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カテゴリ:感覚で楽しむア~ト
昨日、図書館に行ったついでにMoMAに寄ってきました。6/26~9/12までCézanne & Pissarro展をやっているので、真っ先に6階の展示室に・・。
親交のあったポール・セザンヌとカミーユ・ピサロの1865年~1885年の作品を展示してありました。面白い試みは二人の絵を並べて展示してあることです。こういった試みの裏には一昨年からピサロの曾孫ジョアキム・ピサロが学芸員としてMoMAの一員になったことも大きいようです。 セザンヌはピサロを師と仰ぎ、1872年、ポントワーズに住むピサロを訪ねます。最初はピサロの絵を模写していたそうですが、その年からピサロ一家と一緒に住み始めます。 二人の作品が並んで展示してある・・といっても、初期の頃の作品は、正直、どっちがセザンヌでどっちがピサロかわからなかったです。しばらくは一人で「こっちがセザンヌ・・」とアテッコをしながら見ていました。不思議なもので、二人の生活が続くほど、作品に違いが出てきます。セザンヌの絵は、平面的ですが一つ一つが生き生きとしているように感じました。・・ダイナミックというのかな。一方ピサロの絵は写実的といいますか遠近感をもたせる描き方です。 私の中でセザンヌの絵は、静物画がこれまで印象的でした。桃のミズミズシサが伝わってきそうな写実的な絵です。静物画はピサロと別れた後に描かれたようです。もともとセザンヌは人嫌いらしく、人物を描くよりは静物画や風景を描く方が好きだったのかもしれません。 ピサロの描いた『セザンヌの肖像』はとても素敵です。一緒に住み始めて2年後の1874年に描いたものです。人物もとてもチャーミングで、背景の絵もとても洒落ています。本当に絵を通して見ていると、二人の高いレベルでの友情に少しうらやましくもありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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