2006/05/14(日)21:26
検証!ネフ社版「CIRCUS」と福音館書店版「サーカスがやってきた」の違い
先日来、よぐちたかおさんの仕掛け絵本「サーカスがやってきた」(福音館書店刊)
についてレポートして参りましたが、ついに、その外国語バージョン、
ネフ社版の「CIRCUS」がとうとう手許に届きました
2006.04.29のブログに、作者のよぐちたかおさん自身から
福音館書店版とネフ社版は少し違うとコメントを頂いておりましたので、
どのように違うのかを探すのが楽しみです
では、検証を始めますよ~。
皆さん、準備は良いですか~?
まず、最初の違いは、当然ですが言語の違いです。
「サーカスがやってきた」は日本語のみですが、
「CIRCUS」はドイツ語、英語、フランス語、イタリア語の四ヶ国語で訳されています。
次に表紙を見てください。
「サーカスがやってきた」の表紙にはなかった花火が「CIRCUS」の表紙には入っています。
背表紙をご覧ください。
日本語版は福音館書店のマーク、ネフ社版にはネフ社のロゴが入っています。
(ネフ社のロゴが入っているだけでとてつもなくオシャレに見えてしまうのは、
私がネフ病の患者だからでしょうか?)
さあ、本を裏返してください。
裏表紙には玉を背にしたクマが手を振っている絵がありますが、
「サーカスがやってきた」より「CIRCUS」の方が絵が大きいんです。
そして、差異にカウントするような物ではないかもしれませんが、
「CIRCUS」は絵だけしか印刷されていないのに対して、
「サーカスがやってきた」の方は出版社名やバーコード等が印刷されています。
次に気づくのが、「サーカスがやってきた」には表紙カバーがあるけれど、
「CIRCUS」にはないこと。
このあたり、福音館書店版の方がお得なんですよ♪
このカバーを外してみてください。
ほら、ほんの少し違う絵が出てくるんです。
サルとイヌの位置が逆になっていますね。
そしてサルが持っているバトンとイヌが持ち、イヌが吹いているラッパをサルが吹いているんです。
なんだかここで「あ、やられたな」って気分になりました
裏も確認しましょう。
カバーでは玉を背にしたクマが手を振っていますが、本体の方ではクマが玉乗りをしています。
サプラ~イズ!
これは隅々まで調べつくした人だけが味わえる感動ですね♪
さて、中身を見ましょう。
まず、扉絵の部分。
「サーカスがやってきた」のタイトルは朱色に紫の影のついた立体感のある文字ですが、
「CIRCUS」は黒のゴシック体の文字です。
そのため福音館書店の方は子供向きな印象ですが、
ネフ社の方はシャープでスタイリッシュな大人向きのイメージになっています。
そして本文。
全部で20ページあるのですが、当然ながらすべて同じ絵です。
しかし、良く比べると造型が同じでもわずかに色味や濃淡が違う部分があります。
このあたりは印刷所が違うから色も違ってくるんでしょう。
最後に、ついでですからこの本に添付されているガイドのパンフを比べてみましょうか。
「サーカスがやってきた」と「CIRCUS」ではページ数が違います。
「サーカスがやってきた」は8ページ、「CIRCUS」は6ページです。
多分、「サーカスがやってきた」で解説されているパラパラ漫画のくだりや
「1枚の絵が動いてみえるひみつ」が省かれているのでしょう。
結論!
福音館書店の「サーカスがやってきた」の方がかなりお得♪
ネフのファンでない限り、
日本語版の福音館書店の「サーカスがやってきた」の方をお勧めいたしますよ。
ネフのファンの方は、両方購入して、
ネフ版は保存版として取っておき、福音館書店版の方を遊ぶために開封してくださいね。
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サーカスがやってきた
あっ、絵が動く! 不思議な絵本 ネフ社 サーカス(naef circus)