
桜咲く頃には・・・。
2025年2月1日(土)。
抗がん剤治療の最終クールが始まってからおよそ一週間が過ぎた。ここまで来れば大きなトラブルはないだろうと、どこかで楽観していた自分がいた。
しかし、水曜日の明け方に発熱が起きた。以後、抗生剤とラクテック注の点滴が続き、血液検査ではCRPが高値を示した。偽痛風が起きないかという懸念もあったが、幸い症状は出ていない。昨日あたりから熱は落ち着き、体調は少しずつ安定してきた。
「これで最後なのだろうか。今を乗り越えれば、次へ進めるのだろうか。」
そんな問いが頭をよぎったが、同時に、治療は予定どおり進んでいるのだと自分に言い聞かせてもいた。
その頃、今後のスケジュールがほぼ固まってきた。
- 検査後はいったんリハビリテーション病院へ戻り結果を待つ
行き先や段取りは示されているものの、その先に何が待っているかはまだ確定していない。結果次第で進路が分かれる現実を、静かに受け止める必要があると感じていた。
それでも、ひとつの目標は揺らいでいなかった。
「桜の花が咲く頃には、家族の近くにいたい。」
この思いが、私の行動の基準になっていた。焦るのではなく、目先の一歩を確実に進めるための目印のようなものだ。
残された時間はおよそ一か月半。長いようで、あっという間に過ぎる時間でもある。
私は自分に言い聞かせた。
不安が消えたわけではない。PET検査の結果も、今後の治療方針も、まだ見通せない。しかし、その不確かさそのものを否定するのではなく、現実として受け入れ、できることに集中しようと思った。
抗がん剤治療の最終クールは、単なる治療の終わりではなく、次の段階へ移るための節目だ。これからは「治す段階」から「取り戻す段階」へ、重心が少しずつ移っていく。
春は確実に近づいている。桜が咲く頃、私はどんな場所にいて、どんな自分でいるのだろうか。
その問いを胸に抱きながら、まずは今日のリハビリに向き合う。そう心に決めている。
2025年2月4日 火曜日 16:28 撮影
大学病院でのリハビリ最終日。二人のPTの先生方には本当にお世話になりました。胸から下が全く動かないときから7ヶ月。ここまで。感謝しかありません。
「ありがとうございました。」

