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てまり - ねこ の独り言

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2005年07月12日
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カテゴリ:過去
平成5年7月12日月曜日

明け方、3時ごろから陣痛が始まった。
37週と2日。
早産と言われ、1ヶ月間の入院だったが、予定通りに出産の日は来た。


朝、主人に電話をする。
今日、産まれるよ。
すぐに行こうか?

産まれるのはお昼頃だよ。
急がなくていいよ。


そもそも、この会話が間違いの元でもあった。

急がなくて良い、これを聞いた主人は・・・
いつもどおり、夕方に顔を出せばよいと思ったらしい。

私としては、お昼頃になるから、急いで朝から来なくても良い。
そのつもりで言ったのに。。。


それに、自分が大変なときに、側に人が居るのに慣れていなかった。
今だったら、側に居て欲しいと言えたのに。
この頃は、居ないほうが気が楽。
そんな気持ちもあったし、誰かいたら甘えてしまいそうだから・・・
という理由もあった。



夜勤のスタッフ(この日は先生と古い付き合いの助産婦さん)
の方が帰るときに、私の血圧を測っていった。
私は数値は知らされていない。
でも、そうとう高かったらしい。

後で聞けば・・・
通常、あれくらい血圧が高かったら、大事をとって手術になるらしい。



朝から出産の為の準備が始められる。
そして・・・
お昼頃に来ると思った主人は来ない・・・



普通にお昼ご飯は出された。
しかし、食べるどころではない。
痛いとは聞いていたが・・・
生理痛と対して変わらない。(あくまでも私の場合)
通常、生理の時は痛くて寝込んでいたので。(今は大分変わったけど)

陣痛は、お休み時間があるから。
生理痛はお休み無しで2日間だから。
でも、まだまだ本番は・・・と思っていた。


痛い・・・とか言いながらも、お昼ご飯のメニューを見たら・・・
きゅうりとスイカだけ食べたくて、食べました。


私の胃って面倒なのよね。
1回食事を抜いたら、次に食べる時はおかゆとか、スープしか受け付けないの。


夕食も普通に出るのは大部屋だから知っていた。
午後から出勤の看護婦さんが来た時に、様子を見に来てくれたので
夕食はおかゆにして。
と頼みました。



食事が終わる頃、破水したのがわかり、伝えたら・・・
先生が凄く太い注射針を持って登場。
その針を見たとたんに逃げ出したい気分。
どうやら陣痛促進剤を入れるための針だったらしい。


腕はどこも真っ青。
先生が、これはいつから?と聞くが・・・
点滴始めたときからずっと。
その跡は1週間前の物。


とにかく、針を入れるのを悩む先生。
そんな太い針、持って来ないでよ!!
入るの???
それでも注射針を入れたけど・・・


促進剤を使う時、説明の紙が渡され、家族の了解を得るらしいが、
主人はまだ来ない。
私も説明を受けていない!!


そして、分娩室へ移動。
歩き出したら・・・猛烈な頭痛。
看護婦さんに頭痛いと伝えたら・・・
どんな風に? と聞かれ・・・


説明したくても言葉が出てこない。
後頭部が脈打つたびにズキズキしている。
でも、その言葉が出てこない。自分の状況を説明する言葉が出てこない。
手で痛みが来る感覚を表現するしかなかった。


急いでどこかへ行く看護婦さん。
婦長さんを呼んできて、舌下の薬を口の中に入れられた。
とにかく分娩台にあがるように促される。


陣痛は定期的にくるけど、それよりも頭痛の方が痛かった。
頭痛の痛みで陣痛の痛みは消されていた。


お産の痛みが一番痛いと聞くが・・・
私はそれを知らない。
一番痛かったのは、血圧の急上昇による頭痛。。。



血圧を測られたらしいが、この時、200を超えていたらしい。


先生が言うには
無痛分娩してあげるから、麻酔をかけるから。
とのこと。
一応、帝王切開も考慮に入れて麻酔をかけたらしい。


そして吸引分娩。
血圧が高いから、なるべく早くベビーを出す必要があったと聞く。
中毒症で怖いのが、シカンとかいうらしい。

股関節が悪い事は既に伝えてあった。
しかし・・・
分娩台で脚を広げるのが痛かった。。。
でも、痛いなんて言える様な雰囲気ではなかった。


また、骨盤の状態で下から産めるかどうかわからない人の場合、
適当な時期にレントゲンをとりに行くように言われるとも聞いていた。
でも、私の場合は言われなかった。


何とか無事出産。
1時半頃だったと思う。
2894グラムの男子だった。


産まれる直前に先生に聞かれた。
(この先生、生まれる前に絶対に性別を教えてくれない)
どっちがいい?

元気ならどっちでもいい。
そう答えた私。


でも、出てきてびっくり!!
ずっと女子だとばっかり思い込んでいたのに、男子だった。。。




生まれてやれやれ、という時に左手の促進剤を入れるための
点滴がトラブル。
今では、小型の点滴管理の機械が使われるが、この頃はそのような物は無かった。
完全に液漏れをおこしていた。(自分では見れなかったけど)

腕が痛いから、反対の手に差し替えて・・・
と言ったら、先生の声、我慢しなさい!!
でも、看護婦さんがみたら・・・
液漏れをおこして膨れていたそうで・・・

とりあえず、反対の手に入るかどうか入れてみたら・・・
無事成功。
針が細いから良かったのだけど(と言っても、この産院としては細いだけのこと)


左手の針が抜かれ、熱いおしぼりを取りに行く看護婦さん。
液漏れした時に、早く散らすにはおしぼりで温シップが良いそうなのです。


とりあえず、無事出産する事が出来ました。
頭痛はそれなりの期間続いていたけど・・・


大変だったと言うけど、本人、自覚ありません。
大変だったのは病院スタッフ。


だけど・・・
この血圧の急上昇で・・・
私はいくつかの言葉を失いました。
自分の状況を説明する言葉。
そして・・・もともと苦手だった、人の名前。
産院のスタッフの人たちの顔はわかるのだけど、
せっかく覚えた名前が出てこない。

大部屋だったので同じ部屋の人の、その人の様子とかはわかるのに
名前が出てこない。
そのほか、いくつかの物の名前を失いました。

食べ物とか、味や香りやイメージはすぐにわかるのに
それを説明したくても名前が出てこない。
そのイメージを相手に伝える事ができない。



今でも・・・


こうやって文章にするのには問題ないのだけど、
人と会話をする時、言いたいことはイメージ的には出てくるのですが、
言葉が出てこないので、相手に言葉で伝えるというのが時間がかかります。





この日、じつはもう1件出産が・・・


3件立て続けに出産という日もあったけど、
私の出産は先生もかなり神経をすり減らし、大変だったそうです。
なじみの助産婦さんに、1週間お産をしたくないとこぼしたそうで・・・





主人は夕方、いつもの時間に産院へ来ました。


病院内ではわからなかったけど、私が出産した時間は台風が一番ひどかったとか。


そしてその夜、奥尻島では地震と津波。
このことを知ったのは、数年後でした。





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最終更新日  2005年07月12日 09時20分12秒
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