ピーター・バフェットの株式日記

2007/09/05(水)10:47

日本精工-今絶好調そして今後の見通しは

工作機械セクター(18)

これも第一級の情報ですね。 一つの記事からどこまで考え抜くか。 あなたの頭の構造が問われています。 日本精工社長朝香聖一氏―軸受け、足元の需要は?(機械発景気を読む) 2007/09/05,  産業機械や自動車の生産好調を受け、軸受け(ベアリング)需要が拡大している。二〇〇七年度の国内生産額の予想は、前年度比三%増の七千二百二十億円。三年連続で過去最高を更新する見通しだ。国内各社は供給体制の拡充を急ぐが、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題による金融市場混乱で、顧客企業の投資意欲減退を懸念する声もある。最大手、日本精工の朝香聖一社長に現状を聞いた。  ――足元の状況は。  「建設機械や工作機械など産機向けは中国・インドを中心とするアジアと欧州向けが好調だ。日本が中国の成長で恩恵を受けたように、欧州も東欧の需要拡大で、製造業全般の堅調が続いている。北米は動きが鈍っているが、世界の他の地域の好調により生産が追いつかない状況だ。自動車は内需は伸び悩んでいるが、アジアの成長に支えられている。中国市場は今年、二割拡大する見通しで、東南アジアもいい。国内自動車各社は海外で販売を伸ばしており、軸受け業界にも好材料になる」  ――軸受けの需要は当面、堅調に推移するか。  「産機向けは腰折れの雰囲気は全く感じられない。自動車も一二―一三年の世界販売台数は、現状に北米の市場一つ分くらいを上乗せした八千五百万台前後になると予想している。中期的に安定成長が続くだろう。もっとも、自動車はエンジンだけを動力とする車から、ハイブリッド車や電気自動車などへ徐々にシフトする。軸受け業界も変化に対応した開発を進めることが条件になる。当社も着手しており、そう大きなハードルにはならない」  ――中国経済は全体としてどう見る。  「インフラ整備や個人投資の伸びは当面続く。注視しているのは在庫の状況だ。〇一年のIT(情報技術)バブル崩壊と同じ構図が中国で起きることを危惧している。当時は、電子部品の在庫をため込んだ業者が急に注文を止めたことが引き金になった」  「現地ディーラーから、軸受けや(工作機械や半導体製造装置に使う)直動案内装置の在庫や販売データを定期的に上げさせ、よどみがないかチェックしている。最近は顧客や当社のサプライチェーン管理の精度も上がっている。大きな混乱はないと思うが、情報収集に万全を尽くしたい」  ――サブプライム問題の影響を受け株式市場が乱高下するなど、不安材料も出てきた。  「経済の基調は揺らいでいないが、過去の不況はいずれも株式市場の波乱から半年以内に実体経済に影響が出ており、慎重に見極めたい。来年二月くらいまでは要注意だ」  ――日本精工としての対応はどう考える。  「八月二十日に緊急会議を招集、情報収集をこまめにやるよう指示した、異変が生じたと判断すれば、増強中の工場では設備拡大をすぐにやめさせる。現状では不安材料はなく、(海外展開加速や〇八年一月予定の国内新工場稼働など)成長戦略をやめる気は全くない。ただ、ここ数年、円安にも助けられ右肩上がりの成長が続き、ぜい肉がついている可能性もある。これを機にコスト構造を再点検し、体質を強くしたい」  ――設備投資の戦略はどうするのか。  「経済に波乱がなければ、産機向け軸受けの能力を拡大したい。〇八年一月に神奈川県に新工場を稼働させるが、まだ足りないという認識だ。既存工場のスペース活用なども含め、増産の手だてを考えていきたい」(聞き手は国司田拓児)

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