カテゴリ: 市民活動
様々な団体が、折に触れて様々な事業を行っています。
イベントであったり、講座であったり。 形はいろいろだとは思いますが、 事業と銘打って行うのですから、なんらかの目的があるはずです。 *** 例えば、組織が主催の事業の場合。 毎年、予算とともに事業計画がだされ、 事業を行うというような組織も多いことでしょう。 それは、営利団体、非営利団体にかかわらず 「計画的に」=毎年恒例のこととして 事業を行うということになると思うのですが 事業を行うには、経費が必要であったり 人的な手も必要です。 でもそれらは、ある目的を達成するために、捻出して事業につなげます。 問題は、その事業の目的。 それを持って、どういう効果を狙っているのか? 例えば、事業を計画しても、 参加者が集まらない。 一定の参加者が「いた」という「実績が必要」なんてこともあるかもしれません。 そうなると、頭に浮かぶのは 「動員」 ではないでしょうか。 動員、とは、誰かの令によってそこへ出向かせる、というような意味を含んでいると思われます。 人数集めないと困る。 実績がないと困る。 よく、参加者に無料プレゼント、などというのが行政主催のイベントなどにありますが、あれも動員の一種なのではないかと思うのですが。 *** 私は、こういった、予算も人も駆り出すような事業を行うということについて、 動員をかけなければならない、というのは そもそも、その事業の企画が、 世間に求められているのか? 必要とされているのか? ということを振り返る必要のある事業なのではないか、と思うことがあります。 必要とされている事業なら、 人は自ずと集まります。 必要とされている、ニーズや関心があるということに予算や人的資源が使われ、参加者が何かしら事業によって、有意義な何かを得て帰る。 組織が事業を行うのは、そのためなのではないかと思うのです。 単発で「モノをもらえた」ということが目的なら、その場限りでしかない。 その場で得たものが、持ち帰った人から、どのような広がりをもたせ、世の中に良い影響や波が起こるのか。 そこまで考えて、事業を計画し行うのは 簡単なことではないのかもしれませんが 「毎年やらないといけないから」 というような形骸化した仕組みゆえに行われる事業であるとするなら、 「事業のための事業」となってしまい、 それに費やされるお金、作っていく人のモチベーションなどについても、有効なのかどうか? 疑問を持たざるをえないこともあると思います。 「なんのために行うのか?」 の根本的な目的の共有なくして、事業開催の意味、実施に費やされるもろもろのものについて、 ロスが多くなるという気がしてならないのです。 *** 何かしら企画しておこなう ということ自体は、決して困難ではないのかもしれないです。 どんなことだって、やります、となり予算や人を配すことができれば実施にこぎつけます。 でも、そこから参加者を募る段になって、 「動員」が必要になるような事業であったとするならば、 すこし考えることも必要かなと思うのです。 知り合いの誘いだから 仕事中の動員だから 参加者本人の意思によらない参加、は 行った事業の、なされるべき「評価」に 良い影響を与えないどころか 場合によっては、世の中を間違った方向へ導いていってしまうリスクさえあるのではないかと 思ってしまうことがあります。 一つの事業を企画する、行う重み、 みたいなものを、考える機会になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.07 23:33:49
コメント(0) | コメントを書く
[ 市民活動] カテゴリの最新記事
|
|