2007/04/25(水)00:25
お酒の思い出
私はお酒が大好きだ。
いま、未成年が飲酒することには厳しい監視の目が光る現実がある。
ところが私が子供の頃(昭和30年代)は、その辺のことは極めて曖昧だった。
お目出たいことがあれば(盆や正月、お祭りの日等々)平気で子供にもお神酒が出た。
小学生の頃、父親が夕飯のとき、ご飯を盛る前のちゃわんに少しお酒を注いでくれたものだ。
ぐ~と飲み干すと、間もなくお腹がチリチリして、確かにお酒にはすごい力がある水だと実感したことを思い出す。
中学を卒業の時には、もう大人と一緒に酒を飲むことにも慣れていた。
卒業後夜間高校に通いながら昼は会社勤めをしていた。
当然職場で飲み会があれば、皆と一緒に対等に飲んだ。
別に未成年という差別などなかった。
そんな環境に育ったために、20歳前には、毎晩飲むことはあたり前だった。
以来60代になるまでこの習慣は続いた。
当然、今の成人習慣病の兆候が健康診断の度に指摘されるようになった。
高血圧、中性脂肪、γーgtp、等々が基準値を超えて、要観察とか要治療というコメントが付いてくる。
当然会社の健康管理責任者からそれなりの指導が出る。
「お酒をもう少し控える努力が必要」と。
それでもなかなか止められないのがこの習慣。
「酒が飲めないくらいなら、死んだ方がマシだ」なんて軽口を叩く始末。
ところが、大腸がん検診で陽性反応が出たときはさすがに怖くなった。
やっぱりまだ死にたくないという欲望が強かった。
これを機会に飲酒の仕方を変えた。
毎日たっぷり満足がいくまで飲む習慣は消えた。
体も動かし汗をかいて仕事に励み、お酒を飲まない日も決めた。
それを始めて4年目。
全て標準値になり血圧の薬も飲まなくて正常値の137-85で申し分なしのオスミ付きをいただいている。
酒は飲んでも飲まれるな
酒は百薬の長。だけど飲み過ぎれば命取りの毒と化す。
若い頃には気がつかなかったことが、この歳になってようやく身にしみる。
もう少しこの世に生まれてきた甲斐があったことを体験したいのだ。
だからお酒は控えめに。しかし飲むときは美味しくいただくことを心掛けている。
昔はアルコールが入るとエッチな気分が高まったものだが、最近は・・・・どうも・・・ダメ?
今夜は飲まなかった。
明日の晩酌がいまから楽しみだ。