高齢猫の慢性腎不全闘病記

2006/04/17(月)00:29

天使の翼

4月に入ってから、ニャンタンが生き返った夢を見た。 生き返ったといっても、ニャンタンはこたつでずっと寝ていたのだけれど、手触りはやわらかく、確かなぬくもりと鼓動があった。 お墓参りにはずっと行っていたけれど、はやくほかの猫がほしいという気持ちもあった。 「アニマルランドで待ってるからね、早く来てね」 そんな願いを込めながら、手を合わせていた。 いろいろあったけれど、4月9日、新しい子猫を貰い受けることになった。 しかも2匹。 見た目はニャンタンに似ていると思ったが、中身はぜんぜん違う。 かわいいけれど手がかかる。 あまりに手がかかるので、その日はもうお墓参りは諦めようかと思った。 でも、夜遅くになって、ニャンタンがいなくなってからまる一月の特別な日なんだって気づいた。 自分は馬鹿だ。 友人に無理を言って、すぐにニャンタンのところに向かった。 自分はお墓の前で手を合わせながら、ずっと泣いていた。 入院しているときのニャンタンの悲しそうな顔が浮かんでいた。 「なんでこんなことになっちゃったの?」って悲しそうな目をしていた。 本当はニャンタンがよかったよ。 夢の中みたいに、ニャンタンが生き返ってくれたらよかったよ。 ニャンタンだって死にたくなんかなかったよね。 私も死んでほしくなかったよ。 子猫の面倒で忙しくなるから、もうしばらく来れないよ、ニャンタン。 いつかみんなで会いに行くからね。 ニャンタンのこと、忘れないよ。 ずっと大好きだよ。 その子猫には、「熾天使(セラフ)の翼」という名を持つ石の名前をつけた。 いつかニャンタンに会うことがあったら、おまえたちがニャンタンの両翼になってあげるのだよ。 ニャンタンが自由に飛べるように。

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