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テーマ:路上観察(381)
カテゴリ:感覚で楽しむア~ト
もう終わってしまった展示ですが、The New York City Waterfalls(滝のアート)と同じpresented by Pablic Art Fundの作品です。Pablic Art Fundによる直近の作品がこのChris BurdenによるWhat My Dad Gave Meでした。丁度ロックフェラーセンターの前、5番街沿いにこの作品は置かれていました。気付いたときはとても天気の良い日だったので、スティールの枠組みがキラキラ輝いていました。写真に撮ったもののすっかり忘れており、滝のアート関連の記事を読んで思い出しました。
クリス・バーデン氏は1946年ボストン生まれ。こういうメカニック的な作品を造っているのかと思いきや、アクション・アート、ボディー・アートと呼ばれる分野のアーティストだそうで、1971年には"Shoot"と呼ばれる作品で有名になったとか。これは実際に自分の腕を銃で打たせて、その映像を作品として発表したもの。 この"What My Dad Gave Me"も作品として見たときは、精巧なレプリカなのねぇ・・と思いはしたけど、どうしてこのタイトルなのか・・と首をひねっておりました。実はこのレプリカ、100万個以上のおもちゃのエレクターをつなぎ合わせたもの。エレクターとは何ぞや?と思ったら、台所や物置にあるスチール製のラックのこと。アメリカでは組み立ておもちゃのことも言うそうです。 クリス・バーデン氏自身もこのおもちゃのエレクターに魅せられてこの作品を思いついたと言っています。どんなおもちゃなのか調べたらA.C. Gilbert Erector Setといって、かなり精巧なおもちゃです。発案者あるギルバートさんは、NYの建設中のビルを見てこのエレクターセットを思いついたそうです。そのNYのビルのレプリカを実際にエレクターの部品を使って造るなんて、究極のおもちゃですね。だから「パパが僕にくれたもの」なのかな。 ロックフェラープラザは常夏のようです 実際にこの作品は高さ62フィート、約6階分あります。こういうドールハウスというか建物に関する芸術って好きです。MoMAで今面白い「家」のアートを開催中なので、それはまたの機会にご紹介します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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