前回11/21の日記の続き

「つまり分かりやすく説明すると、欧州にとって韓国核問題はアメリカに対する牽制用にしか過ぎないという事です。イランを救う為の」

「それに最悪、イランが安保理に付託されたとしても
『同様に安保理に付託された韓国は制裁決議を受けなかった、ではイランも・・・』という効果を狙っているフシもあるしね」
■英仏「韓国の核物質実験、安保理に付託すべき」 [2004/11/22 中央日報]
欧州連合(EU)指導国であり国際原子力機関(IAEA)理事国のフランスと英国が、「韓国の核物質実験問題を国連安全保障理事会に付託すべきだ」と強力に主張していると、20日、複数のワシントン消息筋が明らかにした。 |

「うわ・・・ホントに欧州は糾弾する気満々だね・・・」

「イラン問題を穏便に済ませる為の牽制球ですが、例え失敗に終わっても欧州は痛くも痒くも無い。駄目で元々、成功したら儲けもの。
繰り出すカードとしては費用対効果が高いですね。欧州のリスクはゼロです」

「そしてどうやら、イランを救えたみたいね」
■「韓国の核物質実験、安保理付託されない見込み」 [2004/11/23 朝鮮日報]
同当局者は「米国とフランス、英国が安保理付託を主張しているが、安保理付託の事案ではないというのが理事国の全般的な意見と把握された」とした。 |
■<IAEA>イラン、韓国の核開発問題 安保理付託は見送り [2004/11/24 毎日新聞]
IAEAは25日から定例理事会を開き、イランと韓国の核開発問題を討議する。23日までの調整の結果、両問題とも国連安全保障理事会への付託が見送られることになった。イランについてはウラン濃縮活動の停止継続を求める非難決議、韓国では一連の核関連実験を始めとする申告漏れを遺憾とする議長声明を採択する方針。 |

「・・・これも全てシナリオ通りですか、ブルー」

「まさか。
あの国の事よ、きっと結果は予想の斜め上を行く」

「フッ・・・そうですね。僅か10日前には彼らは観念していたのですから」
■韓国、安保理付託受け入れ 米欧圧力で方針転換 [2004/11/13 読売新聞]
国政府は、国際原子力機関(IAEA)がまとめた韓国の核関連実験に関する報告について、25日から始まるIAEA理事会に、国連安全保障理事会への付託問題などの結論を委ねる方針だ。韓国は北朝鮮やイランの核疑惑と同じ土俵に乗る形の安保理付託は防ぎたかったが、明確な決着への圧力を強める米欧に配慮し、柔軟姿勢に転じた。 |

「それと、朝鮮日報と毎日新聞は提携関係にある点も要チェック」

「ええ~、じゃあ、毎日新聞の記事は朝鮮日報の記事をそのまま写しただけって事?」

「その通りですよ。
ちなみに他の韓国三大新聞では、東亜日報が朝日新聞と提携関係にあります」

「まぁ、なんだかんだ言ってイランは救えたみたいだから良いんじゃない?
欧州も日本もイランの石油利権を維持できそうだし」
■ウラン濃縮停止継続を要求…IAEAのイラン決議草案 [2004/11/24 読売新聞]
読売新聞は、25日から始まる国際原子力機関(IAEA)理事会での採択を目指し、英仏独がまとめたイラン決議案の草案を入手した。
イランにウラン濃縮活動の全面停止継続を求める一方、新たな未申告活動などが確認されない限り、年5回の定例理事会で必ず議題とする特別な監視対象からも放免するという、イランに甘い内容であることが23日明らかになった。
イラン核開発問題の外交解決を図る欧州の期待がにじんでいるが、強硬論の米国からは反対も出そうだ。 |

「韓国のマスコミも、この綱引きに気付いているようです」
■「韓国核」の安保理付託は「イランが鍵」 [2004/11/23 東亜日報]
25日にオーストリア・ウィーンで開かれる国際原子力機関(IAEA)で、韓国の核物質実験問題が国連の安全保障理事会に付託されるかどうかは、イランの核問題と密接に関連していることが明らかになった。
韓国の核物質実験を安保理に持ち込もうとする欧州連合(EU)国家とイランの核問題を安保理に付託したい米国の立場が絡んでいるためだ。 |

「欧州が何故韓国核問題を安保理に持ち込もうとするのかという、具体的な説明は省いているのね、東亜日報は。
まぁ言えないでしょうね、自分達が捨て駒だったなんて」

「さすがに気付いてはいるのでしょうが・・・」

「
(どうだかなぁ・・・)」