マンハッタンで考えてみた

2008/05/29(木)21:29

「生協の白石さん」

本/映画が好き!(67)

 今日はMemorial Day(戦没者追悼記念日)で、祝日です。この週末はメモリアル・ウィークエンドと呼ばれ、会社も3連休で旅行する知人も多いです。我家ですか?旦那さんが家で仕事をするというので、私もヤンキース戦が始まるまでは仕事をしました。  さて、今更ながら「生協の白石さん」を読みました。東京農工大学の生協の購買部にいる白石さんによる「ひとことカード」の返事を収録したものです。発刊が2005年11月だから、かれこれ3年位前のブームだったんですね。当時、何人かの友達に「白石さんってひまわりみたい」と言われたことがあったのですが、読んでみて、それはそれはスゴイ褒め言葉だと知りました。言ってくれてありがとう、今頃違ったと気付いてるかな。  「ひとことカード」の上段に生徒からの質問があって、下に白石さんのコメントがあります。最初は私ならどう回答するかなぁ・・と思っていましたが、すぐに白石さんの柔軟性に脱帽し、あとは声をあげて笑ってしまいました。  なぜか「野球チップス」についてのコメントが多い。この「生協の白石さん」に気付いてブログ化した上條さんによると1番コメントが多いのは「野球チップス」次いで「恋愛相談」そして「単位」。読んでいて傑作だったのは青春の1ページって地球の歴史からするとどれくらいなんですか?という質問に対する白石さんの回答。 皆さんは今まさに1ページずつめくっている最中なのですね。羨ましい限りです。地球の歴史としいよりも、私の歴史からすると、目次でいえばかなり前の方です。いつでも呼び出せる様、しおりでも挟んでおきたいものです。  東京農工大学の学生さんの雰囲気が本を読む限り、とっても素直で勉強に熱心な印象を受けました。先日、こちらの大学の卒業式に出たばかりなので、彼らの学生生活がオーバーラップして羨ましくもなりました。白石さん自身も、本の最後に一緒に学生生活を過ごした寮の仲間に謝辞を送っています。  青春って本当に栞を挟んで、時々戻る場所なんでしょうね。 上條さんのブログがんばれ、生協の白石さんは上條さんの卒業と共にこの春に最後を迎えていました。でも、白石さんは今でも「ひとことカード」にコメントを書き続けているようです。  「生協の白石さん」を初め、日本に帰る友達から本を数冊もらいました。いつ読もうかな・・と思っていた矢先、結婚して始めての2人旅行に奥様に気を遣いすぎたのか、旦那さんがダウンしました。木曜の夜から金、土とお眠り姫状態に。私は以前から書きたかったボルチモアの旅行記をアップし、「生協の白石さん」、「野ブタ。をプロデュース」(白岩玄著)、「インストール」(綿矢りさ著)、「リトル・バイ・リトル」(島本理生著)と金曜日の夜から約1日で読んでいきました。  偶然にも3人とも1983年、1984年生まれと若く、女性2人は高校在学中に執筆した作品。若いとは言い切れないくらい、よくその当時を観て分析しているなぁ・・と思いました。高校のときって非難される前に、生意気な言動をしてしまう。だけど、親にはわかっていて欲しいと思う。そんな大人にも子どもにもなりきれない気持ちをよく書いていると思いました。3人の中では綿矢りさの文章が1番好きです。自分に酔っているような文章も無く、一文が長くても読みやすい。彼女の「蹴りたい背中」より、「インストール」の方が好きだな。

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