自分を助けてくれるもの

　今日はまっすぐおうちに帰ってきた。 したいことがあったから。 　身辺整理をしようと思った。ここにはもういられないようなそんな何日かを過ごして、胸の中はもういっぱいだった。 私自身としてのこの世界での名前も、今もっているものも、親もすべての記憶がなくなって、私に関わっている人の記憶もすべてなくなって、そしてどこか遠い遠いところに行きたいと思うようになってもう何日？ 私は死んだことにして、どこかで生活してい方法はないだろうか？ もう２３歳なのにずいぶん子どもみたいなこと考えている。そんなことはわかっている。自分の好きなことをして生きていけたらそれはいいことで、自分を嫌いになることもないし、自分を嫌いになることほど怖いことはないって、ある女優さんが言っていた。 　 　風邪をひいて、笑っているけれど本当はたっているのもつらいくらい体力がなくなっているせいかとも思うんだけどね。 　そんなこんなで今日は身辺整理をしようと思って家に帰った。家について、まずパンを食べた、これから自分の形跡を少しずつ消していくのには体力がいると思った（笑）そしたらおうちにコンコンって人が来た。 　宗教の勧誘かしら？ってドアをのぞくと、友達が立っていた。 人が来るとご飯とか作りたくなって、そして２人で食べて、お話して・・・。 なんか次また会う約束までして（笑） ここから消える準備をするはずだったのに、なんか笑って話したら少し楽になった。 自分を救ってくれるものは案外自分の近くにあるのかもしれない。