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カテゴリ:日本
新防衛大綱と次期中期防の予算などが決まりました。
■レーダー妨害装置を開発 中期防は24兆2400億円 [12/10 共同通信]
■次期防、ミサイル防衛に5000億円確保 [12/10 読売新聞]
「ある程度の削減は覚悟していましたが・・・予備費込みで24兆3400億円ですか、なかなかに厳しい。 中期防の予算折衝は、防衛庁の要求が25兆5000億円、財務省の要求は23兆6600億円でした。両者を足して2で割ったよりも少し低いくらいですね」 「ということは、財務省の勝ちってことだよね?」 「貴方の手柄じゃなく、首相の方針が決定打でしょうに。 2004年度防衛費(4兆8764億円)を約5倍にした24兆3800億円よりも400億円ほど低い24兆3400億円。・・・つまり今後、防衛予算は今年度よりも80億円低い額を5年間続けると言う事です。 予備費を全部使うわけにはいかないでしょうから、予備費を除くと単年で今年度予算より280億円低くなります」 「あれぇ、それじゃあんまり減らせてないような気がする・・・」 「馬鹿な事を言わないで下さい、さつき・・・ 現行の戦闘機や戦車、輸送機、哨戒機の耐用年数が迫ってきているので一気に新型に更新しないといけないのです。 いつもより予算が必要な時期が来ているのに、予算は減る、MDに毎年1000億円以上取られる・・・頭が痛くなるような話です。防衛庁の中期防要求額は、現行の中期防予算にMDの費用を上乗せしたものでした。 防衛庁からすれば、『防衛庁は別にMDを必要だと要求したわけではない。導入決定は政治が決めたことだ、それなのにMD導入費用は正面装備費から削れ、では納得できない。これでは敵の侵攻に対処できない』と言う事なのでしょう」 「MDの費用は別枠で出せ、ってこと? それは無理だよぅ」 「ええ、無理なのはわかっています。今回の予算も厳しいですが受け入れるより他は無い。まぁ、単年で防衛予算を前年比1000億円も削減しようと提案した民主党案よりはよっぽどマシです。 人員や装備の面では大筋、防衛庁側の要求が受け入れられましたから、なんとかこれで凌ぐしかない」 「これは全然減らせなかったなぁ・・・」 「陸上自衛隊の定数は15万5000人で決着。 これは今でより5000人少ない値ですが、今回の話し合いで隊員の定数と実数を近付ける約束が取り交わされましたので実質、増員となるでしょう。全体で1000人くらいは増える筈です。 そして即応予備自衛官は減らして現役を増やしているので、現役自衛官は3000人以上増やす予定です。 戦車や火砲は減らされますが、防衛庁側の要求数値とほぼ同じ。戦闘機の数は要求通りとはいきませんでしたが財務省案よりはかなり近いし、新型戦闘機にアノ機体がほぼ内定したので多少の減勢はカバーできる。護衛艦も要求数値とほぼ同じ。 ああそうそう、さつきが『時代遅れ』と評した潜水艦の数も維持されますよ」 「中国が原潜を日本領海に侵入させたりしなければ減らせてたのに・・・」 ■米原潜、領海侵犯の中国原潜を追尾 [12/08 中日新聞]
「・・・中国がバカをやってくれたおかげで、海上自衛隊は潜水艦を2隻失う危機(財務省案:潜水艦16隻→14隻)を回避できました。 今思えば、凄いタイミングで侵入してきたわけですね・・・」 「ところでさつき」 「なに?」 「貴方は12月11日発売の『中央公論』1月号で、なにやら書いているようですが・・・正気、なのですか? シビリアンコントロールの意味を理解していない、 自衛隊制服組が意見する事は許されないと無茶苦茶を言う、 RMAをリストラかなにかと混同している、 RMAを魔法の杖かなにかと勘違いしている、 財務省が日経新聞を使って情報リークした事を棚に上げて、防衛庁によるリークを非難する・・・ あまりにも酷い内容でこっちの頭がクラクラして来ましたよ、とても大学を出た人間の主張とは思えない」 「そこまで言う?」 「RMA化には莫大な金が掛かると何度も言っているでしょう。極論を言えば兵士一人一人にパソコンを買い与えるようなもの。お金は幾らあっても足りません。予算を増やしてもよいなら兵力削減してもよいですが、それでいいんですか? それと、シビリアンコントロールの意味くらい理解しておきなさい。 『文民が軍人に命令し、軍人はそれに従う制度』 さつきは自衛隊に命令する権限も無い上に、政治家ですらない。そもそも予算折衝でなぜシビリアンコントロールの話になるのか、理解できない。 制服組は意見するな、ですって? 最近、自衛官が改憲案を作成して騒動になりましたが、小泉首相は「専門家から意見を聞くのはよい事だ」と問題とせず、騒動は収束しました。 この時騒いでいた馬鹿供はシビリアンコントロールの意味を拡大解釈していましたが、さつきの主張は拡大解釈どころの騒ぎではない。さつきは文民統制の意味を根本から理解していない」 「・・・(うう、なんでこんな人が『さつき』なんて名前なんだよぉ、もうちょっとマトモな人の役がやりたいよぉ・・・)」 「・・・その辺は同情します、さつき。貴方の責任ではない」 「えっえっ、口に出してた? もしかしてエーテライト使ったの?」 「そんな事しなくても、表情だけで考えている事は読み取れますよ。 次の機会は、もっと良い役を貰えると良いですね」 「うん・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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