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カテゴリ:感覚で楽しむア~ト
友達は昨日、日本に向けて旅立ちました。今頃は明日の出社に備えて寝ているのかなぁ。たまたま今日は仕事が休みなので、朝から旅の思い出を日記にアップしております(お土産に持ってきてくれたピップを肩に貼っております)。
今回の旅行では美術好きな友達のお陰で、久しぶりにメトロポリタンとクロイスターズに行くことができました。 メトロポリタンではエジプト美術→屋上(Roof Garden)→近代美術→ヨーロッパ絵画→日本などのアジア美術と周りました。ちなみにこの日は2時間のセントラルパーク散歩で幕を開けた1日だったのですが、気がつけば2時間半メトロポリタンにおり、その後グッゲンハイムに行ったのであります・・ 夏期のみ開放される屋上では、なかなかシュールな展示物が公開されていました。"Cai Guo-Qiang" (蔡國強)という今はニューヨーク在住の中国人アーティストの4作品でした。写真のワニは"Move Along, Nothing to See Here"という作品で、模型のワニに空港で没収された安全ピンやナイフが刺さっています。 他に、火曜から日曜の正午に黒煙が打ち上げられる"Clear Sky Black Cloud"(もともと火薬を使ったダイナミックな作品の芸術家のよう・・)、約2.9Mの厚さのガラスにぶつかって命を落としたような鳥の死骸が数羽横たわっている"Transparent Monument"、69ものの最近の出来事や人物をレリーフにした"Nontransparent Monument"がありました。 メトロポリタンは4大美術館の1つですから、た~くさんの有名な美術品が置いてあります。だんだん有名な作品を観ていることに麻痺してきます。その中でも必ず長時間観る作品がピカソの"Portrait of Gertrude Stein"(『ガートルード・スタインの肖像』写真下)。この作品、高校時代の英語のテキストに載っていました。 アメリカの詩人・小説家であるガートルードが肖像画を依頼したとき、ピカソは何日も絵を描かず、じっと彼女を観察していた。そして、ピカソは自分のアトリエでモデル無しで描きあげた。実際に出来上がった絵を観た時、ガートルードは「似ていない」と批難。それに対してピカソは「実際のガートルードが絵に似てくる・・」と言ったとか・・ 確かそのような内容で、この絵の隣にそっくりの歳をとったガードルードの写真が並んでいました。それを知ったときピカソの天才を感じ、この絵を観るたびにその話を思い出します。 近代美術・ヨーロッパ絵画を観て、かなり歩き周り最後は日本の美術を観て出ようかぁ・・と歩いていると、美術館の係員の人に「ニホンノヒトデスカ~」といきなり話しかけられました。かなり日本語が堪能で、日本に4年公務員として留学していたらしい。身振りが完璧日本人で、今は2人の子ども・奥さんとニュージャージーに住んでいるそう。自称広い家に住んでいるようで、次来るときはゼヒ・・と誘ってくれました。職務を忘れて話しまくる係員。今も公務員として仕事を与えられているそうで、普段は8時間、金曜は12時間の勤務らしい。。ランチ休憩が1時間、お茶の時間が30分とか勤務形態まで一通り説明してくれた後、「日本の美術やお庭ミタ?」と案内してくれました。 美術館で立っている係員は司書なのかと思ったら、国から派遣されることもあるんだなぁ・・と初めて知りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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