2006/03/08(水)18:18
お母さんの、お針箱
長い間探していた針箱、見つけたのは、去年の春でした。
随分昔、結婚したときにソーイングボックスをお祝いに頂きました。
せっかく頂いたのにあまり使いませんでした。
針や糸、ボタン、裁ちばさみなど何でも入るんですが、大きくて、取っ手も大きいのが付いていて、使いづらいんです。
そして、片付ける場所に困って、納戸に置きっぱなし・・・
絹糸も痛んでしまいました(これは私が使わなかったからです)
小振りの和箪笥風の針箱を使っていたんですが、これは小振りすぎて、裁ち挟みが入らない、はさみだけソーイングボックスに入れるのでちょっと不便でした。
そこで骨董市に出かけて、母が使っていたような針箱を探していたんです。
母の針箱は、日本昔話に出てくる、針山がニュッと突き出たタイプじゃなく全体に四角で引き出しが多めに付いているもの、クケ台も収納タイプ。
昭和のお針箱です。
これが、なかなか見つかりませんでした。
ある日、四条近くに用事があり、通りがかったリサイクル店をのぞいてみると!!あった!あったよ~!!
やっと出会えたお針箱は、店員さんが「今きたとこですよ」だそうで、まだ値段も付いていませんでした。
中を見ると、あまり使って無い様子、針山は無くなっていましたが、外見はとっても綺麗!
色も母の使っていた物とそっくり!!
もう、これを逃すと出会えないかもしれない・・・と思って購入しました。
相場はワカリマセンが¥2500-私的には安いと思ったんですが・・・
入れる袋も無い、とのことでビニールにくるんでもらい、紐を掛けてもらって、手にぶら下げて電車に乗って帰りました。
一番上は半分だけパカッと開きます。前の所に針山や糸切鋏など小物を入れてますが、台ごとはずれて、はずした奥に秘密の引き出しが・・・
お母さんの「へそくり入れ」ですね♪
見えませんが横側の後ろの方には、物差しを差す長細い穴、があります。
物差しが斜めにささって収納できるんですよ~
使うとやっぱり使いやすい、引き出しもキッチリしてるし♪
もう嬉しくて、(かといって裁縫をこまめにするようになったとは限りません)
子供の頃、母の針箱の引き出しを開けて、まち針をそろえたり、ボタンを出して分けたり、さわって遊んだり、指ぬきをはめてみたり、綺麗な糸を並べたりしたことを思い出します。
小さな引き出しの中から、小さなカワイイ物が出てきた、母のお針箱。
昔に返ったようで、見るだけで嬉しくなります。