真贋を見分ける目
開運!なんでも鑑定団と言う番組がある。夫がアンティークの趣味があり特にエミールガレのコレクターで毎回 見てはいるが此の頃は良いガラスアート作品が無い。ガレの没後(1904年)100年の2004年からは優れた美術品の海外持ち出しが規制され 今は お!と思う作品に中々出会えない。然し 考えてみると日本には鑑定士と言う称号は無いのだ。ヨーロッパの様に骨董専門学校がある訳でも無く国家試験も無い。だから時折「え!」と思う額が付けられると吃驚する。ガレの作品は 白の時代 黒の時代 海底シリーズ 様々だが時代を追って夫はオリジナルのみ集めた。一番最初の購入品18年前 エミールガレ葡萄紋 ゴメンネ あとは非公開です。 我が家は動物が居る為 ランプ類は一切買わない。時々 百貨店等で「アンティークガラス展覧会」なる催しが有るが注意して見て欲しい。特にランプ類・継ぎ目は無いか傘の部分と下部の模様は同じか(若しくは統一されているか)良く似た模様で傘と胴体が別物なのにセットされている事が時々ある。花瓶なら口が欠けた部分を修理する時に欠けてしまった部分を修復する為に仕方なく長さを短くカットして直してある場合が有り得るので全体のバランスから完品かどうか推察しなければならない。 百貨店でも あれ?と思う品が時々並ぶからだ。そして一般的に「まさか百貨店で贋作は売らないだろう」と顧客は誰だって頭から信じ込んでいる。だって百貨店はフリマでも無く蚤の市とも違うのだから。顧客の信用を失っては本末転倒でしょう。2年前 展示初日に夫がある品に目を留めた。「どう考えても変」花瓶だったが即 美術担当に言って其の商品展示を止めさせた。付いていた価格は1500万(消費税別)然し贋作だった。「売れる前で良かった・売却後クレームが付いたら大変!百貨店の名に傷が付く」美術部門担当員は胸をなでおろした。高額な品を買う時は余程 普段から勉強して置かないと駄目。どの世界でも同じで「良い本物を一杯見た人間が一番賢い」オリジナルか工房モノか 一目で見抜く眼力を養わない内に高額な品に決して手を出さない事が大事である。私は別の角度から鑑定団を見ている・ソレは島田紳助の司会。彼の軽妙なアドリブで番組は続いていると言っても過言じゃ無い。鑑定士?の中では書画を担当する田中大氏が一番マナーが良い。どんな贋作であろうと必ず彼は書画を鑑定時ハンカチを使用する。各美術館には学芸員を置かねばならないが彼らは「何が館内にあるか」は知っているが各美術品の価値判断を見抜くだけの知識が不足して居る場合が多い。つまり勉強していない人が多いと言う事です。フランスの様に鑑定士免許を取得する為に学問を修め鑑識能力を時間を掛け養い実際にオークション等で更に目利きになって一人前になる場合と日本とでは余りにも鑑定士?の知識と見識 経験期間が異なる。騙されるかも?と思う場合は買わない事です。安ければ贋作と判っても納得の範囲内ですが・・「おたから」は人によって様々で「大好き」な品ならソレが贋作であろうと一向に構わない筈が「投資目的」で買う人が増えると・・哀しくなります。 この作品は京都で活躍している高井弘明氏(若手日本画家)の作品 タイトルは「想」(おもう) 私のお気に入りの絵です。 彼に猫を一頭プレゼントした時にお礼として頂きました♪ 一部追記部分として加筆しました (午前5時48分)