私の故郷は 「ふくしま」 です。

2005/11/18(金)21:09

でっかいことは良い事だ???

家族の話(244)

 うちのオヤジの話です。以前の日記で書いたことがあるかもしれませんが、貧乏な戦中派のオヤジは、家族で食べる分+近所の人に配る程度の野菜を作っています。本格的な農家として出荷することまではやっていないレベルなのですが、この農業が家族を困らせています。  新鮮な野菜が目の前の畑から取ってきてすぐ食べられるというのは贅沢な話かもしれません。でも、新鮮=美味しいとは限らないのがうちのオヤジが作る野菜。とにかく新鮮で美味しい、旬の野菜を作っているのではなくて、なんでもかんでも大きくしないと気がすまないのです。夏野菜でいうと、茄子やきゅうり、茄子の浅漬けを作るには多少未熟なほうが美味しく出来上がりますよね?きゅうりだって生で食べるなら多少小さめなほうがやわらかくて美味しいですよね? ところがうちのオヤジは、茄子もきゅうりも皮が固くなるほど成長しないと収穫しないのです。おいしそうな時期のものを母親が収穫すると烈火のごとく怒ります。  じゃ、自分で納得して収穫した野菜を自分で調理するのか?といえばそうでもなく、台所にでーんと置いていくだけ。仕方なく料理するわけですが、皮が固いきゅうりを漬物にしても美味しいはずが無く、熟して中にタネができかけている茄子だって何の料理にも向いていません。 母親曰く「貧乏だから、大きくして腹いっぱい食べられればいいという考えなんでしょ。もしくは、世間知らずだからどういう状態が美味しいのか知らないのでしょ。」スーパーなどでどういった野菜が売れているのか?そういったことに興味を持たなければわからないでしょうね。もし、自分の作った野菜を売るとしたら、どれだけの価値なのか?(結局、売り物として作っているのではなく、近所の人にタダで配る程度だから、もらった人も喜んだ(ふり)なので、余計に作っている本人は気が付かない・・・)  最近は、キノコ=なめこ が食卓で問題を引き起こしています。なめこだって小さくてやわらかいものだったら、「なめこおろし」とか、「なめこ汁」が美味しいと思うのですが、大きくてカサが開いてしまったなめこは・・・  こんな野菜作りをして喜ばれるのは某国くらいなのでは?

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