055351 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

酒とアートとカメラとわたし

酒とアートとカメラとわたし

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

プロフィール

@tomo5

@tomo5

フリーページ

お気に入りブログ

ニホンザルのパンチ… New! 夢 みるこさん

コメント新着

ひめりんご♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪@ 偶然! 私もリンク貼りました。 誰か買ってぇ~~

日記/記事の投稿

購入履歴

お買いものレビューがまだ書かれていません。

カレンダー

2026.01.24
XML
テーマ:闘病記(2284)



段差がなく、誰にとっても使いやすいリビングダイニング




28歳の僕へ。




君はいま、結婚を前にして家を建てようとしている頃だね。

これから始まる生活を思い描きながら、間取り図を眺め、

「この家で、どんな人生を送るんだろう」と胸をふくらませている頃だと思う。




鉄骨系のユニット住宅を選び、

その家で結婚生活をスタートさせ、一人娘が生まれ、子育てをした。

楽しかったな。


やがて家を増設、

一階には車が2台縦列で入るガレージをつくり、

二階、三階には趣味に没頭できる自慢のアトリエを持った。




その選択は、間違っていなかった。

この家は、確かに僕と僕の大切な家族の人生を支えてくれた。




58歳で住宅ローンを完済し、

63歳で仕事を第一線から退いた。

その後、非常勤で週に2日だけ働きながら、

「さあ、これからだ。」と思ったそのときだった。



病気と、いまの暮らし




2024年、

僕は びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL) と診断された。




治療を受け、命はつながった。

けれど、脊髄に障害が残り、

下肢の自由は大きく制限されることになった。




2026年1月現在、僕は車椅子で生活している。




脚の痙性に悩まされながらも、毎日リハビリを重ね、

体幹を鍛え、車椅子やベッド、自動車への移乗動作を繰り返し、

少しでも「できること」を増やそうとしている。




正直に言えば、悔しさもある。

戸惑いも、情けなさもある。




それでも僕は前を向いている。

失ったものより、

いま残っているもの、

これから取り戻せるかもしれないものに目を向けて生きている。



水回り ― 自立を支える、いちばん大切な場所



家づくりについてまず、トイレの話をしたい。




28歳の君は、トイレを「ただの設備」だと思っているのではないだろうか。

でも、68歳の僕には今、はっきりわかる。




トイレは、人の尊厳を守る場所だ。




トイレの作りについては、

引き戸であること。

車椅子でも方向転換できる広さを確保すること。

将来、手すりを設置できる下地を採用すること。

便器の位置を変えられる余白を作っておくこと。




これらは、特別な配慮ではない。

未来の自分を助ける、大切な当たり前の設計だ。





誰にとっても使いやすいトイレ空間


 



浴室も同じだ。




段差のない出入口にすること。

滑りにくい床材を使うこと。

洗い場と浴槽の高さを揃えること。

そして浴室暖房をつけること。




それは快適さのためだけではない。

命を守るための装備でもあるのだ。



段差をなくし誰にでも使いやすい浴室




​​

廊下と階段 ― 家の中に「壁」をつくらない




廊下は、できるだけ広くしてほしい。




車椅子が通れる。

介助者と並んで移動できる。

家具や医療機器があっても動ける。




これは贅沢ではない。




そして、階段については、あえて言う。




二階や三階に、人生で一番大切な場所をつくらない。




君がつくったアトリエは、確かに幸せな空間だった。

でも、今の僕はそこへ行けない。




将来、昇降機やエレベーターを設置できる構造についても考えておいてほしい。

あるいは、割り切って生活の中心を一階に置くということを想定した間取りを考えておくこともいいかも知れない。


階段は、ある日突然、越えられない壁になることを今、痛感している。


家の外 ― 本当のバリアは、玄関の外にある




玄関までの動線に段差をつくらないこと。

スロープを後付けではなく、前提にすること。

雨の日でも滑らない素材。

夜も安心な照明。




そしてガレージ。




車を降りてから家に入るまでが、今の僕には一番不安だ。




車椅子でドアを全開にできる幅。

屋根付きの動線。

ガレージから玄関まで段差ゼロ。




ガレージは、車のための場所ではない。

人が安全に帰るための場所だ。



バリアフリーでは足りない
― ユニバーサルデザインという考え方 ―



ユニバーサルデザインという言葉を覚えてほしい。


それは、障害者のためだけの家ではない。


若い人も、子どもも、高齢者も、

誰にとっても使いやすい家という考え方だ。




段差がない家は、誰にとっても快適であるし、

引き戸は、荷物を持っていても便利だ。




ユニバーサルデザインの考え方は未来のためではなく、

今を心地よく生きるための設計なんだ。



参考にしてほしい考え方




    • 国土交通省「住生活基本計画」「高齢者等配慮住宅」

    • 長寿社会対応住宅の考え方(バリアフリー+可変性)

    • 住宅メーカー各社の「終の棲家」「生涯住宅」提案

    • 福祉住環境コーディネーターの情報サイト



最後に




28歳の僕へ。




君が建てた家で、

僕は確かに愛する家族とともに幸せに暮らしてきた。




だから、僕がこの手紙を書こうと思ったのは、

28歳の僕を否定しているわけではなく、

68歳の僕が病気や障害を経験したことで学んだ知識や知恵、家づくりの考え方を

君と共有したいと思ったからなんだ。





家は、夢を詰め込む箱じゃない。

変わり続ける人生を受け止める器だ。




病気になっても、

障害が残っても、

それでも人生は続く。




僕はいま、車椅子で生活しながら、

リハビリを続け、前を向いて生きている。




だから君も、

未来の自分に、ほんの少しでいい、

想像力を使ってほしい。




68歳の僕より。




​​​​​​​

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

にほんブログ村 写真ブログへ

にほんブログ村 酒ブログ ワインへ














お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.01.28 16:19:21
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X