バカネコ日記

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2005年08月14日
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マザーにお会いしたのは、1993年の秋。 今から12年ほど前である。
体調が良くないとの知らせを受けており、お会いできるかどうか、
微妙な時期ではあった。

今日は、マザー・テレサにお会いした時の体験をお話しよう。
このようなサイトに載せるのは、おそれ多い気もするし、
登場する筆者は、少々かっこ悪いのだが、お許しいただきたい。



インドでは、ヒンズー教徒が多いから、牛は聖なる動物として大事にされる。
当然、牛糞もいたるところに、ふんだんに落ちている。

これを踏まずに歩けるようになったら、インド観光も一人前なのだそうだ。
草食動物だから、そんなに臭くないだろうなどと、たかをくくると、えらい目に遭う。

都会の真ん中でさえ、自動車に混じって、牛が悠然と車道を
歩いていることがある。
日本でも、野良犬や野良猫は珍しくないが、インドには野良牛がいる。
誰も飼っていないが、誰も取って食べないからだ。

牛に人間が乗ったとしても、おかしくはない。 
だが、人間が、牛を背負うという話は、聞いたことがない。

 

食べないとしたら、いったいどうするのだろう。


インドの平地は暑い。 カルカッタは、それでだけではなく、蒸す。
どこに行っても、カレー・スパイスの匂いがするのが、インドの特徴だが、
カルカッタは、異様な匂いがした。
カレーに加えて、牛糞や生ゴミの腐った匂いが混じる。



インドのどの空港に降りても、一歩出ると牛糞の匂いはするのだが、
ここは湿度が高いから、よけい、ありがたくない匂いになる。




カルカッタは、路上生活者も多いし、はっきり言って、町全体が豊かではない。
そして、マザーの活動拠点、ミッショナリーズ・オブ・チャリティは、ここにある。
わざわざ、貧民街を選んだのだ。

彼女の修道院を訪ねた時、かろうじて健康を回復されていたので、
何とかお会いすることが出来た。
たしか、84歳くらいだったと記憶している。




そして、幸運なことに少しだけ、言葉を交わす機会があった。
だが、英語で 
「お会いするのが、夢でした」
それだけ言うのが、精一杯。
あとは、大の男が、おいおいと泣き崩れてしまった。

哀しかったわけではない。
クリスチャンでもないし、強烈な信奉者というわけでもなかった。
ただ、胸がいっぱいになって、涙がボロボロこぼれた。

彼女はとても優しいおばあちゃんで、いろいろ声をかけてくれたが、
平常でも、自分の英語力は低レベルなのだ。
こんなに高ぶってしまっては、英会話など、とても、とても。

日本人のシスターがいて、通訳してくれたのだが、日本語でさえ
ろくに聞き取れなかった。
そんなに泣かないで、とか、東京がどうのこうのとか
言ってくれたようだが、よく覚えていない。






マザーの前に出て、泣かなかった人はいない。
日本にいる時、そう聞いたが、気にもしなかった。

たしかに、自分で体験した。
だが、いくら考えてもわからない。 

背の低い、しわくちゃのお婆ちゃん。
見かけからは、そんな影響力など、想像もつかない。
あの感覚は、不思議だった。



上の写真は、中庭にいた筆者たちを、祝福してくれているところ。
小さくて見づらいが、向かって一番左がマザー。




マザーの言葉で、印象的だったのは、
「私のために祈ってください。 そして私はあなたのために祈ります」

マザーほど修行を積んだ人でも、今なお、力もなき我々に助けを求めるのか。
自分のために祈ってくれ、というのは、なかなか言えるものではない。
プライドがじゃまをするから。

あなたのために祈りますよ、とだけ、言っておいた方が、
なにかと無難で、カッコは良さそうだ。

マザーと呼ばれるようになってから、ずいぶん経つであろうに、
どこまでも、一修道女として生きる姿を拝見した。








その4年後、1997年9月。

ふたたび、カルカッタを訪ねることにした。
しかし、日本を発つ少し前、訃報が入った。

再会は、かなわず。
インド行きは、思わぬ墓参りとなった。

そのまま、ミサに参列したが、彼女の定位置ともいうべき、
ホールの後ろの方には、彼女の座像があった。
晩年は、足でも悪かったのだろうか、
少しかばうような、横座りの姿だった。


写真及び記事の複製・転載を禁ず。



【トド短信】
 いつもと違って、ネコにもパソコンにも関係ないことを 書いてしまった。
 マザーは、道で死にかかっている老人を拾い、病人の腐った膿を洗い、
 ゴミ箱からウジのわいた乳児を助け出し、本当に地味なことを
 ずっとやり続けた。
 世話をしていたヒンズー教徒が亡くなった時は、ヒンズーのしきたりに従って、
 弔いをした。 キリスト教を押しつけることは、決してなかった。
 ノーベル平和賞などで、世に知られるようになったのは、その半世紀も後のこと。

 とても、筆者ごときには、まねすらできそうにない。
 わずかな寄付が、関の山だった。


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最終更新日  2005年08月16日 14時46分54秒
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