テーマ:日々自然観察(9868)
カテゴリ:イソロクの話
今日あたりが啓蟄(けいちつ)と呼ばれる日らしい。
細かい話はよくわからないのだが、とりあえず冬眠していた虫たちが姿を現す頃、という意味らしい。 今住んでいるアパートは、目の前は民家の庭なのだがミョウガのような植物が茂っており、アパートの脇道は林、道を挟んだ向かいには牛舎があるという環境だ。 なので、いろんな虫がやってきそうで怖い。 実家にいる頃は、植物を育てていたこともあり、虫は身近な存在だった。 庭を掘ればカブトムシの幼虫のようなものが出てきたし、ミカンの木があったからか、アゲハ蝶も絶えず飛んでいた。 セミの抜け殻をときどき発見することがあったが、一度だけ運よく羽化する瞬間に立会い、生命の神秘に感動したものだ。 そんな中、特にお気に入りだったのがカマキリとカナヘビ(トカゲ)。 カマキリは庭のナンテンの木に卵を産みつけ、翌年の春に大量に孵化した。 そのときの写真はこちら。 ※虫が嫌いな人は絶対にクリックしないでください いつのまにか散り散りになってしまったが、それでもカマキリの姿は絶えずあった。 イソロクがやってくるまでは… もうひとつのお気に入りであるカナヘビ(トカゲ)は、庭の中心に置いてあったモクレンの切り株近辺で繁殖していた。 隣には植木鉢に水を張った池のようなものがあったので、ちょうどいい場所だったのだろう。 最盛期には、小さくて黒々したかわいいやつが5~6匹、毎日のように切り株の上でひなたぼっこをしていた。 そのときの写真はこちら。 ※爬虫類が嫌いな人は絶対にクリックしないでください これはあまりよい写真ではないのだが、それでもあの頃の大切な思い出だ。 もう決して帰ってこない… あの頃、庭の生態系は完成していたのだ。 いろいろなものがうまく循環して、しぶとく美しい自然を体感できるすばらしい環境だった。 そこに、イソロクがやってきた。 匍匐前進で忍び寄る危機。 翌年の春、カマキリもトカゲも庭から姿を消していた。 多分、そのときから、自分はこの猫を好きになることはできないだろうと思うようになったのだ。 去年秋、実家に帰ったときに、母から「またカマキリが卵を産んだ」と聞いた。 急いで見てみると、以前と同じ、ナンテンの木に卵が産みつけられていた。 嬉しい反面、孵化するであろうミニカマキリたちの未来を思うと不安でならない。 啓蟄、ということは孵化はもうすぐなのかな、と思う。 どうかミニカマキリたちの未来が明るいものでありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
虫や爬虫類は基本的に苦手なのでクリックできませ~ん。
でも人間の手で「退治」されるのは嫌い。 ニャンコなら許せるかな?^^ 春近し、ですね。 (2006/03/07 10:33:53 PM) |