2008/02/08(金)10:36
ボランティアと ワンコインと 協働と
市主催の 講座に参加してきました。
これは今年夏にオープンする子ども関連施設の、
「体験発見ブース」で活動したい「ボランティア」向けの
講座でした。自分たちも「受けさせていただける」ということで
出かけてきました。
先日も書きましたが、これでこの施設関連の講座で「ボランティア」
というテーマでひらかれたものは2つ目。
今回は、「財団法人 児童育成協会 こどもの城」というところから
講師を3人呼び、行われていました。
今回のテーマは
1.ボランティアの意味
2.ボランティアの原則
3.なぜ「子どもの活動に」ボランティアが必要か?
4.施設ボランティアとは?
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この施設で、市民の「ボランティアとしての」参加を、という
方向で、このような講座内容となったものと思われます。
まず、内容を一部紹介します。
ボランティアの役割
→世の中の声を、専門家(行政)に伝える
→ボランティアは「無償の労働者ではない」「対等な立場である」
<ボランティアの特性>
*ボランティアは、特定の相手のために、自分の出来る範囲で
活動できる。
*一人ひとりに合ったきめこまやかな対応、行政が行うより
良い対応ができる可能性がある。
*あたたかさやぬくもりをもたらすことが出来る
*行為に対する報酬をもらうのはボランティアではなく
ボランティアが受け取るのは交通費・弁当代
『ボランティア活動とは、自発的に、他者や社会のために、さまざまな人や団体とネットワークをつくりながら、豊かな社会を目指して社会の課題の解決に取り組む、金銭的な利益を第一に求めない活動のこと』
以上、当日の講座の中の、一部抜粋。
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さて、話はかわって。先日聞いた話です。
市内の、特に子育て支援部門の「子育てサロン」「広場」の
スタッフに対して、
その謝金を一回「ワンコイン」=500円 とする動きが
出始めています。
それまで、半日で数千円の謝礼で活動していた
「子育てサロン」や「子育て広場」のスタッフも
「ワンコイン」での活動となる動きです。
この仕組みから想定するに、この市では、
「子育てサロン」や「広場」に関わる
スタッフに対して、求めているものが
「特定のスキルや力量ではない」のではないか、ということ。
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行政とボランティアの「対等性」と言われるけれど、
「対等とはなにか?」というところが
非常に興味深いものです。
相手が団体の場合
行政と手を取り合う団体が
「自立」しているからこそ、「対等な関係」が築ける。
行政がNPO団体と協働する理由が
「安価に利用できる」ということであるならば、
それはNPOの自立を妨げ、「対等な関係で」事業をおこなって
行こうとする姿勢に反する。
講座の最後に質問をされた方がおられました。
「(行政とボランティアが)同じ土俵に、と(講師が)言ったけれど そのときの、行司はだれになるんでしょう?」
講師の回答・・・
「行司は、いません。両者が手を取り合って、仲良く前に
進むだけです^^;」
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今回のワンコインについては、それまで活動を続けてきた
スタッフからは、
「行政から事前に何の説明もなく、突然決まったことだけ通達され、
(結果報告)それでもやりたい人には、活動の場がある、ということになった」
ということを耳にしました。
「行政とボランティアの関係」
は、まさにこうなってしまうんじゃないか?
という、事例にもとれますね。
結局、パートナーと「協働」しようというときに
その活動の根幹となる部分についての議論に参加する
ことができなければ、結局トップダウンにしか
ならないのではなでしょうか。
そして、議論に参加するためには「要件」もありますが。
自分たちの思うところの「協働」「対等性」の意味をきちんと
確立しておかなきゃ。
まだまだ理解不足な部分もあります。
ご意見、など お待ちしております。