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ヒロガルセカイ。

ヒロガルセカイ。

6

6.

いつも強引なくせに。
抱き締めたまま、じっとしてくれている志信さんにどきどきしてきました。
「アヤ。私の考えていることがわかるか」
「わかりません」
足元に転がる、真っ白いマシュマロをぼんやり眺めています。
「アヤなら私をその気にさせる」
「本当ですか」
「私がどうして欲しいのか・・おまえならわかるだろう」
少しづづ体を離します。動けるように。
「アヤには教えた。私の欲しいものを」
ゆっくり頬を撫でて体を緩ませます。
志信さんの掌の温度に反応して力が抜けていくアヤ。
腰を捉えるとそのまま抱え込んでテーブルの上に座らせます。
「・・誰かに見られるでしょう?」
「見せたいのか?」
「俺はかまいませんよ」
強がりなのか。
「・・そうでなければ。私のアヤ」
噛み付くような乱暴なキスで幕が開きました。
うっと呻くようなアヤの小さな声は志信さんの唇の中に吸い込まれます。
抗えない指は宙を舞って、後ろに回りこみ自分の体を支えます。
「は!」
息を吐くと、がくんと体が折れます。
乱れたシャツの中に入り込んで、容赦なく撫でる指。
時々金属の冷たい感触にどきんとします。
同じ指輪・・。
この指につけているものと同じ指輪が自分を愛撫している。
とくん、と心臓が鳴ったのと同時に、敏感な突起が目覚めてシャツに擦れて痛くなります。
「くっ・・」
むずがゆさにのけぞります。
「アヤ、」
志信さんがそれを舌で舐ります。
「や・・」
テーブルの端に膝を立てて、のけぞる自分を堪えます。
「も、無理・・」
「無理じゃないだろう」
志信さんはアヤのパンツをずらして、茂みの奥に指を伸ばします。
「・・苦しっ」
喘ぐ声は耳をくすぐりますが、志信さんの表情は変わりません。
「もっと声を出してみろ。誰かに気づかれてもいい」
「・・やめて、おかしくなりそう」
言葉では抵抗しても・・体は受け入れていました。
腰をひねって指を奥に導いています。
「・・!!」
冷たい指にぞくぞくっとします。
「・・・ア」
高い声が漏れたとき。
「いつもよりも柔らかい。折ってしまいそうだ」
志信さんの吐息がアヤの髪にかかりました。
「しがみついていなさい。爪を立ててもいい。私のことだけ考えていたらいい・・おかしくなればいい」
「!!」
ぐいぐいと中をかきまわしてきます。
「や、いや!」
アヤの膝ががくがくと震えます。
「やめっ・・!」
「アヤ、感度もいいな」
開いた唇に、熱い舌が入り込みます。
「~~!!」
苦しそうなアヤ、でも志信さんは容赦なく攻め立てます。
「は、」
離れた唇同士を繋ぐ透明の露。
「ん」
アヤが指で取り除こうとしたら腰を持上げられました。
「や、・・」
指が抜けました、そして・・硬いものがちくんと入り口に当たります。
「しの・」
「蕩けそうな瞳だな、アヤ。そのすべてが私のものだ。生意気な口を叩かないように・・・・狂わせてやる」
ずるっと下ろされたパンツに換気扇の漏れた風を感じます。
「寒い」
「その余裕も蹴散らしてやるよ」
ふっと志信さんが微笑しました。
・・「!!」アヤが腰を震わせて、反り返りました。
細い腕が志信さんの肩に絡んでいますが、・・反りすぎてそれでも抜けそう。
「いや、」
ぐしゃっと志信さんのジャケットを掴んで振動に耐えます。
「ぐっ・・」
はあはあ、と荒い息を吐きながら志信さんの胸元に顔をうずめていきます。
「アヤ、顔を見せなさい」
「・・」
無理、といわんばかり。
「アヤ」
志信さんがぐいぐい揺るがすその動き。
アヤは喘ぎ声を堪えるので精一杯。
「こんなものじゃないだろう」
熱い息がアヤを刺激します。
「私はもっと・・アヤが欲しい」
その声にアヤが顔を上げます。
「もっとアヤを知りたい。のめりこみたい」
「知っているくせに」
アヤが汗を浮かべながら呟きますが

「セックスのたびに絶頂感が違う。こんなことは初めてだ。
アヤ・・具合がいいとはこのことだ」
かあっと恥かしくなりました。
「何言ってるんだ」
「その子供のような顔も、娼婦のような仕草も。
すべて私のものだとうぬぼれてもいいな?」

「あなたのものです。捨てたら一生後悔させてやる」

不敵な微笑を浮かべると、緩やかに腰を動かします。
「そうきたか」
志信さんも密着させてきます。
ぐっと腰を掴むと、アヤがむせるほどに突上げました。
やがてアヤが堪えた涙と共に、微かな声をあげたときに・・
志信さんも大きく体を揺らしました。
お互いの荒い息が給湯室に響きます。
「ぐしゃぐしゃ」
アヤが笑いました。
アヤの座らされたテーブルの上は暴れたおかげで、お菓子が粉々。
「まずは掃除だな」
志信さんも噴出します。
「それから・・髪を洗ってやるよ。アヤ」
マシュマロの甘い匂いが染み付いたことに気づきます。
「信じられない!べたべたじゃん!」
自慢の髪型もぼさぼさにされてお怒り気味のアヤ。
「服も汚れた」
「買ってやる」
「指輪も」
「それは平気だろう?」
どれ・と指を見た志信さんに軽く平手打ち。
「なんだ?」

「不安にさせたくせに自分だけいい思いしたから」
アヤがちろっと舌先を出してみせました。

「掃除してくださいよ、まったく・・。こんなところではもう、しない!」
パンツをはきながら、ぶつくさ憎まれ口を叩くアヤ。
「ああ、面倒くさい!」
「年末の掃除だと思え」
「・・覚えてろ」

もうすぐクリスマス。窓の向こうに雪が見えるのも、悪くない季節です。
「望みはなんだ?」
「サンタさんですか」
「・・その言い方はよせ」
むっとした志信さんに
「あなたがいれば、いいですよ」

いっぱい愛してもらいなさい。


おしまい。
わが子可愛さのあまりに・・こんなエロ。
いつもいつも読んでくださってありがとうございます!

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1話に続きます。





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