秋の朝
8月の終わりから9月にかけては今までほとんど参加したことがなかった中学生の記録会に呼んでいただいておりました夏のアナウンスボックスは前面がほぼガラス張りになっているプレハブ小屋のちっちゃいのをイメージしていただきたいのですが屋根から壁から窓から当たる直射日光その「温室効果」はまさに暑さに(ていうか熱さに)強い私でもしばらく中にいるとめまいがしてくるほどですがそれでも、外にいらっしゃる監察とかの先生に比べれば「陰」なんだから我慢、と思って頑張っております大阪の中学生は人数が多いので競技時間が非常にタイトでアナウンスもむしろ「あったら邪魔」くらいなタイムスケジュールですがそれでも決勝種目はなるべく決勝種目らしいアナウンスを心掛けております私がまだ新人アナウンサーだったころに中学校の記録会で通告をさせていただいたことがあるのですがまだ、記録会では「手動計時」が主だった頃の話ではありますがある中学校の顧問の先生に「うちの学校の子が頑張って先頭走ってんねんから 名前ぐらいアナウンスしてやってくれ!!」とボックスの外からリアルタイムで(競技中に)怒られたことを昨日のように覚えております大阪の中学校の選手は、ナンバーカードを「学校ごと」につけておりまして(どこの府県でもそうだと思うのですが)例えば、「大阪中学」の生徒は全員「111」番をつけている、とかですねしかも、手動計時ですから腰ナンバーカードもなくつまり、一つの組に「111」番の子が2人も3人も出ているので先頭は「大阪中学」とはわかっても、大阪中学の「誰」かはわからない、というしかも、その怒ってる先生は私が中学生のときもやっぱり怒ってることで有名(?!)な熱心な先生だったりするトラウマもあり(いや私は怒られたことないんですけれども。他校の顧問の先生やったし)そんな長距離レースは私にとっては限りなく「拷問」でした(:_;)それ以来、中学校の大会には怖くて行けなかった私当時の中学校の先生は、ナンバーカードでなく走り方とか「顔」とかで、「この子は誰」と認識しておられたのですまあ、今でもそうなんですけどそんなもんで学校の先生は私のようにまずレースを見て、先頭からナンバーカードを順に見てそれをスタートリストで確認してから名前を言うなどというまどろっこしいことはせずにレースを見たら誰がどこを走ってて、その出てる子たちのベストタイムから今日の体調まで知っているとかいうその時点で学校の先生にアナウンスで勝てるはずもなくやはり「情報の大切さ」というものを思い知らされる今日この頃です私だって、大阪マスターズの85歳の部とかに出てはる選手だったら過去の戦歴(?)も交えて瞬時にお知らせすることもできますよ!多分(:_;)最近は、実業団とかクラブ対抗とか社会人の方が出る競技会は、出場選手が大変に少なくて競技ダイヤはゆっくりしていますので、割と丁寧にアナウンスができるのですが学校の生徒さんの出る大会を見るとこの子たちは、一体どこに行ってしまうのだろう、とまた一方ではうちの両親が住んでいる地域では子どもの数が少なくて学校が統廃合されたり、全校生徒数がうちの子の学校の1クラス分くらいとかそんな話も聞いたりしてあの超過密スケジュールの大会を見ていると(それでも各校2人とかの出場制限がある場合もあるということですが)陸上の試合は、アナウンスなんかやろうがやるまいが賑やかに、とてつもなく盛りあがっているように思いますが社会人の大会で出場選手1人、とかの決勝レースを通告していたりすると陸上競技はこの先どうなるんだろうか私の可愛い子どもたちは、せめて楽しんで陸上をしているだろうかとそんなことが少し気になる今日この頃9月も結構、スケジュールがつまってきておりますので私は「楽しんで」競技会のお手伝いをさせていただこうと思っています(^O^)/