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カテゴリ:戯言
フィルム時代
フィルム時代の写真をみたら、よくこのハーフサイズカメラでこの写真を撮ったなと思える写真が出てきた。プリントした写真をパッと見た時にピントもあっていて、綺麗に撮れていると思ったのですが、よく見ると スキャンして取り込んで良く見ると、猫にはピントがきてなくてあれ?っと思いました。 L版サイズの写真だとそこまで気にならない、ネガで粒子感があるはずなのにプリントで見る分には全然気にならない、ピントも少しぐらいずれていても気にならない。 このサイスの写真を人間の目で見るとさほど細かい所は気にならないと言うことなのではないでしょうか。 フィルムのコンパクトカメラの時代ではしっかり状況が写っている事に価値があったのではないだろうかと思える。 OLYMPUS PEN EE このカメラはハーフサイズで24枚フィルムなのに48枚撮影可能なカメラ。L版だと問題の無い写真が撮影できる。 結局この時代に皆が一眼レフカメラを必要としないでフィルムのコンパクトカメラを 使っていたのは、写真はL版サイズで見るモノであって、それ以上で見る事はほぼ無い。 A4とかそれ以上の引き延ばした写真はプロに撮影して貰ったものしか無かったのではないだろうか。 フィルムのコンパクトカメラは実はとても良いレンズとフィルムの質が上がった事で、綺麗な写真が撮れるようになっていた。 デジカメの登場 そしてデジタルカメラが出てきたが、まだ画質はとてもじゃないが見れたものではなく 遊びとしてしか使えないレベルの状態だった。 この時代にパソコンが普及し始めてモニターで絵やイラスト、写真を見る事が多くなってきた。 デジタルカメラはパソコンと親和性が高くデジタルカメラで撮影した写真をパソコンに 取り込む事がとても簡単だった。そうなると写真を見る画面サイズが一気にA4レベルに なり、このA4サイズの写真を見る事になってきた。 ココからデジカメの画像は一気にヒートアップする。 L版でしか写真を見なかった人がA4サイズのモニターからB4サイズとなり拡大していく そうなるとフィルムカメラの画質でよかった人たちが、物足りなくなり高画質が必要になってきた。 ここからコンデジの高画素化に拍車がかかるいつの間にか1000万画素のコンデジが表れて写真を撮るならコンデジと言う時代になった。 パソコンモニターの大型化時代 そしてパソコンもモニターが17インチから24インチと大型化していくとコンデジの小さなセンサーでは物足りず大きなセンサーでかつ綺麗な写真が欲しくなる。 ここにデジタル一眼レフカメラが登場。B4レベルのモニターでもハイビジョンモニターで見るとそれが素晴らしいと思う時代が来ていた。誰もがこぞってデジタル一眼レフカメラを購入してパソコンや大きなモニターで見ているので高画質で有る事がとても重要になる。 コンデジに比べデジタル一眼レフカメラの画質は確かに綺麗だった。 その為子供を撮るなら、旅行に行った記録をするにはとデジタル一眼レフカメラの黄金期を迎える。 しかしここからスマートフォンの普及によりパソコンが一気に下火になっていく。 iPadで見る人もいたが、L版よりも小さい画面で見る事に慣れていくと、スマートホンのカメラで充分という状態に慣れていく。この画面でサイズが標準になるとスマホに搭載されているカメラの高性能化もあり専用のカメラの存在価値が無くなってしまった。 スマホの画面が写真のサイズになった現代 見せたいものがしっかりと写っているか、そこが昔から同じで”手軽に持ち運べる写真”にこそ 一番の価値がある。 アーティスティックに撮る人は昔からごく一部の人だけ。映画のようなシーンが撮りたい人はそれこそ趣味の世界であり誰もが本格的なカメラを必要とはしない。 今では一人一台スマホを持っていて、それが主体でコミュニケーションが行われる。そうなるとスマホで見せられるコンテンツが最大の売りなのでデジタル一眼レフカメラは勿論ミラーレスのカメラも明らかにオーバースペック。 となると「カメラ」は趣味やプロが使う物となっている。 時代が変わったからカメラが売れなくなったのではなく、写真の使われ方によって専門カメラが不要となったのが今の時代なんだと思う。 写真のこれから 写真はこれからもより使われるモノなのだけど、写真はさらに動画も含めてコミュニケーションの道具として使われ続けると思う。 ただ、「プリントした写真」というのはグッズ扱いとなりコミュニケーションの道具としては使われず、鑑賞物としての存在のみになっていくのだろう。 そしてカメラのこれから 既にアクションカメラがスマホの補助カメラとしてその役割を担っている。 アクションカメラやスマホで満足できない人だけがカメラという道具を買い楽しんでいく事になるのでしょう。 それでもスマホにはカメラが付いているのだから間口は広い。 画質が良いとかではもう見向きもされない、専用カメラじゃないと撮れない世界を見せつけていかないと業務用しか生き残らない。ただその答えをカメラを作っているメーカーは持っていない。 フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズとかそんな事ではなくカメラそのものが業務用以外に必要とされてない時代に既に突入した。 2020年に売れたカメがEOS-R5、α7IIIとなるとこれを買う人は明らかに初心者ではない。 ほぼプロ仕様のこれらのカメラが一番売れているカメラという事は、残念ながら先は無い。 (ちょっと富士フィルムとSONYのAPS-C機が売れているかな・・・) 私はカメラで写真を初めて撮った時にこんなに凄い道具に対して感銘を受けた。カメラという道具を使うと紙に映像が写し込める。そんな化学であり魔法の道具がとても面白いと思った。 実はそのカメラは雑誌の付録についてきたとてもチープなモノだったのだけど、目を輝かせて遊んだ記憶がある。 だからこのカメラという道具を魔法の道具として興味を持って貰いたい。 カメラを使うと面白いんだよ。 カメラだから面白いというのを撮り見せていきたい。 カメラを良いモノだと言い続けていきたい。 それが私のライフワークなのかもしれないです。 E-M1 markII + M.Zuiko Digital 40-150mm F2.8 PRO 望遠レンズじゃなければこのボケと画角は生まれない。拡大するだけではこの写真にはならない。 絵を生み出す事は専門のカメラだから出来る事。 以上 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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