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テーマ:闘病記(2289)
カテゴリ:治療とリハビリの記録
![]() 2024年2月7日 水曜日 撮影
脊髄障害を抱えてから、排便は「出る・出ない」だけの問題ではなく、生活の中で最も大きなテーマの一つになった。便意の有無、筋力、移乗、姿勢保持、排便後の処理、そして失禁のリスク。どれもが「自分の体がどこまでできるのか」を毎日確かめる行為で、正直しんどいと感じる日もある。 しかし、こうして振り返ってみると、少しずつ、確かに前に進んでいることを実感できた。 ■ 退院後の現在の排便動作車椅子生活の私だが、現在以下の排便動作は自分で行えている。
退院後5ヶ月、下肢の状態に波はあるが、初期のころに2回だけ便座に届かず床に落ちたことを除けば、今は余裕を持って排便動作を行えるようになった。これは大きな進歩だと思っている。 ■ 薬による排便コントロール排便管理の大きな支えになっているのが薬である。
マグミットは便を柔らかくし、グーフィスは腸の動きを促す薬。私の場合、マグミットを増やすと軟便や下痢になりやすいため、退院後は1日3錠に調整している。 ■ 生活習慣による工夫排便の調子には食事も大きく関わる。特に効果を実感したのは次の2つだ。
これらをよく食べていた時期は排便が非常に安定していた。 ■ 出ない不安と坐薬の使用体調によっては便が出ない日が続くことがある。3日目・4日目まで待てば自然に出る感覚はあるものの、翌日に通院や通所リハがある場合は「外で失禁したらどうしよう」という不安も出てくる。 そのため、必要に応じて前日に坐薬を使って排便を促すことがある。これは翌日を安心して迎えるための準備でもある。 ■ 排便管理の経過(2024年6月〜現在)● 2024年6月〜8月:紙おむつでの管理びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療開始直後から下肢麻痺が進行し、排便・排尿とも自力での管理が困難になった。 6月25日(メモより) 7月27日(メモより) この頃から「肛門のあたりが動く感覚」がわずかに戻ってきた。 ● 8月19日:初めての便座移乗(介助あり)リハビリ病院で作業療法士の介助を受け、初めて便座に座ることができた。しかし排便のコントロールはまだ難しかった。 ● 9月10日:紙おむつ → リハビリパンツへ介助を受けながら便座での排便が可能に。 ● 9月26日:大学病院に帰院リハビリ病院で撮影した移乗動画を看護師に見せ、介助で排便ができるようになった。治療開始から3ヶ月、念願だった「便座で排便」が実現した。 ● 2025年3月13日:完全寛解治療が一区切りつき、身体機能の回復に集中できるようになった。 ●3月25日:回復期リハビリ病院へ転院●6月末:自立排便の獲得手すりを使った立位保持が安定し、ズボンやリハビリパンツの上げ下げが可能になり、自己判断でトイレへ行けるようになった。 ●8月21日 退院〜現在退院後は便秘気味の日もあるが、便失禁はほとんどなくなった。体幹の安定、下肢筋力の向上が排便機能に良い影響を与えているように思う。 ■ この1年7ヶ月の変化を医療的に振り返る① 感覚の回復は神経再生のサイン便意や肛門周囲の動きなどの微細な感覚は、仙髄(S2〜S4)の神経が担っている。最近の「わずかな便意」や「肛門の動き」は、神経の可塑性(つながり直す力)が働いている証拠だと感じている。 ② 体幹の安定が腹圧を戻した排便に必要な腹圧は、体幹・骨盤底筋・腹筋の安定が不可欠。リハビリで座位・立位が安定したことで、自然な腹圧が戻り、排便を押し出す力が強くなった。 ③ 筋緊張(痙縮)の変化は回復過程の一部ふくらはぎの張りや太ももの急な緊張は痙縮の一種だが、神経回復期には一時的に増えることがある。最近の体の反応は、そのプロセスの途中にいるように感じる。 ④ 自律神経の回復も影響している腸の動きは自律神経の影響を大きく受ける。治療の負担が減り、生活リズムが整ってきたことで、腸のぜん動が安定してきた。 ⑤ 失禁が激減した理由
■ 私なりの結論排便管理は、今も生活の中で大きなウェイトを占めている。長時間便座に座り続けることもあるし、出ない苦しさもある。それでも、この1年7ヶ月を振り返ると、確実に回復の階段を登っていると感じる。 便失禁がほとんどなくなったこと、便座への移乗が自立したこと、腸の動きや便意の感覚が少しずつ戻っていること。どれも、以前の自分にはなかった変化だ。 排便管理は正直しんどい。しかし、身体は確かに回復しようとしている。その動きを信じながら、これからも無理なく、生活の質を高めていきたい。 ▼ 関連記事はこちら 排便・痛みの変化と今後のリハビリの方向性 排便管理とこれからの不安と希望 久しぶりの「腰のビクッ」 ― 脊髄障害の身体が教えてくれること ― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.02.12 13:16:25
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