まったり Oneday

2018/02/17(土)17:04

有給休暇をとると会社は損をするのか?

ちょっと考えたこと(122)

​​​​​​​有給休暇の取得率、が話題になっている昨今。 なかなか消化できない、という声も聞かれるようです。 私などでもふと、「給料が出ている日に出勤(勤務)しない」と聞くと、 その人時に労働が発生しないことを考えると、 経営者目線からみて、 有給休暇の取得=損をしている のではないか?などと思ったりしました。 実際、 経営者の中にも積極的に取得を促す、という考えの人と、 公的に指導されても業務に影響が出ないか心配、という考えの人と いろいろいるようです。 私も正直に考えて、後者じゃないのかな? なぜ積極的に有給休暇取得をすすめるのか? 実際に行っている人に話を聞いてみました。 *** まず、有給休暇というと、「賃金はらっているのに労働を得られない」という デメリットをイメージしがちですが、 結論から言うと、 「それなら有給取得すべき」 と今ならはっきり思います。 有給休暇をとることで得られるメリットについては次のようなものがキーになるようです。 1.スケジュール管理 2.チームワーク 3.プライベートの充実 ​1.スケジュール管理​ 一般的に勤務にあたるひとは、スケジュール管理をしていると 私などは思いこんでいるのですが・・・。 有給をとるとなると、人が一人休むということになります。 では人が休むから業務が滞っていいのか?というと そうなるといわゆる「業務に支障がでる」という事態になりかねません。 ある人が休んでも 日々の業務が滞りなく行われるようにするにはどうするか? 予定や日々やっておくことを、計画的にやっていくようになる、 というのです。 つまり、スケジュール管理をきちんとするようになるということ。 (=企業にとってプラス) 人は、時間があると「いつでもできるし」というような感覚を持ちがちですね。 逆に言うと、ダラダラと押した仕事を、締切ギリギリに出すとか、 メリハリのない勤務でも、勤務は勤務。 今週は、何時間、何日、出勤するのだからその間にやればいい・・・ だと、物事を計画的に、というよりはいつでもやれるのだから、というような 感覚も出てきそうです。 が いついつ、休む。 となると、休みながら業務が滞らないようにするためには、 限られた時間で仕事を終わらせるように「計画を立てる」ことが必須となります。 そこが大事。ということです。 ​2.チームワーク​ 日々の業務は、自分ひとりで行われているでしょうか? 会社組織でいうと、社内の人の連携でなりたっています。 が、 それぞれ役割や部署があり、 「この業務は自分でないとできない」という仕事をされている人も実際は結構いらっしゃるかもしれません。 「○○は△△さんに」 というようなことはよくある話です。 おのずと、「△△さんがいないと、この仕事が滞る」 ・・・果たして本当にそうなのか? 担当が決まっているからそういうことは起こりえるのですが、 複数の人で成り立っている組織の中で 「この業務はこの人しかできない」 を抱え過ぎることのリスクというのはあると思います。 いいかえると、その人が何らかの事情で出勤できなかったら 「業務が滞る」 という事態が発生するのです。 ・・・それはある意味、リスク、ではないでしょうか。 誰かが一時的にいなくても他の誰かがカバーできるほうが、強いのではないか。 しかし、 日々、誰もが普通に出勤するのが当たり前の中では、 役割分担だけやって、その係の仕事をその人がやる、の繰り返しです。 だから 「私がいないとこの部署が回らない」 となりがちだと思うのですが・・・。 誰かが休みでも他の人がカバーできる。 というのは組織の中での大きな強みだと思います。 休暇が必要な時に、カバーできない組織は、 一人の従業員の休暇に対して、後ろ向きになりがちです。 しかし、休暇は望む場合もあれば望まなくてもそうせざるをえないことも 絶対ないとは言えません。 そんなときに、代わりの人がいてくれるから任せられることの強さ、 というのはあると思うのです。 そして、自分が代わってもらった、そして誰かの代わりもする。 お互い様の体制ができれば、困った時も休みをとりたいときも、 まずは大きな壁の一つである「休むことを言いだしづらい」という空気を 打破できるのではないかと思うので、 そういう風土があるとないとでは、組織の有給取得に対しても大きく影響があると思います。 ​3.プライベートの充実​ 仕事、というのは、日々決められたことを言われたことだけ淡々とやればいい、 ということでもないのではないでしょうか。 もちろん、それで成り立つ仕事もあるのかもしれませんが、 日々うごいている世の中で自分たちの業種が生き残っていくため、 またよりよい業務になっていくためには広い視野が必要なのではないでしょうか。 「この仕事をするならこの知識があればいい」 「やり方を知っているから、勤務中、それができればいい」 仕事、はそれだけでは十分と言えない部分もあると思います。 仕事は、仕事のために働くのではなく、 それぞれが生活して生きて行くために働く、という側面もあります。 勤務していない時間が充実することでアイディアも湧く。 家族や自分以外の誰か、何かをして、楽しんだり何かを発見したり、 そういう時間を持つことが、最終的には勤務の中で活きる。 そのためにも「休暇は大事」ということ。 *** 有給休暇をとることで、 1.勤務中の無駄な時間についての見直しのきっかけになったり、 2.共に働く人と業務をシェアし、お互いができることの幅が広がり、 3.プライベートが充実することで自分への満足にとどまらず組織への還元、 アイディアなど業務にもプラスにはたらく 以上の理由で、有給休暇の取得を進めることが、最終的に 組織に対してプラスに働いていく。 ということのようです。 いつもと同じように同じことを続けるだけではなく、 思いきって休暇を取ることでの発見はありそうですが それが「プラスになる」という発想を共有できれば 気付いた人から組織内での取得の動きにつながるのかもしれません。 ​​​​​(以上、実践している経営者にヒアリングしたことをまとめてみました)​​

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