テーマ:戦争反対(1146)
カテゴリ:日本
今年の予算編成で防衛庁と財務省との間で壮絶な綱引きが行われています。これは何故かと言うと、防衛大綱を10年振りに改定し国防の基本方針を定め直す為で、これで今後10~20年くらいの基本方針が定まります。(5年毎に中期防衛計画で見直す)」財政の大幅な緊縮を図りたい財務省は防衛予算も例外ではないと詰寄り、防衛庁はミサイルディフェンス導入の為に只でさえ通常戦力用の予算が削られる上に全体の予算が減らされてはたまらないと真っ向勝負に出ています。
財務省はいきなり『陸上自衛隊4万人削減』とハイボール・テクニック?な要求をブチかまし、これに怒った防衛庁は逆に予算の増額と人員増を要求する始末。嘗て無いほど頑強に抵抗する防衛庁。本来ならもう新防衛大綱は決定していなければならないのですが、まだ話し合いは続いているようです。 注)ハイボール・テクニック・・・最初に大きめの要求をして、後に本来の要求を行い、相手にこちらが譲歩したと錯覚させる戦術。 ![]() ![]() ![]() ![]() ■女性初の主計官になった片山さん (写真有り) [2004/07/03 YOMIURI大手小町]
![]() ![]() ![]() ということなので私は防衛庁役という事で話を進めます。いいですね?」 ![]() ![]() ■装備費削減めぐり過熱/攻める財務省、守る防衛庁 [2004/08/31 東奥新報]
![]() もしかしてお爺さんは『もう騎兵の時代ではない』と言っただけではないのですか?」 ![]() ![]() 大砲の時代ではない? なにを馬鹿な。現実の世界はかくも厳しいのです」 ![]() ![]() 155mm自走榴弾砲の代替にはHIMARS(MLRSの小型版)を」 ![]() ![]() ・・・とはいえ精密射撃や持続射撃には大砲の方が向いているので、今後も大砲が戦場の花形であり主役であり続けるのは確かですから、安易に減らすべきではありませんよ」
![]() ![]() いいですか、欧州はソ連の脅威が去り、東欧諸国はロシアを見捨て西欧の味方となりました。この結果、冷戦時代は東西ドイツ国境が最前線だったのに対し、今はバルト三国・ポーランドとベラルーシの境目辺りが最前線となっています。前線が800km近く東へ移動したのです。 これはドイツにとって800kmもの戦略的縦深陣を確保したという事になります。冷戦時代にNATOの盾であったドイツは、ようやく自らの盾を手に入れました。彼らには平和の配当を受け取る権利がある。 それに対し極東はどうです? 冷戦が終わったけれど別に日本の盾になるような国が出来たわけではない。そして中国と北朝鮮は未だに健在であり、共産主義国は目の前に存在し続けている。 そして将来の火種である朝鮮半島問題と台湾海峡問題はなんら片付いていない―――そう、極東は世界有数の火薬庫であることを知るべきだ」 ![]() ![]() しかしあの広い北海道を1個師団で守る? ロシア軍が攻めてこなくても、これでは暴動すら鎮圧できない。災害が起きても満足な支援活動はできないし、即応なんて無理。 そして北方の脅威が減っても、西方の脅威は増大しつつある」 ![]() ![]() また、先日起きたばかりの中国海軍の原子力潜水艦による日本領海侵犯事件を見れば分かるように、中国人民解放軍の挑発行為は往年のソビエト連邦軍と何ら変わらない。これは東アジアに冷戦構造が残っている事をハッキリと示す証左だ、ならば自衛隊は冷戦に備えねばならない」 ![]() ![]() ・・・さつき、貴方の主張は付け焼刃の理論武装です。調べた資料も財務省にとって都合の良いものだけで、日本周辺国の軍拡路線傾向などに触れられていない。 日本周辺国の全てが軍拡しているこの状況下で日本だけが軍縮をしたら、東アジアの軍事バランスが崩れかねないのですよ?」
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