私が使ってるのは某メーカーの４０００円の化粧水です。
　　　市販の日焼けローションよりよく効きました。
　　　他メーカーが良いかどうかは分かりません。



「また、背中がカユクなってきた。」


―そうだろう。これだけ焼けとるもん。１回や２回じゃ効かんやろ。


またアイス枕を背中と肩に。そして太ももをペチペチ。


繰り返す事数回。化粧水も吸い込まなくなってきた。

川で遊んだ時は３回くらいでＯＫだがさすがに今回は足りないらしい。


―化粧水はこれでいい。あとは顔や腕を自分で塗りなさい。


「はーーい」


―背中と肩と脚はもう少し冷やした方がいいぞ。


「はーーい」


娘は素直だ。冷やした方がいいといわれて寝るまで冷やしていた。


夕飯時、椅子にアイス枕を置いてその上に座って食べてた。


パソコンでメールをやる時、やはり椅子に置いて座ってた。
そして、肩にもアイス枕が猫のように載っている。



今日の手入れの結果が楽しみだな。

　　　　　　　　　　　　　　　―　つづく　―








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