岡本さん【ムクムクコラム vol.7】『嘘つきは・・・』 text= TOMOKO OKAMOTO --------------------- 「嘘つきは泥棒のはじまり」 このことばを最初に聞いたのはいつのことだったか? 「泥棒」の意味がわかっていたので少なくとも3~4歳よりは長じていたはずだ。 その時、「泥棒になるのはイヤダ!」と思ったことを記憶している。 ここで「私は嘘をついたことはありません。」などと大嘘をつく気もないし、 日々繰り返されている政・官・民、あまたの嘘を取り上げる気はない。 一番大切で難しいのは「自分自身に嘘をつかない」ことではないだろうか。 最近、催眠術のことを書いた新聞記事を目にした。 「冷たくない、痛くない」という催眠術をかけられた人が、本来なら数秒も浸けていられない氷の入ったバケツに左手を入れて平気で浸け続けていた。しかし、その人の右手にペンを持たせて、「いま思っていることをなんでも自由に書いてください。」と言ったら、「痛い、痛い、手が痛い、早く手を出したい!」と書いた。 どんなに催眠術をかけていても、深層では本当のことはちゃんと知っている。 というような内容であった。 現代はあふれかえる情報、スピードや結果を求められる。 そんな中で、自分の言動が果たして本当に自分から内発しているのか? もしかしたら何かに振り回されたり、考慮したりして、自分の本意ではないことをしていないか? そんなことを省みることも、真実をみる気概もなく行動しては居ないだろうか? 本当は知っている。 ゆっくりと、真摯に、自分と対峙して、自ずと感じ取れる自分を大切にしたい。 『自分自身に嘘をついていませんか?』 唯一無二の「自分」の生き方を、 自分自身で盗み取ることのないように・・・ 日本無垢研究所 所長 岡本朝子 ------------------ ■岡本朝子プロフィール 製紙原料商の三代目として東京都文京区に生まれる。 思春期の頃から心理学に興味を持ち、学習院大学文学部心理学科を卒業後は、 東京学芸大学の研究助手などを務める。 実家が不動産賃貸業に事業転換したことにより地元の不動産会社に就職し、 17年間不動産の経営・管理を学ぶ。現在は父親の会社を継いでいる。 Heiz銀座では「日本無垢研究所」を設立。自分の中にあるものを素直に表に出す 「無垢の心」こそ、今の人間に最も必要であるということを世界中に広めることを志す。 ■LINK OKAMOTO HOMEPAGE 株式会社岡本と日本無垢研究所のホームページ。 AUCH!漫画 ・岡本さんの2ページ漫画。必殺仕事人ってことがわかります♪ GCC劇場『銀座のなべ』第7話・・二日酔いの巻 ・映像作家「七海人」プロデュース代表作品。出演:岡本朝子、渡邉孝典。 ■関連記事 ・豊田さんの記事にGO! ・七海人の記事へGO! ■Heiz新価値度58(サ度100・TQ度100・BQ度10・銀座度0・EDGE度80) 子供時代に人に対して嘘をつくな・・ってことしか教わらなかったな~。昔の日本には「自分(=魂)に嘘をつかない」という概念はあったのだろうか?心の中に神を宿す密教の概念は「自分の中にある神を信じること」というのが教義だったと理解しているが・・・。(編集部) 目次に戻る Heiz銀座広報誌【新価値通信BE☆SEE 第7号】 |