頻脈?心拍数が多いということ ― 回復の途中にいるということ ―
でっかいかき揚げののったぶっかけうどん!美味しく頂きました。頻脈?心拍数が多いということ ― 回復の途中にいるということ ―昨年1月下旬に抗がん剤治療が終わってから、1年2ヶ月が過ぎました。体調はおおむね安定していて、訪問リハビリや通所リハビリを続けながら、下肢の機能も少しずつ回復が続いています。歩行器での歩行練習も少しずつ増えてきて、生活の中でできることも増えてきました。体の回復という意味では、ゆっくりですが前に進んでいると感じています。ただ、ひとつ気になっていることがあります。それは「心拍数が多い」ことです。■ 安静でも心拍数が100前後リハビリのときには必ず血圧、体温、心拍数などのバイタルを測ります。私の場合、安静時 100〜110リハビリなどで体を動かすと 120前後少し強めの運動をすると 130前後休むとまた110前後に戻る調子がいいときは90台のこともあるだいたいこのような感じです。息苦しさがあるわけではありませんし、胸が痛いとか、脈が乱れる感じもありません。血圧はだいたい110/70くらい、体温は36.1〜36.5℃くらいで安定しています。それでも、安静で心拍数が100前後というのはやはり少し多い気がして、ずっと気になっていました。■ 検査では特に異常はなし大学病院に入院していたときに、心エコー(心臓の超音波)心電図を調べてもらっていますが、特に問題があるとは言われませんでした。最近の血液検査でも、貧血なし炎症反応なし電解質異常なし腎臓・肝臓も大きな問題なしという結果でした。つまり、心臓が悪いとか、血液の問題とか、はっきりした原因は見つからないけれど、心拍数だけが少し多い状態ということになります。■ 心拍数が多い理由を考えるいろいろと話を聞いたり、自分でも考えてみたりして、今はこう考えています。私はこの2年間で、抗がん剤治療長期入院下肢麻痺ベッド中心の生活車椅子生活リハビリ開始歩行練習開始という経過をたどってきました。長い間、体を動かさない期間があり、筋肉も体力もかなり落ちました。そして今は、リハビリで少しずつ体を作り直している途中です。筋肉が減ると、心臓は1回で送り出せる血液の量が少なくなります。すると、血液を体に送るために「回数を増やす」必要があります。つまり、体力が落ちていると、心拍数は増える。体力が戻ってくると、心拍数は少しずつ下がってくる。そういう関係があるようです。■ 血圧が少し低めなのも関係している私の血圧はだいたい110/70くらいです。高血圧ではありませんが、どちらかというと低めの方です。血圧が少し低めだと、体は血流を保つために心拍数を増やします。これも、心拍数が多くなる理由のひとつのようです。つまり、血圧やや低め筋肉量少なめ体力回復途中リハビリで活動量増加自律神経もまだ回復途中こういう条件が重なって、安静でも心拍数が100前後になっているのではないかと今は考えています。■ 心拍数は「回復のバロメーター」いろいろ話を聞いていて、なるほどと思ったのは、心拍数は体力や回復の状態を表す数字でもあるということです。一般的には、安静時心拍数体の状態100回復途中95少し回復90回復中85かなり回復80良い状態70とても良い状態だいたいこんなイメージだそうです。そう考えると、今の私はまだ「回復途中」の数字なのだと思います。■ 焦らず、時間をかけて回復していくがんの治療が終わってから1年2ヶ月。長いようで、まだ1年2ヶ月です。歩けなかったところから、歩行器で歩く練習ができるようになり、生活の中でも少しずつできることが増えてきました。心拍数も、もしかすると体の回復とともに、今年は95くらい来年は90くらいその次は85くらいそんなふうに、ゆっくり下がっていくのかもしれません。■ 今はまだ回復の途中最近思うのは、私はまだ「元に戻った」のではなく、「回復の途中にいる」のだということです。歩くことも、体力も、そして心拍数も、全部がまだ途中なのだと思います。だから、心拍数が少し多いことも、悪いことと考えるより、体がまだ一生懸命働いている証拠、回復の途中にいる証拠と考えて、もう少し長い目で見ていこうと思っています。焦らず、無理をせず、リハビリを続けながら、少しずつ体を作り直していく。そんな気持ちで、これからも過ごしていこうと思います。■ 関連記事今回の記事とあわせて、治療の背景や、回復の過程で感じてきた身体の変化について書いた記事です。続けて読んでいただくと、治療後の体の変化がよりつながって見えてくると思います。● 完全寛解後の不安 ー 頻脈の傾向?と向き合う今 ー完全寛解後、血液データや心エコー、心電図には大きな異常がない一方で、安静時でも心拍数が高めに出ることへの不安を整理した記事です。治療後の体がまだ「回復の途中」にあるのではないか、という視点で頻脈を見つめ直しています。● 脊髄障害に伴う「位置覚(深部感覚)障害」 ー 布団の中の足の位置がわからなくなる不思議 ー足が実際にはどうなっているのか、見えていないと分からなくなる不思議な感覚について、脊髄障害による位置覚(深部感覚)障害として整理した記事です。麻痺そのものだけではない、感覚の障害による戸惑いや不安についても書いています。● 脊髄損傷患者に起こる「足のむくみ」の仕組み ― 筋ポンプ作用の低下と車椅子生活 ―下肢麻痺や車椅子生活の中で続いてきた足のむくみについて、筋ポンプ作用の低下や長時間の座位との関係を、自分の体験を交えながらわかりやすくまとめた記事です。治療後の生活で起こる身体の変化を理解する手がかりになります。● 私の悪性リンパ腫と治療について(DLBCL・PolaR-CHP療法)びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と診断され、PolaR-CHP療法を受けることになった経緯や、下半身麻痺を含めた当時の状態を、自分の言葉でまとめた記事です。今回の記事の背景となる治療の全体像を知っていただける内容です。